『らくだばオーナー』井之口らくだ。の笑いと感動日記

2009年2月25日念願の夢叶って『関西酒場らくだば』を開店。その日々、経験する笑いと感動を日記にしてご紹介。

たしかに、泣いていた。

2007-06-28 | Weblog
泣いていた。
たしかに、泣いていた。




いのっちー、
転勤、決まったのー

と、来店やいなや
悲しい表情で
彼女はいった。

えええええ・・・・

新宿勤務6年9ヶ月。
本人もそろそろ覚悟は
決めてたみたいだけど・・・

やっぱり
愛する新宿を離れるのは
相当、寂しいらしい。

家が横浜で
転勤先が蒲田らしいから
もう、新宿に来る機会も
ほとんど、なくなるらしい。

もう、卯乃家に
これない~

と、寂しがってくれた。

別に、一生、会えないわけじゃないのに・・・

とは、思ってみたけど
やっぱり、
会社からの帰り道、

一杯、卯乃家でやっていくか、

と思って
ぶらっと寄る、
この習慣がなくなるのは

彼女にとって
相当、大きなことなんだと

なんとなく
なんとなく

帰り間際の
泣いたあとの

赤い目をみて

そう思った。

何度か、プライベートで
一緒に食事したこともあって
毎回、
そのお酒の飲みっぷりの良さ、
豪快さ、
パワフルさ、
強いヒトだなーって
思っていたけど

彼女は泣いていた。
泣いていた。

たしかに、泣いていた。

転勤が決まった、その日。

彼女は
卯乃家で
支店長の横で
泣いていた。

いろいろな、理由
あるんだろうけど

どんなに強く見えるヒトだって
きっと、弱い一面があって
泣きたい夜も
あるんだと

そう、思った。

最後に、こういってくれた。

また、転勤する前に
絶対、来るから。
絶対、来るから。

うん、
ありがとう。
その日は、思いっきり
付き合ってあげよう。

また、
泣き出したら、
思いっきり
泣かせてあげよう。

泣きたい夜は
思いっきり、泣けばいい。

お店のこと、
自分のこと、

愛してくれたお客様が
去っていってしまうのは
本当に
寂しいことだけど

ああやって
伝えてくれることが

本当に
嬉しくて

改めて、
幸せ、

感じました。

6年9ヶ月、
お疲れ様でした。

新宿は
ボクも、大好きな街。

いってらっしゃい。

また、いつでも
おかえり、待ってますよー
 


エレベーターに乗るとき
彼女の肩を
ポーンって叩いてあげた。

大丈夫、
の気持ち、込めて。