先週だったか、我が家のベランダの小さなレモンの木にアゲハチョウがやってきて、そばをウロウロ飛んでいました。実は、これは毎年のことなので、もしやと思っていましたら・・・やはり、アゲハのお母さんが、卵を産んでいったようでした。
こんな姿を見ることができました。この幼虫と横に見えるものは何だと思いますか?
孫に、LINEで写真を送ってクイズ風に聞いて見ると、「親子?糞?」と答えが返ってきました。残念、ハズレでしたっ。
これは、大きく成長するために、脱皮をした服が並んで横に脱ぎ捨てられたものです。チョウは、5回脱皮をして最後は大変身。これまでの鳥の糞のような姿だったのが、最後にはきれいな青虫になります。
以前、卵からふ化するところも見たことがありますが、殻を出てから食べていました。(下のは、以前の卵の殻を食べている写真です。可愛かったですよ)
今回も、この幼虫たちも脱ぎ捨てた服をきれいに食べて片付けたようで、服はいつのまにかなくなっていました。
さて、それから2日後、小さなレモンの木のあちこちで成長していた幼虫の1匹の様子がおかしいことに気づきました。顔を近づけてみると・・・蜘蛛が食らいついて、幼虫を食べていました。キャーッ! でも、もう時すでに遅く、すっかり体液を吸い取られてしまった幼虫は動いていませんでした。
こんなか細い感じの蜘蛛が、自分の身体より大きい幼虫を食べるとは予想もしていませんでした。何という蜘蛛なのだろう?分からず、知恵袋で尋ねてみたら、「ササグモ」との回答を寄せてくれた方がいました。でも、調べるともっと痩せたお腹をしていて・・・これは、食事後でお腹が膨らんでいるのかと、羊を食べた狼の話を思い出しました。
しばらくしてから覗いてみると、さきほどの幼虫は影も形もなく、蜘蛛もいなくなった?と思ったのですが、葉陰に身を隠していました。他の幼虫がすぐそばにいましたが、でも、もう狙う様子はありませんでした。でも、お腹が空いたらわかりません。危険な蜘蛛は、葉っぱごと、よそへ引っ越ししてもらいました。
ところで、今朝起きて、改めて幼虫の数を数えてみると、7匹だった幼虫が減るどころか8匹に増えていたのに驚きました。
そうなんです。まだ他にも卵があったらしく、次々にまた幼虫が育っていて、残りの無事に大きくなった幼虫と一緒に静かに葉を食べていたのです。
犠牲になることも見越して、アゲハチョウは子孫をたくさん産んでいくのですね。毎年、青虫まではたくさん見られますが、青虫になる頃には、このレモンの木では葉が足りなくなり、庭の背の高いレモンの木に移動させるのも習慣になっています。ただ、そんなに大事にしていても、蛹になる姿はなかなか見つけられません。今回のように、外敵の蜘蛛や鳥に食べられてしまったのかもしれません。もしくは、私にも見つけられない安全な場所で蛹になってチョウになれたのかもしれません。
今年は、蛹になるのも見られるでしょうか? 大きい木には産んでいかずに毎年この小さいベランダのレモンに卵を産んでいくアゲハチョウ。何だか、不思議です。私を楽しませてくれるために、私が気が付きやすい、こんな小さなレモンの木に産んでいくのでしょうか?
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