チェイルチョアハヌン韓国ドラマ&韓国旅日記

韓国ドラマだ~いすき!
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気ままな独り言におつきあいくださいませ。

創作「赤と黒」~新たなるラストシーンPart7~

2012-05-06 00:10:44 | 創作「赤と黒」
実際のドラマのラストシーンを利用して
創作でラストを考えてみました。
妄想の世界を
お楽しみ下さい。



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ゴヌクの腹の傷は思いのほか重傷だった。
数百メートルではあったが
ふらつきながら歩いたことで
傷口が広がり多量の出血を招いたようだ。
主治医の話ではあれだけ失血していたのに
ショック状態を起こさなかったのは
不思議だといわれた。
スタントマンとして過酷な訓練を続けていたおかげかもしれない。

それでも意識を取り戻すのに
10日かかった。
医者がまず心配したのは
低酸素状態で脳がやられている可能性だった。
目覚めてすぐは口もきけず
反応も鈍かった。しかし,翌日にはようやく
声を発することができ 意識レベルもかなり
復活してきた。
医者に なぜ怪我をしたのか尋ねられた。

「…ぼうはつ…したん…です。」
「ホン・テソンさん なら なぜ歩き回ったんです?
 すぐ 救急車を呼んでいたら こんな大事には
 ならなかったのに…。」
「…しんぱい…させたく…ない…ひとが…いたんです…。」



医者は答えに不満そうだったが
テソンの状態を考えると
たくさんの質問はできないので
理由の詮索はそれっきりになった。
本人が事故を主張し 外傷的にもそれをくつがえすような
根拠もないので 警察にも届けられなかった。
なにしろ ホン家にかかわりがあるらしいので
病室もVIPルームであったし
主治医と数人の職員以外には
誰が入院しているのか分からないようにしてあった。

キム室長はほとんど毎日病室を見舞っていた。
意識を取り戻した時には駆けつけて
涙を流しながら小さく呟いた。
「ほんとうに よかった。
 これで 少しは 
 私も許していただけるでしょうか?」

意識が戻ってからも 何度か高熱を出し
起き上がれない状態が半月ほど続いた。
しかし,一月も経つ頃には 様態も落ち着き
時々 起き上がって窓の外を見られるようになった。

その日もキム室長は夕方やってきた。
最近は夕方見舞うことが多くなっていた。
「おかげんはいかがですか?」


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勝手気ままに妄想していますが
できるだけ ドラマのラストシーンを
生かして行こうと考えています。

次回をお楽しみに~(^_^)