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雅な世界へご案内

2017年06月09日 | ブログ
ワタクシ、なんとお座敷遊びデビューをしてしまいました


きっかけはFacebook。「こったいとお座敷遊び」という企画の存在を知りました。しかも、場所は川越で開かれる。
木曜の夜、しかもビッグイベント前、いやしかし~と葛藤しましたが、もうウキウキが止まらない
というわけで参加しちゃいました
企画してくださった、和の手仕事やさんに感謝です!


こったいとは~京都嶋原太夫のこと。御所に上がるため正五位の位をいただいた身分の高い芸妓の最高峰。公家や大名、帝のお相手をするくらいですから、芸事のみならず作法や教養も高かったそうです。(身を売る花魁とは違います)

さぁ。雅な世界をご紹介

美しい葵太夫さんと

お座敷は、まず太夫の顔見せから。「かしの式」というそうです。盃の中側をお客様の方にお見せするのを2度行います。一度目はお客様の心、二度目は太夫の心をうつしてるそうです。
そして太夫は一旦退室します。その昔、戻ってくるかは太夫次第!選ぶのは太夫なんですって。
愛敬たっぷりの司太夫さん(葵太夫とは実の親子)

もちろん太夫は戻ってきてくれましたー

そして舞いを舞ってくれました。
キメ細やかで美しい

その後、酒宴。
「お酒が入った方が場がほどけるんどす~」ほどける~ってなんかいい響き

そして、葵太夫とたくさんお話してしまいました私はお座敷に近い席でしたし、何よりお隣のご婦人が日舞や唄などもなさっていてとても博識で明るい方だったおかげです。

この帯の結びは「心」を表してます。太夫がなぜ帯の下に手を入れているかというと、心を隠さないためなのだそう。
お歯黒の話、宮中風のお化粧の話、返した襟の赤い理由…いろんなお話を聞けました。
幕末の動乱後、嶋原よりも祇園が贔屓にされるようになっていった話も面白かった。
太夫はこのお座敷の前に川越熊野神社で奉納舞いをされたのですが、そこまでの道中人力車に乗って、蔵のまちを通ったそうで、川越の蔵のまちをそのまま嶋原にもって帰りたいくらいとお話してました。こんなにまとまって沢山残ってるのって、凄かったんだなぁ~やるじゃん、川越
川越熊野神社にて(ダッシュしたけど奉納舞いには間に合わなかった)
その他もたくさんお話できましたが、芸事に対するお話はシャンと背筋がするようで、凜として素敵でした


投扇興。
扇を投げて的に当てて点数を競います。
思うように飛ばなかったのは、邪念のせいか

そして全員で大人のお遊戯をしました~ぎっちょんちょん

お土産までいただきました


なんていえばいいのかな。
ゆとりのあるかんじ。お客さんと太夫さんたちがほどけて、一体になってるかんじ。
良い時間をありがとうございます
お母さまの司太夫とお話したときに、後を娘さんが継いでくれたことについてこんな風におっしゃってました。
「見てくれだけなら誰にでもできるけど、心を継いでくれようとしているのが嬉しい」と。
心のあるおもてなし。芯の通ったゆとりのある心。和の心。
なるほどなぁ。


これから、影ながら応援したいなぁ
皆さんも興味があったら是非触れてみて下さいね

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