日刊スポーツでイチローの記事をよく読んできた私。今回のイチローの特例契約のニュースを知り、買った5月5日号。日刊スポーツの並々ならぬイチローへの愛情に、目が潤みそうになった。(実は、大手新聞はちょっと冷たいと不満に思った)
日刊スポーツでは、「イチローは続く」と表紙(1面)・裏面(32)ぶち抜きのタイトルで報じた上で、2.3面で彼の偉業、関係者のコメント、ちょっと辛口の年齢分析、4.5面でオリックス時代と大リーグ時代のそれぞれのイチロー独特のコメントの数々、戦った仲間たちのコメント。をほぼ全面の感じで大きく報じた上に、6.7面でも4.5面から続くイチローの名場面写真集が続き、29面では、両サイドを使ってイチローのシーズン入りの話題となるTシャツ面白ファッション・シリーズを30枚も公開。
なんとも、イチローへの愛情をファンとして、一緒に隅々まで楽しませて貰えて、感謝で心がいっぱいになった。
さて、特にその記事の中で気に入った4.5面に載ったイチローの言葉の数々の中から、ちょっとだけご紹介。
オリックス時代。
「打率はどうでもいい。安打数を求めるのは精神的に苦しむのが嫌だから」
「年俸が10倍になっても、一万円を1000円の感覚で使えるわけじゃない」
大リーグ時代。
「やはり小さいことを重ねるのがどんてもないところに行くただ1つの道と思う」
「平均年俸が500万円だとしたら弥生時代からプレーしないと達成できない数字なので、その評価ってすごいと思うんですよ」(年俸5年900万ドルで契約延長した時)
あと、99年にマリナーズの春季キャンプに留学参加したイチローが、憧れのケン・グリフィーJrとのキャッチボールで大はしゃぎ。「日本のどの練習よりもきつかった。けど、違うスタイルの野球に触れるのだから、得るものはたくさんあるはずです。2週間はあっという間ですね」とのコメントがあった。
(そうか、これが大リーグへの夢を強くしたんだ~)と思われた。情報満載でイチローの記録や歴史を辿れる素晴らしい日刊スポーツの5月5日号でした。永久保存版ですねっ。
さて、ここからは日刊スポーツから離れて、ケン・グリフィーJrについて再度調べてみることにした。実は3月6日のこのブログで、自分が書いたことがある上記のグリフィーについて。イチローがマリナーズに2001年に入団した時は、すでにグリフィーは他の球団に移籍した後だった。ただ、グリフィーは2009年に古巣マリナーズに戻ってきて、2010年6月に成績不振で自ら引退するまでを過ごし、イチローと。その間一緒にプレイした。その時、イチローと深い交流があったことが、今回分かった。
意外にも日経新聞2010年の長文が興味深かった(ココから引用)。
>マリナーズは毎年、開幕に合わせて何パターンかプロモーション用のテレビCMを制作するが、今年はその一つが先日、何の前触れもなく引退してしまったグリフィー(2010年に引退)
とイチローの掛け合いのストーリーが素敵な記事だった。「(グリフィーの)あの実績とあのキャラが隣にいてくれるっていうのは、計り知れない」と、ことあるごとに助けられた感謝の言葉を語っていたというイチロー。
「人の気持ちを知ろうとし、察しようとし、人の心の痛みが良く分かる人。多分、ジュニア(グリフィー)自身がそういう思いを常に抱いていて、せめて、野球場だけでも楽しくしていきたいという思いから、ああいう立ち振る舞いになっていたんだと僕は思う。そのことから感じたものが、ものすごく大きかった」とも言っている。
今、イチローはチームメートにとってグリフィーのような存在になろうとしているのだ!と思う。
*グリフィーが引退前にマリナーズに戻った時の2人のツーショットがココで見られる。
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