チェイルチョアハヌン韓国ドラマ&韓国旅日記

韓国ドラマだ~いすき!
毎日韓国三昧な日々を過ごしています。
気ままな独り言におつきあいくださいませ。

Wー2つの世界ー 第5話(3)

2016-08-16 13:29:29 | Wー2つの世界
Wー2つの世界ー 第5話(3)

仮眠室に戻ってきた ヨンジュの携帯が鳴ります。

慌てて出るヨンジュですが 応答はありません。

そのかわりに 聞こえてきたのは…

「やはり あなただったんですね。」

カン・チョルの声です。

「あなたじゃないかと 思ってました。」

受話器ごしに驚くヨンジュ。



一方 オ・ソンムの家では 突然 現実の人間として現れたカン・チョルに

驚き 呆然と立ちすくむ オ・ソンム。

「わたし達は何度かお会いしましたが 覚えてるでしょう?

 こちらに(キッチンから)出てきてください。

 たくさん話がありますから…」



「どうやって…」

オ・ソンムは言葉を絞り出すものの 続けることができません。

「どうやって この世界にきたのって?

 それ あなたが 俺に 説明しなきゃ。 あなたが俺を作ったそうですね?

 こちらに 来て。」

携帯をキッチンのテーブルに置いて ゆっくりと作業スペースへ

移動する オ・ソンム。

「座りますか?」

オ・ソンムは すきを突いて 作業机の上にあったカッターを

つかむと カン・チョルに襲いかかります。

しかし 日頃から鍛え抜いた若いカン・チョルに叶うはずもありません。

あっという間に ノックダウン。

今まで 結構 気を使ってしゃべっているようでしたが

ここからいきなり 口調が変わります。

「起きろ」

襟元をつかんでオ・ソンムをむりやり椅子に座らせます。



そして 銃口を オ・ソンムに向けて言います。

「娘に感謝しろ。 オ・ヨンジュさんのことを考えてやさしく扱っているんですよ。」

(あっ…でも 基本丁寧口調ですね。紳士だわ~)

「あなたが 俺を殺そうと必死になってる間も 

 彼女は俺のこと救おうとしていたんだから。」


ヨンジュは 携帯はそのままで 病院の固定電話で スボンに 連絡します。

スボンは ネットカフェで カップラーメンの麺を口に運んでいました。

(この超 超 超 緊迫感の後の スボンシーン ほっとします。

 緩急の使い方は「星から来たあなた」に通じるものがあります。

 この脚本家さんは「イニョン王妃の男」や「ナイン」を描いた方ですが。)



今どこにいるの すぐ家に向かって 父さんとカン・チョルが今一緒にいるの…と

言うヨンジュ。驚いて「カン・チョルが来たですって!?」と大声を出して

立ち上がってしまいます。

「早く作業場に行ってちょうだい。

 行って カンチョルに言うのよ。

 私がすぐ来るって言ってよ。私が話があるから 

 何もせずに待っててと言うのよ。分かった?」

とヨンジュ。スボンを口からラーメンが出かかるほど

動揺しています。大急ぎで家兼作業場に向かいます。

ヨンジュも同じく向かいます。



そのころ 作業場では オ・ソンムにむけていた 銃口を

下ろすカン・チョルがいました。

「(自分の手に着いた血を見て)血が出ていますね。

 ここではあなたも不死身ではないようですね。

 ただの普通の人間だ。痛みも感じ血も流す。

 これで 公正でしょ。いつも 俺だけ血を流し

 俺だけ殺され 俺だけ傷ついて…」

カン・チョルは思い出します。

屋上で暴漢に後ろから刺されて倒れたとき

最初に白い光の中から掴み引き入れたのは

ヨンジュではなくてオ・ソンムでした。 

(オ・ソンムの失踪騒ぎのときのことですね。)

助けてくれと言う瀕死のカン・チョルにとどめを

刺したのは オ・ソンムでした。

(ただこのときのカン・チョルの反撃は やはりただごとではない気がします。

 最初の襲撃で 辺りは血の海ですから 間違いなく 

 瀕死の状態でした。オ・ソンムが酔っていると言っても

 ほろ酔い程度です・そのオ・ソンムが両手であらん限りの力で

 カン・チョルの腹部を刺したのです。

 しかし,力のこもっているそのナイフを抜いて まだ刺してこようとする

 オ・ソンムの方に刃先を向け 半身を起こして逆に返り討ちにしようと

 するような勢い。普通では考えられません。)



実際 このとき オ・ソンムの腹部に刃先が当たりました。

ただオ・ソンムは無傷だったのです。

(このことで ヨンジュが銃で撃たれても死なないと

 分かったようですね。)

作業場に向かうタクシーの中で 

ヨンジュは ずっと携帯を耳に当てて

会話を聞いていました。

カン・チョルは 話し続けます。

自分を刺した犯人が2人いたこと オ・ソンムが刺した方が

深手だったこと 証拠がないので誰にも言わなかったこと

次に オ・ソンム自身のことについて語り始めます。

「ここで俺を作り出したんだな。 そのあんたの手で…

 金,名声,成功すべて手に入れて もう俺が必要なくなって…

 俺を作って 俺を苦しめ 俺の人生をローラーコースターに

 乗せ 成功と名声を手に入れた。 それで 俺を殺したいから

 刃物で刺し 薬物を注射し トラックをぶつけ

 それでも 満足できずに 自ら俺を 刺した。

 俺が助けてくれと頼んだのに あなたは 残酷に冷たく…」

(まだまだジョンソクくんの長台詞がつづきます。ちょっと長いので

 かいつまんで書きますね。)

オ・ソンムを待っているあいだにいろいろ調べたことを語っています。

さえない2流3流の漫画家で 卑屈な人生を送っていた

そううちアルコールにおぼれて だから,オ・ソンムとは

真逆のカン・チョルを作り出した。

しかし それもいつまでも続かず ついには 

妻も娘も愛想を尽かして去っていってしまった。

それで 俺を殺そうとした 自分が死ぬ代わりに。

(この語りの途中で 酒にやめさせようとする妻とオ・ソンムが
 
 言い争っているシーンが出てきます。その傍らで絵を描いている

 少女。ヨンジュですね。その描いてる絵が まさかの カン・チョル!

 本当の作り出した作者はヨンジュってことかな。)

カン・チョルが漢江に飛び込んだシーン

「そのときから 何かがおかしくなったんだ。ずっと同じ悪い夢を

 見はじめるようになって 漢江でおぼれて死ぬ夢」

自分は本当に死ぬんだったのか オ・ソンムの気まぐれで

もう一度生き延びる前は…と尋ねます・

「俺が生かしたんじゃない!」

と オ・ソンム。自分は殺したが カン・チョル自身が耐えたと。

生かしてくれと耐えたから 助けたんだと。それが問題だったんだ。

その時からお前は怪物になったんだ…今のように。と言います。

自分が設定したキャラクターなのに 利口な頭で この世界のことを

知ろうとしたからだと続けます。自分が狂ったと思って 病院に行ったり

友達に話したりしたが 誰も信じてくれなかった。

そこで 逃げてしまおうと思ったが ヨンジュのためにできなかったと。

(ヨンジュにお金を残してやりたいという親心はあったんだな~。

 じゃあ お酒をやめれば良かったのに…それこそが問題でしょう。)

自分も苦しんだが 漫画を終わらせれば終わりになると思って

耐えたこと。所詮 カン・チョルは自分が作り上げたキャラだと

罵倒します。

(まあ そうよね。ホラー映画なら 退治して おしまい

 めでたし めでたし。だもんね。)

オ・ソンムは続けます。(このオ・ソンム役の俳優さんキム・ウィソンさんも

超ベテランです。ソウル大学経営学科出身のエリート演技者です。

最近は 映画などで悪役をすることが多いそうです。あまりにも上手なので

本当に悪い人と思われてたらどうしようというのが 悩みとか…韓国では,

悪役の人が上手なドラマは人気が出ると言われるそうです。ちょっと 納得。)

自分を撃てるものなら撃ってみろと。自分が正義の男に設定したから

そんなことはできないと。死さえも拒否する強い意志の男に設定したことが

問題だったんだ。初めから私の設定の中から抜け出してはないんだと。

「撃てるか 撃ってみろ!」

そう言って カン・チョルの腕を取って 自分に銃口を向けさせます。

驚くカン・チョル。腕ごと銃を払いのけるオ・ソンム。

涙をぬぐい カン・チョルはオ・ソンムを作業机に座らせます。

初めに計画していたとおりのエンディングを描くことを要求します。

自分の世界で 止まってしまった友達のために…



しかし,オ・ソンムは自分の思い通りにはひとつも描けなくて

カン・チョルが納得のいくエンディングでなければストーリーが

進まないことを告げます。それなら 自分の納得のいくように

真犯人をつかまえればいいんだという カン・チョル。

真犯人の顔を描けと。しかし,オ・ソンムは知らないと言います。

最初から真犯人は考えていなかったと…

(ひぇ~ 読者もあれだけ だれが真犯人だろうと予想しながら

 読んでたのに…今の今まで真犯人について考えなかったって言うの?

 無責任と言おうか いい加減と言おうか…カン・チョルの設定を強固にする前に

 考えなよ~とつっこみを入れたくなっちゃう。)

カン・チョルは涙ぐみます。 自分の家族を殺し 自分を苦しめた

その犯人がいないことが 納得できません。

それで 自分を殺そうとしたんだなとカン・チョル。

自分の経験したことの苦しみを訴えるが

ソンムは 冷たく 「それがフィクションだ」と言い放ちます。

生きて息をしている俺を見ても殺そうとしただろう。

それがあなたの本質でしょう。

泣きながら そして ひどくののしりながら

再び銃口をオ・ソンムに向けます。



今度こそ 撃つかと思ったら やはり撃てません。

正義のヒーローだからでしょうか。

銃を下ろしたとき 「先生」と門で呼ぶスボンの声が聞こえます。

「方法を考えろ 俺がまた戻ってくるまでに

 運が良かったな。」

と言って立ち去ろうとするカン・チョル。

「運がいいんじゃない。お前に俺は撃てないんだよ。

 そういう設定だ。」

(ひゃあ~ 徹底的に いやなやつじゃないですか。

 一言多いんだわ~)

最後の一言で カン・チョルの設定がこわれました。

オ・ソンムの胸を至近距離から真っずぐに撃ちました。

力なく椅子から崩れ落ちるソンム。












Wー2つの世界ー 第5話(2)

2016-08-15 19:50:26 | Wー2つの世界
Wー2つの世界ー 第5話(2)

手術室へ戻ったヨンジュですが…

執刀医のパク教授には ヨンジュが遅れてきたことについて

ぶつぶつ文句を言われてしまいます。



何せ名前が悪いと…漫画の中のオ・ヨンジュは 漫画の他のキャラの

運命をおとしめているし,もう一人のオ・ヨンジュは偉大な我が大学病院の

心胸部手術を台無しにしようとしていると…

手術が終わったら 話があると言います。(うわっ おしかりを受けますね)

叱られながら時間が気になるヨンジュです。



そのころカン・チョルは Wの作家オ・ソンムの家を見つけ出していました。

(どうやって 分かったのでしょう?)

誰もいない家に 不法侵入します。

部屋の中で 作画のための資料を見つけます。

自分の車 自分の住んでいる部屋 その細部まで詳しく描かれてあります。

オ・ソンムの書斎には ソ・ドユンや ユン・ソヒのいろいろな表情が

窓にはってありました。自分の分のも…

混乱しながらも まだ何か探すカン・チョル。



自分の表情デッサンを見つけます。どれも自分そっくり…

とうとう怒りと混乱で 感情を爆発させます。

机のものを なぎ払い  足で蹴り落とします。

(このシーン 台詞はほとんどありませんが

 ジョンソクくんの苦悶の表情の演技が秀逸です!)

怒りと混乱の中 書斎の壁に飾ってある写真を見つけます。

オ・ソンムと娘オ・ヨンジュの写真でした。



自分が恨むべき 家族の敵とも言えるオ・ソンム

自分のファンだと言い 2度も命を助けてくれ 

自分への淡い気持ちを抱いてくれ 自分自身も彼女に惹かれつつある

その女性 オ・ヨンジュ

悲しい現実でした。しかし,彼にはやらねばならないことがありました。


手術が終わってそそくさと帰ろうとするヨンジュです。

パク教授が どこへいくんだ?話があると言っただろうと声を掛けます。

忘れていました。今外に待っている人がいるんですと返事をしますが

教授はご機嫌ななめです。

もともと軽率だったが 最近特にひどい。それがいつからかと考えたら

私がWのファンと言った頃からだと…自分がお前の父親のファンだからか?と。

ヨンジュの頭を使い捨てマスクでペチペチたたきながら小言を言い続けます。

最近は Wのせいでストレスを感じてるんだ。

お前の父親は 何を考えてるんだ?

なんで 急に 犯人捜しに忙しい人たちにロマンスがあるんだ?

どうなってる?ジャンルを忘れたのか?

(けっこう 熱いファンですね。こういうファンが出てくるような

 構成のしっかりしたよい漫画なのでしょうね。)

「そういうこともあるんじゃないですか?」



ヨンジュが 教授に 口答えしたので 手術室で片付けしていた

他の人たちもびっくりしています。

「なんだって?」

「いいえ…ず~っと仕事ばかりでしょうか?

 それってリアリティないんじゃないですか。

 ヒーローだって愛に目がくらみますよ。

 復讐も重要ですけど 恋する瞬間だってありますよ。

 カン・チョルも人ですよ。」

パク教授の Wのストーリーへの不満は 終わりません。

カン・チョルは お前と同じ名前の女と浮気をしてるんだ。とパク教授

私には そうは見えませんが…と ヨンジュ

教授にムキになって意見したものの

肝心なことは言葉を濁し「いえません」とヨンジュ。

そばで聞いていた同僚が言います。

「ネタバレ?どうなるか知ってるんですね。」

「そうなのか カン・チョルはその女とくっつくのか?」

 ヨンジュが思わせぶりな態度で返事をしないので パク教授は さらに激怒。

(この教授 熱いファンじゃなかったら 子どもですよ)

「だめだ だめだ (カン・チョルのロマンスの相手は彼女では)だめだ!

 信じられない!絶対 だめだ!」
 
「どうしてですか どうして信じられないんですか?

 そういうこともありますよ。」

「話にならんだろ。ユン・ソヒと結婚するのが普通だろ」

「どうしてですか どうしてユン・ソヒと結婚しなきゃならないんですか。」

「おい あいつらは高校から10年ものつきあいだぞ。

 当然 結婚しなきゃならんだろ。」

「いいえ 当然じゃありません。」

ヨンジュは必死に, カン・チョルがユン・ソヒを好きってどうして分かるのか

ユン・ソヒは 初恋だったかもしれないが カン・チョルは友達としか

思っていないんだと, まくし立てます。

パク教授も負けずに自分が考えたストーリー展開を まくし立てます。

ヨンジュもさらに対抗して… 

「それは教授の考えですよね。カン・チョルは私を好きなんです。

 これが事実なんです!」

 チ~ン

いっぺんに 場がしらけます。

「カン・チョルが お前を好きだって?」

「あ…いえ…Wのキャラクターと名前が一緒なもので…」

うちの娘と同じだな。娘は小学生なんだが…おまえのように…と

まだまだ小言を言い続ける教授に

「すみません!」

と言ってあわてて手術室から逃げ出すヨンジュでした。

しかし,待っていてと言った場所にカン・チョルはいません。

病院中を探してみましたが どこにもいません。

「最後の挨拶に来た」

と言ったカン・チョルの言葉に 胸騒ぎを覚えたヨンジュは

父オ・ソンムに電話してみますが 通じません。



どこにいるの?とラインを送るヨンジュ。

その頃 オ・ソンムはタクシーで 自宅に戻ってきました。

自宅に入って 携帯の電源を入れました。

水を一杯 飲みながら 次々に届くメールチェックをしています。

スボンや編集者たちが 大騒ぎしていることに気付きます。

そこに ヨンジュからの ラインも届きます。

折り返し 電話をかける オ・ソンムでした。

そのとき! 奥にかくれていたカン・チョルがあらわれます。

「オ・ソンム先生」

と呼びかけられて 顔を上げますが 声を掛けた相手の顔を見て驚愕します。



******************************

本当に ゆっくりで ごめんなさい。

これで 5話の半分くらいです。

また がんばります。^0^












 






Wー2つの世界ー 第5話(1)

2016-08-14 14:44:02 | Wー2つの世界
Wー2つの世界ー 第5話(1)

現実の世界に出てきた カン・チョル。

雨の中を傘もささずに歩いていると バスの車体広告に

自分の似顔絵が…



近づいてみると…(大通りなので結構危ないよぉ)

ヨンジュの言っていたとおり自分の漫画が…

書店に行ってみると Wのコーナーが大々的にありました。

(まるでワンピースフェアのときのようです。)

とまどいを隠せないカン・チョル。



第1巻を手に取ると ビニル包装を引きちぎり 読み始めます。

(ひぇ~店員さんが来ちゃうよ・・・(゚_゚i))

自分の歩んできた10年あまりがそっくりそのまま描いてあることを

夢中で確認していきます。

(この10年前の出来事を漫画で反芻しなければならないカン・チョルの

 気持ちを考えると泣けてきます。確かにこれはあまりにひどい…

 このシーンを作った脚本家さんの想像力に脱帽です。)

さらにカン・チョルが詳しく知らなかったであろうハン・チョロの

ことも 描かれてありました。

「どうやって彼(カン・チョル)が本当の犯人をみつけることができます?

 カン・チョルが 真犯人なんですよ。」

(ハン・チョロは,無罪判決が出たにも関わらず

 カン・チョルが犯人だと盲信していることが分かってしまいます。

 漫画の中にも敵がいるんですね。)

放心状態で漫画のコーナーに座り込んでいるカン・チョル。

店員が声を掛けます。

「お客さま 大丈夫ですか?私どもの営業は終わったのですが…

 扉を閉めないと…」

「この本 よく売れてますか?」

「はい?」

「人気がありますか?」

「そうです。5年間 ベストセラーですよ。」

本を包みましょうという店員に 

必要ないです。ストーリーは全部知っていますから…と言い

立ち去るカン・チョルです。

(お店の人的には 困ったお客さん 危ないお客さん扱いとなりました。

 だって全部本の包装をやぶって読んじゃったわけですから…)


一方ヨンジュの方は 病院のパソコンで最新版すなわち自分が経験したカットを

確認しています。



「もう一度だけ 聞いたら 動揺しそうだな。」という

カットのところで 切ない思いがわき起こりため息をつきます。

彼の部屋で突然キスされたことを思い出します。

スボンからの電話で相変わらず漫画の修正も更新もできないと言うことを聞き

複雑な思いを抱きます。すっきりしないまま手術準備のために部屋を出ます。

手を消毒していると 同僚が声を掛けてきます。

「オ・ヨンジュ おまえもしかして婚約したのか?」

「婚約?なにをいってるんですか?」無視して手を洗い続ける。

「お前の婚約者っていうやつが お前を探しに来てるぞ。」

「婚約者?誰が?」

何のことか分からず手を洗い続けます。

同僚もそうだよな~酔っぱらいか?と言いながら出て行きます。

そのとき まさか…と思いつきます。

この世で いいえ 自分が経験した中で 一人だけ 婚約者だと

言った人がいるのを思いだしたのです。

待合室へ出て行くと そこには カン・チョルがいました。



驚くヨンジュに ほほえみ ウインクまでして 彼女を連れ出します。

ヨンジュは また 漫画の世界に戻ったのかと錯覚しそうになりますが

同僚もちゃんといたのを思い出します。

「俺が来たんです。あなたの世界に」というカン・チョル。

信じられないという顔をするヨンジュに 自分の世界は自分を除いては

全ての人や物が止まってしまったと話します。自分が生きて動けるのは

主人公の特権だろうかと…

書店で読んだ本はちゃんと買ってから読んでいました。

お金は払っていたようです。

(よかった~だから店員さんが袋に入れるって引き留めたんだ~)

どうしてヨンジュの忠告を聞かなかったのか後悔していると

ヨンジュが自分自身のつらさより カン・チョルのことを考えて

ためらった時間のことを感謝しますと。そして 

「だから来たんだ 最後に挨拶したくって…

 できる限り配慮してくれて 本当にありがとう。

 あなたは本当にいい人で 良い医者になれるよ。」

そこに 手術室に執刀医が来たことを告げる電話がかかってくる。

「戻って…忙しいんだろ?」

「どこに行くんですか?…ここで待ってて 大きい手術じゃないから

 すぐ終わるわ。 分かった? 何もしないでここにいて。待っててね。

 私を保護者と思って」

「俺のまねしてるの?いま」

「いいえ。 何もないじゃない,いま。お金もないし家もない身分もない。

 その気持ち 私よく分かるじゃない どんな感じか

 でも この世界では 私本当の医者でしょ。
 
 あなたとは比べられないけど お金もあるし家もあるわ。

 だから…私を信じて待ってて…私が来るまで

 ここでこの場所で…どこにも行かずに…分かりました?

 私の話を聞いてお願い」

笑って小さくうなずくカン・チョル。



「長くはかからないわ。40分で終わるわ。」

そう言って 去ろうとする ヨンジュの腕をつかむと

カン・チョルは優しくキスしました。

気持ちのこもった真面目なキスでした。




(きゃあああああああ~こんなことされたら 

 忘れられなくなっちゃいますよ~ c(>ω<)ゞ)

(でも このキスは今までのドラマの中で1・2位を

 争うぐらい ふか~い意味合いのキスだと思うな~

 勢いでキスしたんじゃなくて 感謝や愛情や切なさや悲しみが

 入り交じってるもん。脚本家さんも上手だけど イ・ジョンソクくんも

 演技うまくなったね~。)

「どういうこと?」

(自分を好きじゃないと思っていたんだから当然この質問だよね。)

「本を全部読んだとき 99倍ぐらい不幸が増えたんだ

 でも一ついいことがあった。いつも損してる気分だったけど

 君の気持ちも全部読んだよ。だから 隠さなくていいよ。」

再び鳴る電話を切って

「ここで待っててね。…もし私がいない間に何かあったら

 カン・スクボムを探して 私の友達なの 助けてくれるわ 分かった?」

「さっきの人でしょ。婚約者だと言ったら変だったよ。

 彼氏じゃないよね?」

「彼氏はいないって言ったでしょ。」

手を振って見送るカン・チョル。でも ヨンジュの姿が見えなくなると

また暗い表情に戻ります。










Wー2つの世界ー 第4話(3)

2016-08-13 00:35:43 | Wー2つの世界
Wー2つの世界ー 第4話(3)

現実の世界に戻ってきた ヨンジュ。

呆然とバス停に座っています。

服は 拘置所の服のままです。



時間は30分ぐらいしか経ってなかったようです。

ヨンジュが消えるとき バス停で 置き去りにした携帯と鞄を

スボンが受け取りにきていました。受け取ってバス停の横に止めた車の中で

同僚のアシスタントが電話をかけてきます。アップされたWのストーリーが

おかしいという話をします。確認してみると…

第3話の顛末がそっくりそのまま乗ってるんですよね。

スボンは また ヨンジュが向こうに行ってしまったことに気付きます。

そして 拘置所に入れられるシーンまでとばし読みした時 突然ヨンジュが

バス停のベンチに現れます。ヨンジュの話を半信半疑だったスボンですが

実際 この不思議な出来事に遭遇してあわてふためきます。 

(だって 今みた囚人服と同じのを ヨンジュが着てるんだもんね。)


スボンもヨンジュもパニックですが…

それ以上に 漫画の中では 大変な騒動になっています。

(まあそもそも 面会室の小さな部屋から煙のように消えてしまったのですからね。

 時と場所が違えば すっかりお化け騒ぎですよ。)

そして,ヨンジュが脱獄したことは(やっぱり常識では煙のように

人が消えるとは認識したくないのでしょうね。)  あっという間に

ニュースになり 多くの人が知ることになります。

(こういうところが 漫画ですよね。現実だったらもう少し時間が

 かかるでしょうに…。対応に時間がかかることで逆に問題になる

 ことの方が多いよね。)

一人やけ酒を飲んでいたユン・ソヒや

(でもワインだけどね。さすがキャラ設定がしっかりしてる!)

テレビ局で ヨンジュの取り調べのVTRを見ていたソン・ヒョンソクにも

それぞれ連絡が入ります。(主要人物全員が状況を把握しているってことです。)

最初にカン・チョルを逮捕し尋問した刑事ハン・チョロは 国会議員になっていました。

彼は カン・チョルが サイコパスな殺人者だと今でも信じているようで 

カン・チョルの成功が 腹立たしくて仕方ないようです。

そして この失態をチャンスだととらえているようです。



現実の世界では スボンが ヨンジュに提案します。

「終わらせましょう。Wをここで終わらせるんです。

 そうすれば姉さんは もうこれ以上消えることはないし…

 ああ~姉さんは あそこで 脱獄してるんですよ。

 もし 戻ったりしたら 警察に撃たれるかも…」

「終わりにしたら…カン・チョル…カン・チョルはどうなっちゃうの?」

「いいえ 今 カン・チョルが問題じゃなくて自分の問題でしょう!

 漫画のキャラクターの心配している場合じゃないよ~!」

とにかく…と言い置いて スボンは最後の場面の修正に取りかかります。



漫画の中では 依然としてジリリリリリという非常ベルの中に

カン・チョルは いました。

ソ・ドユンと喧噪の中を歩きながら ヨンジュの言葉の端々を思い出しています。

「ここが 漫画の中なんです。」

「あなたの感情が動くことが重要なのよ。」

「主人公だからでしょ!」

「(『俺がどんなふうに死ぬのか確かじゃないんだな』という問いに)

 ここにいると私にも分からないの。だから,助けられないわ。」

「(『そこだと分かるの?』という問いに)ええ」

「私 代表の人生がハッピーエンドになることを望んでいる一人なの。」

全ての言葉が 『ここは 漫画の中の世界だ』ということを受け入れれば

つじつまが合うことに気付くカン・チョル。
 


ソン・ヒョンソクの電話に出るカン・チョル。

「君といたときに 彼女が消えたと聞いたぞ?」

「ええ」

以前 カン・チョルが話していたことを思い出して

別の世界へいったということか聞きます。

(カン・チョルの話を ちゃあんと本気に聞いてくれていたんですね。

 普通 信じないよ~。)

ハン・チョロが この気に乗じて何らかのアクションを

起こすことを警戒しているソン・ヒョンソク

「ハン・チョロは問題じゃないんです。彼は重要じゃありません。」

と答えるカン・チョル。

「俺の存在理由 それが本当の問題なんです。」

「オ・ヨンジュに 何か聞いたのか?」

「聞きました。」

「なんて 言ったんだ?」

「とても信じられない話…あの人に初めてあったときの感じは正解でした。

 バカなやつ 狂った女 …」




涙を浮かべながら 言葉をなんとか続けます。

「話にもならない話を 言ったんです…」

今までずっと理解できなかったことと オ・ヨンジュのたわごとを

合わせてみると 話が合うようになると説明するカン・チョル。

「本当に一度も考えたことがなかったんです。…この世界が…この世界が

 …全部 漫画なんです。全てのものが作られたものなんです。」



カン・チョルの最後の言葉を合図にするかのように

全てのものの動きが完全に止まってしまいます。


現実の世界では スボンが『つづく』をタッチペンで消しています。

「『終わり。一身上の都合で ここで物語は終わりです。

 応援ありがとうございました。』…でいいよね?」

何も答えないヨンジュ。画面を見ないように窓辺に移動します。

ところが スボンが 言葉を書き加えようとしたとたん

画面が真っ白になって何もうつさなくなってしまいました。


カン・チョルの世界でも異変が起こっていました。

全てのものは止まっていますが 一人カンチョルだけ動くことができるのです。

そして,何かに導かれるように歩いていった先で彼が見たものは

さっきまで 表情豊かに 暮らしていた人々の 完全に止まった姿

完全な停止の世界でした。

絶望的な気持ちで座り込んでしまったカン・チョルの

かたわらに 真っ白な四角い光があらわれます。



意を決して 手を伸ばします。手がすうっと入ります。

一瞬 手を引っ込めますが 自分が刺された屋上でも

自分の傍らにあらわれたことを思い出します。

そうだ あのとき 俺が オ・ヨンジュを この世界に

引き入れたんだ…。

現実の世界と漫画の世界の境界線

ヨンジュの世界と自分の世界の境界線

この白いものの向こうに この世界を作ったやつがいる

カン・チョルは心を決めると 拘置所の職員の拳銃を

手に取り 今度は ためらわずに 白いスクリーンの中へ入りました。



出たところは どこかの ビルの屋上



オ・ソンムが 恐怖のあまり 消火器投げつけて割った あのモニターから

出てきたんですね。…ということは オ・ソンムが泊まっていたところですね。

雨の中を どこかに向かって 歩く カン・チョル

****************************

第4話 終了です。明日は 第5話に 取りかかります。^-^






 






 

Wー2つの世界ー 第4話(2)

2016-08-12 12:41:43 | Wー2つの世界
Wー2つの世界ー 第4話(2)

今まで Wのラブ・ライン上にいたユン・ソヒは

ヨンジュの存在をおもしろく思っていません。




そこで ヨンジュをホテルのレストランへさそいます。

部屋の出口で SPに止められます。

(カン・チョルが彼女の安全のために部屋から出さないように

 告げておいたともとれますね。)

「ワインを一杯飲むだけだから あなたも一緒に来て」と

言われすんなり通してしまいます。

(まあそれだけカン・チョルに近しい女性なんですね。)

レストランへ行く途中に用事を思い出した振りをして

SPに後を任せて 先に行かせます。席に着くやいなや

SPも誰かに呼び出されてその場を離れヨンジュ一人に。

メニューを持ってきたウェイターが「お会いしたことありますね。」と

話しかけます。案内されたレストランは

カン・チョルが刺されているのを見つけたときに

助けを呼びに飛び込んだレストランでした。

ウェイターが警察に知らせようと同僚に声を掛けます。

ヨンジュは慌てて逃げ出します。厨房の中を通り抜けながら

カン・チョルに電話して助けを求めます。

カン・チョルは直接SPに電話をして彼女を助けるよう指示します。

廊下を追い詰められるヨンジュです。SPが間一髪間に合って

空き部屋へヨンジュを誘い込もうとします。

しかし,追っ手が追いつく方が早くて間に合いません。

カン・チョルから渡されていたスマホだけ 部屋に投げ入れ

廊下の端で立ち止まるヨンジュ。

追いかけてきた警察に捕まります。



カン・チョルが電話をかけるとSPが出ました。

「私です。代表。すみません。オ・ヨンジュさんは捕まってしまいました。」

「それで,どうして君が携帯を?」

「捕まる前に 彼女が私に投げたんです。」

力なく電話を切るカン・チョル。

隣に座って新聞を読んでいたソ・ドユンが様子が変なのに気がついて聞きます。

「どうしたんだ?いったい?」

「ソヒが やらかした。」

「え?」

ここで飛行機が離陸したので 

しばらくヨンジュを助けに行けなくなってしまいました。


カン・チョルはテレビ局も持っていて そこでWという犯罪捜査の番組を

放送し,数多くの事件を解決しているので 警察も一目置いているようです。

だからこそ 最初の事件の目撃者で 行方をくらましていたヨンジュが

最重要人物となってしまったようです。

捕まっているヨンジュの所へ来たユン・ソヒ。

留置所の鉄格子ごしに 言います。

「自分の立場では仕方がなかったの。

 カン・チョルさんが警察を無視するのも心配だったし

 あなたをいつまでも閉じこめておくわけにもいかないし…

 話にならないでしょ。容疑者と被害者が一緒にいるなんて…」

警察に正直に話せば すべて支援するからと話を続けるソヒに

ヨンジュは身元がないことを告げます。

その後 刑事による尋問は 激しさを増し とうとう拘置所へ


そして ようやく ソウルに戻ってきた カン・チョル。

待ちかまえていた記者たちにスマートに返答して迎えの車に乗り込みます。

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「すみませんでした。」とSP

「さきに 警察に寄ろう。」

「オ・ヨンジュさんは 拘置所へ移されました。」

「どこだ?」

「ソウル拘置所です。」

ユン・ソヒからメッセージが入っているというドユン。

カン・チョルはユン・ソヒに電話をします。

拘置所に先に行くというカン・チョル。

ヨンジュが供述しないから弁護士も何もできずにいるというソヒ

だから 俺が保護していたんだ というカン・チョル。

(やっぱり守っていたのね~。自分が濡れ衣をかけられて

 脈絡もなく説明もうまくできない状況で 家族殺しの容疑者になったことを

 思い出し,同じような目に遭わせないために守ろうとしていたのだそうです。)

自分に被害が及ばぬように 捕まる前にスマホを投げたことからも

身元がはっきりしなくても 本質的に信用できると力説するカン・チョル。

「俺のように犠牲になる人を助けるためにこの事業を始めたんだ。

 君は また 犠牲者を作った。だから 君は俺の秘書の資格がない。

 君は 友達として残れ。 君はクビだ。」

呆然とする ユン・ソヒ。

おそらく今までこんなふうに 考えが通じ合わなかったことが

一度もなかったのでしょう。

(ラブ・ラインの女主人公が変わってしまったからね~。)

面会室で 顔を合わせる カン・チョルとヨンジュ。



「ごめん おそくなって。

 帰ってくるのに2日間かかったんだ。過ごしてどう?」

「暑いわ。」

「分かるよ。暑いよね。俺も長いことここにいたから 知ってるよ。」

 4シーズンいたけど 夏は信じられないくらい暑かったよ。」

うつむいて まつげをふるわすヨンジュ。

「つらい?」

そう聞かれて いったん 首を横に振って いいえと言いかけるが 

我慢しきれず 涙がこぼれ始めます。

こんなところにいるのが信じられないと 普通の平凡な小市民なのに…

「平凡な小市民がここに来るんですよ。」

自分の時のことを思い出すカン・チョル。

「よく聞いて。」と言い

今の状況は 全く希望がないこと

警察は ヨンジュを犯人と決めてかかっているから

これから あの手この手で聴取されたり,ひどいことを言われたりして

精神的にもダメージを受けるだろう。

「だから もう 俺の質問に答えて。君の言うことを信じるから…

 ぼくが聞く質問に答えるんだ。この場から消えるんだよ。」

ヨンジュもカン・チョルも気付いています。

本当のことを言えば ヨンジュは消えることができ

カン・チョルは ひどく衝撃を受けることを…

でも その衝撃を受け止めてでも 彼女を救いたい想い

その衝撃を受けても知りたい事実。

カン・チョルにしてみれば これは最善の方法だったのでしょう。

「オ・ヨンジュさん どこから来たの?」

「私がここから消えたら…大騒ぎになるわ。」

「そうだろうね。…でも あなたが 心配する必要はないですよ。

 オ・ヨンジュさんは 消えて 家に帰るんだから…

 俺が事態を収拾しますよ。ここは 俺の世界だから…答えて」



「…できないわ。私 行ったでしょ。あなたが 不幸になるって…」



「俺 今が すごく いいってわけじゃないんだけど…

 俺がいつ死ぬか分からなくってよく眠れないこと 知ってるじゃない?

 あなただって 残りの人生をこんなところで過ごしてかまわないの?

 10年も20年も…」

「いいえ」

時計を見るカン・チョル。

「答えて。 もう時間がない。」

「何が起きるのか 私にも分からないのよ。」

「もう 起きてるよ。俺たちがどうなってるか見てごらんよ。

 オ・ヨンジュさんが住んでるとこはどこ?」

意を決したように ヨンジュは答え始めます。

「ソウルです。」

「同じソウル?…で,何が違うの?」

「そこで私が住んでて ここであなたが住んでる。」

「どうして 俺の全部を知ってたの?俺はそこにいないのに…」

言うのをためらうヨンジュ。

「全部見たって言ってたでしょ?俺について。どこで見たの?」

涙をぬぐいながら ヌードショーの方がましだと言うヨンジュ。

あなたのヌードを見ても動揺しないって言ったでしょというカン・チョル。

「答えて」

「後悔するわよ。」

「俺は後悔しないよ。あなたが住んでる世界っていったい何?」

「…漫画の中よ。」

「何?オ・ヨンジュさんが漫画の中から来たっていうこと?」

「そうじゃないわ。」

「なら?」

「ここがよ。」

「それどういうこと?」

「ここが 漫画の中なの。…私が見る漫画なの。…あなたはその漫画の主人公なの。」

驚くカン・チョル。そして,出現する『つづく』。消えるヨンジュ。



















Wー2つの世界ー 第4話(1)

2016-08-11 23:05:50 | Wー2つの世界
Wー2つの世界ー 第4話(1)

カン・チョルは釜山に来ました。

そこではソン・ヒョンソクが 

ひき逃げしたトラックの消息を探しに来ていました。

しかし,長いこと探しても見付からないようです。



ソン・ヒョンソクからヨンジュのことを聞かれるカン・チョル。

身元を明らかにできないので保護していると言います。

ソン・ヒョンソクは  ユン・ソヒとカン・チョルがくっつくと

思っていたようです。(多くの読者がそう思っていたようですから

漫画の本来のラブ・ラインはそうなんでしょうね。)

最近自分の周りで起きている出来事は全て脈絡がない,

10年前の事件のようにとカン・チョルは言います。

ソン・ヒョンソクには 親代わりのように絶大な信頼関係が

あるのでしょうね。自分がもしかしたらと考えていることや

ヨンジュのかなりきわどい秘密まで口にします。

犯人は,別の次元から来たやつではないか。オ・ヨンジュのようにと。

「オ・ヨンジュが 俺の人生のキーなのは確かだよ。

 秘密の門を開ける唯一の存在だ。」




そのころ ヨンジュのもとには たくさんの服や靴,化粧品など

身の回りに必要なものが運ばれてきていました。どれも高級そうで

数もあまりにたくさんなので困惑しています。

「全部でいくらになるのよ。5000万ウォン?」

しかも侍従まで用意していました。



背中のファスナーをあげてくれるというのを押しとどめましたが

メイクはしぶしぶしていただくことに…

でも,途中でやっぱり自分でしますと コンパクトを取り上げます。

すると侍従だという女性が

「カン代表は女性らしいスタイルがお好きですよ。」

「どういうことですか?私がカン代表好みのスタイルに

 セッティングしなきゃならないんですか?」

「婚約者でしょう?代表の婚約者だと聞きました。」

「私が?」

「ええ」

なぜか婚約者になっていました! 

カン・チョルから電話がかかってきます。

「もしもし」とヨンジュ。

「なにしてた?」

声を聞いただけで胸きゅんだわ(〃 ̄ω ̄〃ゞと思うヨンジュ。




「大丈夫?明日まで連絡できないから電話したんだ。

 不便はない?」

「私が なんで代表の婚約者なんですか?」

「ああ スタッフたちが変に思うだろうから…監禁してるって言うわけにいかないし

 気分 悪かった?」

「いえ…まあ」

「彼氏が知ったら困る?」

「彼氏はいないわ。」

「彼氏 いないの? なんで?」

「彼氏がいなきゃいけないの?」

「そういうわけじゃないけど オ・ヨンジュさんほどの人なら

 なんでいないんだろうって。」  

「からかってるの?私が美人というなら犬牛も美人だっていったじゃない。」

「オ・ヨンジュさんは美人じゃないけど,確かに魅力があるよ。

 どう言えばいいのかな。変な魅力があるんだ。」

はあ~とため息をつくヨンジュ。

「もしもし 怒った? 冗談なのに…」

「怒ってないわ…そんな言葉にも ときめく自分が 変なの。」

「はははは…」

「笑わないで,人を監禁しておいて あなたとっても愉快そうじゃない。」

「家に帰りたかったら いつでも俺に電話してよ。

 分かってるよね。……お休み。」

カン・チョルが 電話を切ろうとしたとき

「愛してる!」とヨンジュ。

「それ 俺に通じないの知ってるじゃない?」

「分かってるわ…魅力があるって言うから…もしかしてと思って

 もう言わないわ。」

「お休み」

電話を切る二人。切れた電話を愛おしそうに見つめて

「もう一度だけ 聞いたら 動揺しそうだな。」



 

Wー2つの世界ー 第3話(4)

2016-08-10 23:18:36 | Wー2つの世界
Wー2つの世界ー 第3話(4)

ヨンジュは肝心の「漫画の世界の話」だからということを

ふせて 自分が消えるときのルールの話をしたのですが

大事な話を隠しておいて 現象だけ 並べていることは

カン・チョルくんには お見通しのようです。

「うそじゃないわ。」

「うそじゃないけど,真実でもないでしょ。」

でも,曖昧にせず 真実を知りたい カン・チョルは

再び ヨンジュへ 銃口を向けます。

「これ以上 話せないわ。」

というヨンジュに「10数えるまでに答えて」と言うカン・チョル。

「1,2,3,4,5」



表情を変えずに バスルームに飾ってある花瓶を 打ち抜きます。

ヨンジュの悲鳴を聞いて ソ・ドユンとユン・ソヒが駆け込んできます。

「何があった!」とソ・ドユン

「出てろ。」

「どういうこと?なにやってるのよ。」と ユン・ソヒ

やめろというユン・ソヒの説得に カン・チョルは大声で一喝。

「出てろ!」

ソ・ドユンが手を引いてユン・ソヒをつれてでます。

(出て行っちゃうんですね。ほんとなら止めるでしょぉ。)

「答えなきゃ ほんとに撃つよ。」

6,7,8とカウントダウンを再開します。

「撃てるはずない。」

「どうして撃たないって確信がある?」

「代表はそんな人じゃないから…」

「9,俺のことを全部知っていると思ったけど 正確には知らないみたいだ。

 俺は こういうことができる人間だ。」

「そんな ことない…」

「本当に答えないの?…10」



そして,本当に撃ちました。

確かにヨンジュの左むねのあたりを 弾は貫通して後の鏡を割りました。

しかし,ヨンジュの体は無傷です。

そのことに気付いたヨンジュは気を失います。





気絶したヨンジュをベッドに寝かせ 看護師を呼ぶと

カン・チョルを問い詰めるユン・ソヒ。そして…

「警察に知らせたほうがいいっていったじゃない。」

「警察はだめだ。」

それでも,警察を呼ぼうと スマホで電話をかけようとするユン・ソヒの

手からスマホを取り上げ 

「警察はだめだと言ってるだろ。」

「言っただろ。オ・ヨンジュは俺の人生のキーなんだ。」




気がついたヨンジュ。

「すまない 驚かせて。実は撃たれても死なないって知ってたんだ。

 どうして 本人は知らないの? オ・ヨンジュさんは不死身でしょ。」

自分とヨンジュの住んでる世界は違うことにうすうす気がついているカン・チョル。

(頭いいなあ~)

自分は動揺しないから 質問に答えるまでは もとの世界に帰れないと言う。

警察やマスコミから保護するし,いつまでいてもいいと。

もとの世界に帰りたかったら 本当のことを話さえすればいいのだとも言う。

(本当のこと言ったら そりゃあ 驚くよね。確実に『つづく』出ますよ。)

(質問に)答えにくいなら ここで一緒に暮らそうと提案するカン・チョル。

「和解しよう。 さっきの 謝罪だよ。」

と手を差し出します。
 


ヨンジュが 指しだした手を握り グッと力を込めて握り替えし

「ほんとうに ごめん。」

(ちょっと グッと来ますね。)

「じゃあ 良く休んで」と立ち上がるカン・チョル

「愛してる」(ねらいましたねぇ~カン・チョルの心に動揺が走るかもと思って)

とっさに告白するヨンジュ。

しかし,振り返った彼は怪訝な表情。もう見え見えですね。

もちろん 『つづく』はでません。気まずくなって

「何でもない。」と顔を背ける。

釜山へ出張するために部屋を後にするカン・チョル。

ソ・ドユンは完全にヨンジュのことを恋人だと思っている様子。

プライベートエレベーターに乗り込んだとき ヨンジュが追いかけてきます。

「まって…今 どこへ行くの?」

「釜山によってから ニューヨークへ行くんだ。どうして?」

「気を付けてね。」

「まさか おれが行くと死ぬってこと?電車が脱線するとか,

 ハイジャックにあうとか?それとも飛行機テロ?」

「私にも分からないわ…ただ」

「今回 どう死ぬのか分からないんだな。」

「そこにいないと 私にも分からないの。それで 助けることができないの」

「そこでは 分かるのに?」

「…ええ」

「ん~ますます気になるな。」

自分は カン・チョルのファンだから ハッピーエンドじゃなきゃ嫌なのだという

ヨンジュ。それに自分の助けた1番目の患者で2番目の患者でもあるからと…。

にこっと笑ってカン・チョルが聞きます。

「こんな質問なら答えてくれるでしょ?年はいくつ?」

「30よ」

「同い年だね 俺たち。…結婚は してる?」

「いいえ。」

「よかった。(にこっ)」

エレベータの扉が閉まる寸前に ウインクひとつ

完全に 誤解を生む状況です。




***********************************

はあ~ ようやく3話が終わりました。

4話~6話はできるだけ コンパクトに しようと思います。







Wー2つの世界ー 第3話(3)

2016-08-07 22:58:52 | Wー2つの世界
W-2つの世界 第3話(3)

朝になり はっと目覚める オ・ヨンジュ。

昨日の意識の混濁していたころの記憶がとんでいるようです。

「ここはどこ?」

あわてて ベッドから降りて 辺りを見渡し

「カン・チョルの部屋?…ああ…!…カンチョルのベッド…それに…カン・チョルの…

 ええ…!どうしましょう…ああ…神様…」




異常に焦っていると ソ・ドユンが部屋に入ってきます。

彼との会話から 寝込んでいたのは 過労だったということが判明。

時計がぐるぐる回って あっという間に2ヶ月間が過ぎたときのことが

思い浮かびます。あんなストレスがかかれば 体力的にも精神的にも

立派なオーバーワークになりますよね。

「カン代表と昼食をご一緒されたらいかがですか。もうすぐこちらにお戻りです。」

「代表がもどってらっしゃるんですか?」

「ええ…すぐに必要そうなものは バスルームに用意してあります。…では。」

ドユンが部屋を出て行き 

「ああ…もう,どうしよう~」

と言いながら,バスルームへ。

そこに用意された シースルーの下着を見てびっくり。

しかし,スボンの言葉が頭に浮かび 巻き込まれた状況を

考えなきゃと…枕の下にカン・チョルが忍ばせてあった銃を

取り出します。そして,どっちにしようか 悩みます。

思いがけないことを起こして エンディングに持ち込もうと

してるんですね。

(見張ってないで)逃げたらどうするんだと

ブツブツ言いながら 部屋に戻ってきたカン・チョルに

意を決して シースルーの下着姿を披露!



(ちょっとした変態?みたいな感じになっちゃった。)

ドンユは目を丸くして早々に退散。

部屋の外に来たユン・ソヒも押しとどめ 誰も部屋に入らないようにします。

「また 始めたんですか?オ・ヨンジュさん。なんですか?これは。

 朝の11時に起きたとたん ぼくと何しようって言うんです。」

『つづく』はどこにも出ず,慌ててバスローブの前をあわせるヨンジュ。

「違います!」

「違うの?」

「違います。何でもないの!」

「いつもやっておいて 違うって言うんだな。」

ヨンジュに近づこうとするカン・チョル。

ヨンジュはとっさに銃を構えて

「近づかないで 撃つわよ。」

カン・チョルはホールドアップして



「本当に脈絡のない女だな。脈絡もなく突然現れ,

 脈絡もなくひっぱたき,脈絡もなくキスをし,

 脈絡もなく消え また現れた。それから,脈絡もなく服を脱ぎ,

 脈絡もなく銃を向ける。」

「分かってるわ。理解できないでしょ?私もできないもの。

 でも,でもね。事情があるんだもの~」

「どんな事情?」

「動かないで。ほ,ほんとに撃つわよ。ふ,ふざけてるんじゃないわよ。」

「じゃあ,どうぞ」

そう言ってどんどん近づくカン・チョル

「本気よ。ああ~危ないわよ。」

「なぜ 撃とうとしているのに 心配してるの?」

「本当に撃つんだからあ」

と言って銃口を天井に向けて 引き金を引きます。

しかし,弾は出ず。ヨンジュノ手から銃をもぎ取り笑うカン・チョル。

「弾がなきゃ 撃てないよ。知らないの?

 見たかったんだ。枕の下に銃があるのを知っている女が どうするのか。」

そう言いながら銃創に弾を込めるカン・チョル。

さっきまでの穏やかな笑顔から一転して厳しい表情。

そして,銃口をヨンジュに向けます。



(イ・ジョンソクくんのいい味が出てますね。ぞくっとしちゃいます。)

「ど,どうして?」

「俺もこんなことはしたくないんだ,話し合ってみよう。

 じつは100の質問がある。まずは,1つめの質問答えろ。

 あの日どうやって消えた?答えなきゃ,本当に警察に突き出すしかないな。」

固まっているヨンジュ。

「答えられないなら,次の質問にしよう。

 なぜ あの日俺をひっぱたいた後 キスをした?

 時間はたっぷりある 待つよ。」

ピストルを置いて上着をぬぎ また ピストルを手にするカン・チョル。



「そうよ。私はそうしたら消えることができたの。」

「どういう意味?」

「だから それをしたら 消えることができたの。」

「なにを?」

「キスを…」

「ん~キス?」

「ええ」

「キスをしたら 消えるのか?」

すごく 首を縦に振る ヨンジュ。

「想像もしていなかった答えだな。あの日キスをしたから消えることができたのか?

 それが方法?」

「本当です。だから もうやめてくださいよ。」

「そうなの?」

「そうよ。」

近づき 当然キスする カン・チョル



びっくりするヨンジュ。

「こういうことでしょ? 何で消えないの?」

「むやみにキスすればいいってもんじゃないの!

 そのとき感情が動かなきゃ!そういう意味のキスなの!」

「んんん?感情? あのとき あんまり良くはなかったけど…」

(傷つきますね~)

ヨンジュもさすがに気まずそうです。

「よくは…なかったけど,驚いたでしょう?」

「ええ 驚いたよ」

「そうなのよ!驚いて心が動揺したじゃない!それがルールなの!」

「驚いて,顔が赤くなってるよ。」

「私の話じゃなくて,代表のことよ!」

「どういう意味?」

「あなたの感情が動くことが重要なのよ!」

「どうして俺の感情が動くことが重要なんだ?」

「主人公だからよ!!」



(ああ~ 言っちゃった)

「主人公?…何の主人公?」

慌てて話題を変えるヨンジュ。

セクハラだとか何だとか…

***************************

なかなか 3話が 終わりません。

この調子だと 明日には7話が始まっちゃいます。

頑張ります。









Wー2つの世界ー 第3話(2)

2016-08-06 23:23:37 | Wー2つの世界
Wー2つの世界 第3話(2)

ヨンジュは 父の書斎で 過去の資料を 読みあさります。

再び 連載を始め 一気に人気作家となったオ・ソンム。

しかし,時々勝手に 絵が描き変わる現象は続いている。

時には 描いている途中に

時には 朝起きると

自分が狂ったのか

誰かが 勝手に描きかえているのか など

疑ってみたが…「やつは生きている」という結論に至る。

「オットケ サライッチ?(直訳すると…どうやって 生きてるんだ?)」

資料に走り書きがいくつもあります。

「怪物 やつは怪物だ。 いつか私を殺すだろう。

 殺されるくらいなら 殺す方がいい。

 いや ずっとまえに 殺すべきだったんだ。

 すべての 誤りは 漢江からだ。」

翌日 ヨンジュは寝不足のまま病院にいました。

服はそのままでしたが,今日はお休みのようで

病院を後にして,帰宅のためにバス停へ。

頭痛がひどいようですが,至る所で

人々が自分とカン・チョルのキスシーンを見ているので

気が休まりません。とうとう スボンとの電話の最中に

気を失います。




そして,漫画の世界へ…。

漫画の中では, ブティックにユン・ソヒが現れます。

カン・チョルから連絡を受けて 後始末に来たのです。

店員から ヨンジュが フィッティングルームに入って

忽然と消えてしまったと 説明を受けます。

信じられない…とユン・ソヒが自らフィッティングルームに確認に行くと

オ・ヨンジュが倒れていました。



ユン・ソヒはすぐさまカン・チョルへ連絡

運転中の彼は 車をUターンさせてブティックへ急行。

自分のホテルへと運びます。



魅惑のお姫様だっこで ホテルの自室までやってきます。(〃 ̄ω ̄〃ゞ

ちょうど警察が来て オ・ヨンジュを探しているが見付からないと

報告します。さりげなくヨンジュの顔を隠してやります。

(彼の首に ヒョジュちゃんの鼻があたるくらい ぎゅっと

 引き寄せて…きゅんきゅんしちゃうところです。)

部屋に入って 自分のベッドにヨンジュを寝かせると

後から入ってきた ソ・ドユンが「オ・ヨンジュじゃないか?どういうことだ?」と

声を掛けると 自分の肩越しに手を差し出し タッチを求めます。

「ついに おれの手の中に入ってきた。」

「何?」

「俺の人生のキー(鍵)」



そう言いながら ヨンジュの額に手を当て 熱がないか さりげなく確かめます。

「ところで この女が ほんとに きれいか?

 きれいなのか? どうして みんな 美人だと言うんだ?」

ソ・ドユンがあきれます。

漫画の中では ヨンジュは美人となっていますが

カン・チョルだけは そう思えないようです。

これもなにか 隠された秘密と関係しそうです。

ずいぶんたって ようやく 気がついたヨンジュです。

しかし,意識はかなり混濁しています。




「頭がくらくらする…」

「薬のせいで くらくらしてるんだろう。

 死にはしないよ。心配しないで。」

「ここ どこですか…?」

「俺の部屋だよ。住んでるところ…」

「…ペント…ハウス…?」



意識が混濁しているので 

普通の人は知らないようなカン・チョルの事情を

すらすら答える オ・ヨンジュ。

カン・チョルは さすがこの若さで 財閥になっただけあって

度胸が ありますね。動揺を顔に出さないです。

(あっ,射撃の金メダリストだったんだよね。)

うすうす ヨンジュの正体(どこか違う世界から来た人)に気付いている風ですね。

ヨンジュが眠っている横で うとうとしていたカン・チョルは

漢江大橋の出来事を 夢に見て はっと目を覚まします。

さっき ヨンジュが 漢江大橋での出来事が 一番

悲しかったとすすり泣いていたから そんな夢を見たのだろうか…

そんな表情で 手に持っていた銃を置き ワインを飲もうとします。

しかし グラスの中身がほとんど残っていなくて 

グラスも置いて 立ち上がり 部屋を出て行こうとしたとき!

ドアが開き 黒ずくめの人物がたっていました。手にはピストルが…

とっさに ピストルを持った手をとらえ ドアからその人物を

離します。まるで ヨンジュに危害が及ばぬように守るかのように…

そして アクションシーン。カン・チョルも結構強いです。

最後は 怪しい人物はエレベーターへ。

追いかけて エレベーターのドアをこじ開けたときには もう 消えていました。

そのころ 現実の世界では オ・ソンムが 安ホテルの一室(っぽいとこ)で

モニターの画面にいろいろなものを打ち付けて

「死ね!死ね!死ね!…死ねぇ!!」

と叫んでいました。最後は 備え付けの消火器でモニターを

割っていました。恐怖のあまり 割れたモニターを置き去りにして

鞄一つだけ持って 部屋から出て行きます。

カン・チョルのところへ SPの二人が駆け込んできました。

「警備せずに どこにいたんだ?」

「階下に来るように言われまして…」

「誰にだ?」

「ドユンさんからの連絡で…しかし,そんな電話はしていないと…」

ナンバープレートのないトラックが 自分の車に正面からつっこんできたことや

今の消えた襲撃者。 そして,現れたり消えたりして自分のことを

全て知っているオ・ヨンジュ。誰なのかは分からないが 自分を消そうと

見張っている誰かの気配を感じているカン・チョル。

その見えない誰かに向かって心の中で 言い放ちます。



「あんたを かならず さがしだしてやる。 待ってろ。」

*********************************
ようやく ほぼ半分。

続きを 必ず 書きます。 待っててね~。
 












 

Wー2つの世界ー 第3話(1)

2016-08-06 13:52:08 | Wー2つの世界
1週間前の土曜日は 韓国だったのよね~

今回 あらすじをアップしてて気がついたのは

もしかすると 韓国語の聞き取り力が 成長しているかも…O(≧▽≦)O

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Wー2つの世界ー 第3話(1)

父ともう一度話すために 父の仕事場兼家へ来たヨンジュ。

しかし,父はいません。スボンが呆然と一人残っていました。

「先生は出かけられましたよ。」

「え?また?…どこへ?」

「分かりません。」

スボンはヨンジュが 漫画の世界に行った話が

信じられない様子。しかし,ヨンジュの着ている服が

漫画の中の服と一緒なのに気付き 驚きます。

「スボン。よ~く聞いて。この服いくらするか分かる?

 300万ウォン以上よ。この靴はどう?私がこんなの

 買う?買わない?」

黙って首を横に振るスボン。

一緒に首を振りながら「クッチ(でしょ)」とヨンジュ。

「それじゃあ,私の周辺で300万ウォンのワンピースなどを

 何の問題もなく買える(買ってくれる)人いる?」

「カン・チョル」と答えたくなくて 

あれこれ考えるスボンですが,結局…

「カン・チョル?」

「これで信じてくれる?」

このあと 漫画の世界が カン・チョル中心に進んでいることや

漫画の中で2ヶ月たっていても 現実はほんの5分くらいしかたっていないこと

場合によっては それが2年や20年でもあり得るだろうと

スボンに説明するヨンジュです。

「そんなことができるのかな?」

「考えてみて この漫画が連載されて7年たつわ。

 7年間で カン・チョルの世界では15年経過したことになるのよ。

 カン・チョルの人生を早送りして 重要なところだけ見せてるの。

 それに 私が(現実の世界に)帰ってこれるか否かは

 カン・チョルにかかっているの。カン・チョルの気持ちが動くと

 エンディングになるの。エンディングになるとその回が終わるの。

 終わると私は帰れるの。 だから,終わらすために…」

そこまで 一気に話して カン・チョルとのKissを急に思い出すヨンジュ。

ヨンジュが急に黙ったので スボンも気がつきます。

「え?なに?…あああ!キスは!?」

エンディングにするために仕方なかったというヨンジュ。

しかし話の方向が変になります。キスは良かったのかとか

カン・チョルはかっこいいのかとか ユン・ソイ(カン・チョルの秘書)は

グラマーなのかとか…

(深刻なシーンとコメディなシーンの緩急のバランスが絶妙です。)

そのあと,父が話を終わらせると言っていたと聞き

ヨンジュは「漢江大橋で終わらせなければならなかった。」という

父の言葉を思い出します。漢江大橋のシーンの描かれた2009年の資料を出してみると

ちょうどそのころ 父と暮らしていたヨンジュが母の元に出ていった頃と

いうのが分かります。「ヨンジュが出て行った。もう私は一人だ。」

切ない気持ちが資料の隅に走り書きしてありました。

「この家に私だけ残った」「もう家族はいない。」

「もうなにもする気力もない」「1シーンすら描くことができないだろう。」

「どうやって続けていけるっていうんだ」




失意の父が描いたのが 漢江大橋の上から投身自殺するカン・チョルのシーンでした。

このときのカン・チョルもまた家族を亡くして失意のどん底にいました。

(というストーリになっていました)

漢江に身を投げて THE endに なったはずでした。



ところが 朝起きてみると エンディングが 勝手に変わっていたのです。

カン・チョルは 橋の欄干にぶら下がって まだ 生きていました。

「カン・チョルは 橋の欄干につかまっていた 一晩中」

(きゃ~ ホラーですよ!)

でも 父は酒のせいで錯覚したのだと思います。

このころにはもうかなりのアルコール依存症だったのです。

(そのせいで 妻とも娘とも別れることになったのにね)

「これは もう一度始めてみよということか

 もう少し頑張ってみよということか」



何かに背中を押されるように カン・チョルを生かすことにしたのでした。

****************************************

どうしましょう。夢中で日本語にしていたので まだ

4分の1ぐらいしか かけていません。( ̄Д ̄;;

今回は 1の段ということにします。

できるだけ 簡潔に 書こうとは 思いますが…できるかな?(;^ω^A



 






Wー2つの世界ー 第2話(後半)

2016-08-05 23:12:03 | Wー2つの世界
W-2つの世界 後半 で~す。

*****************************

カン・チョルを説得して 警察が来る前に病院から

抜け出せたオ・ヨンジュ。

バス停で どうやったら もとの世界へ戻れるか思案します。

心の声「どうやって もどるの…? この前は どうやってもどったんだっけ?」





「そうだわ…『つづく』って現れたんだわ。

 エンディングのカットってことね。エンディングになったから

 戻れたんだわ。そうよ。(時計を見て)…30分ぐらいたったかしら。

 もうちょっと待ってみよう。」

しかし,もう30分たっても 何事も起こらず…

と,思ったら,時計の針がすごい速さで ぐるぐるまわり…

あっという間に 辺りは明るくなります。(病院に着いたときは夜でした)

そこに カン・チョルから 電話があり

「会おう」という彼に自分の居場所をつげると

真っ赤なスポーツカーに乗ったカン・チョルが現れます。



大きなサングラスがちょっと滑稽です。(いかにも にわか金持ち風)



あっという間に2ヶ月もたっているという事実に

驚くヨンジュでした。

車に乗るよう促され 一緒にランチをしようと誘われます。



元気でしたか?と聞かれて 心の中で 30分しかたってないよ~と

泣いています。

車を走らせながら 2ヶ月前と同じ服だと指摘され

笑ってごまかします。頭の中は エンディングにするには

どうしたらいいかばっかりで 余裕がありません。

カン・チョルに高級ブティックに連れて行かれ

すきな服を選んでいいと言われても

帰り方を考えるので精一杯です。

たしか 現実世界では お父さんに電話をかけたのは

病院で コーヒーを買いに行かされた 帰りだったんですよね。

30分以内で言って帰れるお使いが 2ヶ月になっているのですから

あせりますわな ( ̄Д ̄;;

何か事件を起こせば エンディングになるはずと考え

フィッテングルームから 出てくるなり

カン・チョルをひっぱたきます。





きょろきょろ 『つづく』をさがしますが 

心の声「…ちがうの?」  (・・;)

「何なんだ? なぜ 服を買ってあげるのに 

 ひぱったかれなきゃならないんだ?」(ごもっとも)

「あ…えっと…ごめんなさいっ。」

その場から逃げようとしますが,またもや腕をつかまれます。

「オ・ヨンジュさん。人をたたくからには ちゃんと理由があるんだよね?」

心の声「…だって~  ><;」

そして,思いつきます。「もしかして…」



「これ?」

ビンゴでした。

現実世界では まだ30分しかたっておらず

時間の進み方に違いがあることに気付きます。

しかし,高級ブランドの服は着たまま戻ってきていました。

だから,ヨンジュの私服とネームプレートは

カン・チョルの手元に残りました。

高級ブランドの服が3550ドルって!

同僚は 新しいラヴラインがいいと感想を言いますが

本人ですから もうどうしていいか分かりません。

父親に電話して どうなっているのか問いただします。

「お父さんも見たでしょ。新しい漫画。

 知らない振りをしないで。

 私 もう2度もカン・チョルに会ってるのよ。

 漫画で読んだでしょう。私自身が経験してることなの。

 あそこで2ヶ月過ごしたのよ。どうなってるの?

 どうしてカン・チョルは生きていて,父さんはどうして…」

「それは殺人だろうと言ったな。私がそれを描いたんだ。

 それが私の仕事だ。すべてはわたしの想像の産物だ。

 作者が自分の作品をこわすのが どうして殺人といえる?

 それに これは 殺人じゃない。審判というんだ。

 あいつは 怪物なんだ。最初は分からなかった。

 だが 怪物を作ってしまったんだ。だから,あいつに審判を下すと決めたんだ。

 あいつを作ったのが過ちだったんだ。」

父はアシスタントも家に帰し,漫画を描くための道具を持って

仕事場兼家を出て行きます。

安モーテルの一室で 最終話を描いています。

車にトラックがつっこんで カン・チョルの車は大破…したはずでしたが

みるみるうちに画面が描き変わり すんでのところでトラックをよけるという

展開に…これにはオ・ソンムも 恐怖を感じて腰が抜けてしまいます。



「あなたは いったい だれなんだ?」と

逆に 質問を突きつけられます。

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熱が入りすぎて ついつい長くなってしまいました。

では,次回は 3話をお届けします。

お楽しみに~









 

Wー2つの世界ー 第2話(前半)

2016-08-05 16:25:54 | Wー2つの世界
韓国では,6話まで放送済み。

逆転に次ぐ逆転で かたときも 目が離せない状況です。

早く お知らせしたいので 第2話のあらすじアップです。

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「W」第2話 (前半)

無事に もとの世界に戻ったものの

ネットにアップされている漫画の内容が

自分の体験してきたものと同じで驚くオ・ヨンジュ。

アシスタントのスボンに電話して話しますが 

全く相手にされず「ガリレオ・ガリレイの気持ちが分かるわ。」と

「え?なに?」「それでも地球は回ってる。って」

そのとき スボンが「先生!」と。

消えたはずの 父オ・ソンムが現れます。




急いで 父の元に駆けつけるヨンジュ。

父の書斎に入ってこえをかけます。



「どこにいたの?探したのよ。」
「ちょっと行ってきたんだ。」
「どこに?」
「ん?あちこち。…おまえ だいじょうぶか?けがはないか?」
「けが?…してないわ。そんなことどうして…」
「よかった…なにもなければいいんだ」

お父さんは 気付いていますね。もしかして,消えたことと

関係あるのかもです。

父は描いても勝手に変わってしまう「W」のストーリーに

恐怖を覚え,主人公のカン・チョルを殺して 物語を終わらそうと

しているようです。(この辺りの現実味のないところを本物らしく

見せる父親役のキム・ウィソンさんがお上手!)

その父オ・ソンムは,カン・チョルの 毒殺を計画しています。

看護師を使って,カリウムを 点滴に混ぜて過剰投与し 心臓の不整脈を

引き起こそうと考えます。

(といっても 本来ストーリーを作るのは 作者ですから
 
 当たり前といえば当たり前で…目くじら立てることではないのですが)

スボンから その話を聞いて ヨンジュは 父に電話をかけ

カン・チョルを 殺さないでくれと懇願します。



言い争う内に 父が思わず言います。

「なんだって あんないらないことを…」

「お父さん? …それって,どういう意味?」

無言になる父。

「あんないらないことって…今 言ったよね。」

「なんでもない。」

「いらないことって…私がカン・チョルを助けたことでしょ?」

「なんてことをいいだすんだ!?」

「父さんも 知っているんでしょ?

 私がカン・チョルを助けたこと。

 あのシーンは父さんが描いたんじゃないよね!?」

「…なんてこと言うんだ!?」

「私が間違ってるんなら,説明して!」

父親と言い争っている内に またもや ヨンジュは漫画の世界に…



そこで 自分が カン・チョルを刺した容疑者にされていることを

知ります。カン・チョルに会いに行くことは 危険ですが,

彼を助けに向かい すんでの所で 点滴をはずすことに成功します。



現実の世界では,またもや勝手に画像が変化して…

息を呑む父オ・ソンム。

ヨンジュは,その場から立ち去ろうとしますが

カン・チョルに腕をつかまれます。

「オ・ヨンジュさんでしょ?」

「…いいえ,ちがいます。」

「そこに オ・ヨンジュってあるよ。」

ちょうど 病院の白衣を着たままだったので

胸に名前が刺繍してあったのです。



「ようやく 会えたね オ・ヨンジュさん。」

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イ・ジョンソクくんの にこって笑う顔

かわいい! キュートですねぇ。*^^*

長くなったので とりあえずここまでにします。










  








W 2つの世界

2016-08-05 00:00:42 | Wー2つの世界
30日から 2泊3日で 韓国へ行ってきました。^-^

前回は 一山湖水公園などへ 行きましたが

今回は 少し 足を伸ばして 全州へ…

旅のお話はこのくらいにして

イ・ジョンソクくんと ハン・ヒョジュちゃんの

「W」ですが,韓国でも人気のようです。

「イニョン王妃の男」「ナイン」などの人気脚本家

ソン・ジェジョン作家の 作品だそうです。

韓国では,すでに6話まで放送されています。

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第1話

主人公オ・ヨンジュ(ハン・ヒョジュ)は

総合病院の胸部外科レジデント。

指導教官?に頼まれて ウェブトーン作家の父が

連載している漫画の犯人を教えて貰おうと

連絡を取ろうとします。

ところが,アシスタントの「先生が消えたんです。」という言葉に

驚いて父の家に駆けつけると

パソコンには 血だらけのカン・チョルの画像が出たまま。

父の部屋には誰もいません。

嫌な予感がしながらも 周りを見渡していると

誰かが オ・ヨンジュを引っぱります。

そして,そのまま 父の描いている Wの世界へ。

そこで,彼女は成り行きで カン・チョルを助けます。

つまり,父の描いたストーリーとは 別の話になってしまうわけです。




漫画の世界で 「つづく」という言葉が 現れると

ヨンジュはもとの世界に戻れるようです。



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プロットがしっかり作られているので,

4話5話になってくると ああそういうことかぁ~なあるほど~と

合点のいくシーンがでてきます。