遊爺雑記帳

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朴槿恵は挺対協を治められるのか

2016-01-15 23:58:58 | 慰安婦問題
 慰安婦問題での日韓合意項目のひとつに、日本大使館前の公道に違法(韓国国内法とウイーン条約22条2項)に設置されている慰安婦(少女?)像の撤去(岸田大臣や安倍首相は移転と言っている)があります。
 韓国側は、「努力する」に留め、朴槿恵は、「政府がああしろこうしろと言える問題ではない」としています。ただ、慰安婦像の撤去、移転が10億円拠出の条件として合意されているとの報道もあります。
 韓国政府は、慰安婦への説得を始め、朴槿恵も慰安婦との面談をほのめかしています。
 ただ日韓の合意に従うという慰安婦も居ましたが、挺対協は強く反発しています。北朝鮮とのつながりを持つと言われる挺体協の韓国での世論の支持が大きい理由が解せませんが、北の韓国内世論操作や日韓分断の出先機関と言われる挺体協を、朴槿恵は治めることが出来るのか、慰安婦問題はもとより、北の世論戦に打ち勝つためにも、朴槿恵の国内統治の力量と、韓国国民の北の侵略への対抗力が問われています。

 
日本の10億円拠出「少女像移転が前提」 慰安婦問題:朝日新聞デジタル
 慰安婦問題政府間合意の評価 - 遊爺雑記帳
 
「慰安婦」合意 韓国の少女像撤去 混迷 (1/15 読売朝刊)

 【ソウル=豊浦潤一】ソウルの日本大使館前に設置されている慰安婦を象徴する少女像の問題で、元慰安婦を支援する韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)などが14日、ソウルで記者会見し、少女像の撤去や昨年末の慰安婦問題を巡る日韓両政府の合意に反対する声明を計386の団体名で発表した。韓国の朴槿恵大統領は合意履行の意思を表明しているが、合意反対の動きに野党も加わる中、少女像撤去について前進の糸口が見えない状況となっている


挺対協反発「10億円拒否」
 「(少女像の)移転を論議するのは屈辱的で国民の権利を侵害する越権行為だ」
 挺対協などは記者会見でこう主張し、日韓合意に基づき、韓国政府が元慰安婦の支援を目的とした財団を設立し、日本政府がこれに対して一括で拠出するとした10億円について受け取りを拒否すると宣言した。
 こうした動きに乗じ、最大野党「共に民主党」も日韓合意の再交渉を主張している。別の野党を率い、次期大統領選の有力候補と目される安哲秀(アンチョルス)議員も合意には批判的な立場で、
少女像問題が今年4月の総選挙で争点となる可能性が高まっている。「韓国ギャラップ」が8日に発表した世論調査では、少女像の移転に反対する回答が72%に上っており、朴政権としては、移転の議論さえ持ち出せない状況
が続いている。
 
朴氏は13日の記者会見で、日韓合意について「認めていただかなくてはいけない」と国内に呼びかけた。
「朴大統領は約束は必ず守るのが信条で合意履行の意志は固い」と日韓の両当局者は口をそろえる。ただ、朴氏は少女像については「政府がああしろこうしろと言える問題ではない」とした。
 
少女像は挺対協などが公道上に設置したもので、本来違法
となるが、朴氏は政府による強制撤去には踏み切らず、元慰安婦らの説得を進める方針だ。挺対協などが、自発的に日本大使館から離れた慰安婦関連施設などへ移転させることを期待しているものとみられる。
 韓国政府には、まず財団を設立し、元慰安婦に対する支援事業が始まれば、「反発もやわらぎ、移転を説得する余地が生まれるのでは」(外交省当局者)との期待がある。米国をはじめ国際社会が合意を歓迎しており、4回目の核実験を実施した北朝鮮の脅威に日韓共同で対処すべきだとの世論も解決に向けた追い風になるとの見方もある。
 しかし、財団の設立時期や事業内容については今のところ白紙で、今後、日韓外務当局が協議する方向だ。
挺対協の強硬姿勢を受け、「時間をかけても軟化しない」(韓国政府関係者)との悲観論も出始めている。
韓国の日韓関係専門家は、問題の解決が2018年2月の朴政権の任期ぎりぎりまでずれ込むとの可能性にも言及し、「朴大統領が強い姿勢で移転を迫るという政治的決断に踏み切る時期が来る」と予測する。

日本、韓国の対応注視
 日本政府は、慰安婦問題をめぐる日韓合意により、ソウルの日本大使館前に設置されている慰安婦を象徴する少女像の移転や撤去が速やかに実現することを期待しており、韓国政府の対応を注視している。
 
少女像の移転は、日韓合意では韓国側が「努力する」との表現にとどまったが、米国などが合意を歓迎したことを踏まえ、事実上の国際公約になったと受け止めている
ためだ。
 菅官房長官は14日の記者会見で、「日韓の外相同士で合意したことをお互いに誠実に実行に移していくことが全てだ」と強調した。
 
安倍首相は少女像の移転要求を表立って繰り返せば、韓国の反日世論を刺激し、韓国政府の働きかけが難航するとみて、国会答弁などでは期待感を示すにとどまっている。

 自民党の保守系議員を中心に、「移転しなければ、韓国側への約10億円の拠出も行うべきではない」と反発する声も多い。
 首相周辺は「国内の保守派に配慮し、首相は移転にメドが立たない限り、拠出はしない考えだ」と語る。政府内には、拠出を見送れば「韓国から『日本が合意を壊した』と言われかねない」との懸念もある。


 
北が「慰安婦」日韓合意を非難 保守VS親北、韓国で再燃 (産経新聞) - Yahoo!ニュース

<前略>
 北朝鮮は、慰安婦問題が外交問題化し始めた1990年代初めにいち早く「20万人性奴隷」説を展開し、韓国で対日強硬論を主導する「韓国挺身(ていしん)隊問題対策協議会(挺対協)」と連携を深めてきた。当時を知る元外交関係者は北朝鮮にとって日韓や、両国内の世論と政府を離反させる格好の工作材料だったと語る。
<後略>


 挺対協と北朝鮮とのつながりについての、産経の記事を取り上げておられたのは、以下のブログさん。
 
続・慰安婦騒動を考える: 挺対協と北朝鮮 産経のまとめ

 北の核実験で、中国に厳しい対応を求めている朴槿恵ですが、中国からは応答がなく無視されていて、媚中政策をとってきた姿勢を非難されていることは多くの報道で衆知のこととなっています。
 窮地に追い込まれたのは、自業自得とは言え、北の傀儡の挺対協を治めなければ、韓国国内の混乱を治めることは出来ません。

 もっとも、国内法やウイーン条約に違反する日本大使館前の慰安婦(少女)像の、撤去は愚か、移転さえ反対する世論や、国会議員。法律より、感情が優先される、情ち(痴 or 治)国家の面目躍如と行ったところですが、あきれてしまうと共に、その未熟な国家体制に引いてしまいます。
 何を約束しても、言い訳が用意されていて、約束を守る意志は薄弱な国。
 何度も煮え湯を飲まされているのに、懲りないどころか、河野談話本文でさえ認めていない軍の関与を認めた、歴史に残る大失政を犯した安倍政権。
 
 朴槿恵は、悲願の、「日本軍の関与を日本政府が認める」「その証と償いに日本国としてお金を払う」「首相が詫びる」の 3つを達成し、一方で、努力はしたがなにも韓国側は変化しないという結末に逃げ込むことになるのでしょうか。
 
 だとすれば、慰安婦像が撤去されないことは、日本への誹謗の象徴を存続させることであり、今回の合意の肝である、「最終的かつ不可逆的に解決」に反するとし、非公開ながら、慰安婦像の撤去または移転を条件に合意されている、10億円の拠出は保留し、合意の破棄をした方が、次世代の子々孫々に「性奴隷を産んだ日本」のあらぬ汚名を着せられることも破棄できることになり、次善の策と考えますがどうでしょう。
 覆水盆に返らず。一旦認めた軍の関与は、永久に消すことは出来ない...。(涙)




 # 冒頭の画像は、ソウルの日本大使館前にある少女像の脇で、撤去反対のシュプレヒコールをあげる挺対協などの市民団体




  この花の名前は、イワタバコ




政府広報(北方領土問題) - YouTube

竹島に関する動画 / 政府広報 - YouTube


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