4月末頃まで、私はこのサイトで、東京の検査数があまりにも低く、受けたい人が受けられないで悲鳴を上げている様子を知って、空港検疫を東京の市中の検査にまわすよう提言を書いたりした。
空港検疫にはかなりのPCR検査が実施されているにも拘わらず、みつかった陽性患者数が非常に少なく、しかも無症状が多いこと。しかも、陰性でも公共交通を使用せずに帰宅できる人は自宅でもよいが、ない人は、空港、ホテルなどでいずれにせよ2週間待機することを課していたので、東京の検査能力不足の危険な状態の方の緊急性を感じたからだ。
ところが、ここに来て、空港検疫の陽性率も高まってきていることが分かった。
朝日のココから転載した図だ。私が、空港検疫が多くの検査をしても陽性が少ないと行っていたのは、4月下旬まで。水色の棒線が陽性者数だが、数字は右の人数をみる。当時は0人1人とか・・・5月中旬まではその状態が続いていたようだ。
ところが、ここに来て検査数は1000人ほどと倍になり、陽性者数も増えてきたようだ。その対応に、空港の検疫所が大変な様子(朝日新聞ココから)が、書かれていた。もはや、空港検疫を回すという案は通用しなくなったようだ。
結果的に、1月に90万人以上の中国からの人が入っていたので凄い数に感染者がヨーロッパや米国のようになるのではと心配していたが、4月時点の市中感染は私の懸念したようには多く、私の杞憂に過ぎなかったことが分かったのも、予想外れで本当によかったと胸をなで下ろした。
ところで、今空港も大変だが、大変といえば、保健所もコロナの対策に突然追われて奔走。忙しさに崩壊寸前だった話が今日これも新聞に掲載されていた(東京新聞ココから)。さらには、病院も必死に闘ったのに、でも報われず、危険手当は愚か、夏のボーナスがゼロの話(東京女子医大の文春オンラインココから)も知った。 頑張っている人が報われないのはつらい。どうにかしないと!と思えた。
これで、オリンピックの時期にコロナのピークが重なっていたら、空港は、検査は、病院は、どんな地獄絵になっていたのだろう。そして、来年のオリンピックなんて、この状況を抜本的に変えない限り、Go to キャンペーン以上に危険極まりない暴挙としか私には思えない。ワクチンができたら? できますか?
さあ、問題はこれからだ。いまだに、空港も、保健所も、病院も万全な態勢でないことは、上の記事をとっても明らかなのに、感染者を拡大させる危険なGo Toキャンペーンを実施して大丈夫なのか。しかも、3月の連休の花見が、4月に感染を拡大させたのを忘れている人はいないだろうか? 過去の過ちを繰り返して人の命を危険に晒すのはもってのほかの行為だ。 Go Toキャンペーンに使うお金は、直接苦しんでいる観光業者などに給付した方が、リスクもないし、より応援になるだろう。
無謀な記述式入試は止められた。
検察人事を政権が握る危険な検察庁改正案も止められた。
コロナ対策に矛盾するGo Toキャンペーンも止められるはずだ。 そして、軍備計画に予算を無駄に使うのは止めて、イージスアショアのように再考してストップし、命のために大切なPCR検査拡充、保健所や医療従事者へ即座に予算投入すべきだ。 得意な閣議決定で、スピード感を持って「正しいこと」をするなら、国民も少しは長期政権を見直すのではないか?
追伸) ところで、東京都の感染者数のことだが、下の表を見て頂くと分かるように、今、200人を超え続けた陽性者数が、少し100人台になって少なくなったように思ってしまうのは危ない。
しっかり下の表をみてチェックするようにしよう。
大事なのは、検査実施数と陽性者数のバランスや陽性率が問題なのだ。
検査数が減っていれば、陽性者数も減るだろう。陽性者が多くなった時、「3000件以上検査をしたので、陽性者が多くなった」と、小池氏は説明した。
「検査能力を、1日1万件に増大させていく」と今日は発言したけれど、検査数が減って来てきているのはなぜだろう???
陽性率は6.2% 右の図の赤い線が右肩上がりに上がっている。
右の検査数は、平均が赤い点線になっているようだが、棒線の日別の内訳を下にテーブルを表示というのがあるので開いてみよう。
なるほど、抗原検のも入っていたが、少なそうだ。
都知事の誇った「3000件を超えた検査」があったのは先週の内の4日間?だけ。今週はやや減少傾向にあるようだ。
自分の目で、簡単に確かめられる。検査数が多くなれば、まだまだ陽性者はどんどんみつかるのではないか。発表される陽性者数で一喜一憂し判断するのは間違いのもとだ。かならず、検査数と合わせてみるようにしよう。テレビでは、あまり伝えてくれないけれど・・・
東京都庁の「都内の最新感染動向」でチェックしよう。
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