チェイルチョアハヌン韓国ドラマ&韓国旅日記

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創作「赤と黒」~新たなるラストシーンPart8~

2012-06-08 23:43:21 | 創作「赤と黒」
 お久しぶりです。
 今回は ジェインの近況を
 妄想してみました。^0^/~


実際のドラマのラストシーンを利用して
創作でラストを考えてみました。
妄想の世界を
お楽しみ下さい。



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ゴヌクが突然消えてから三ヶ月が経とうとしていた。
季節は移り変わり 暑い夏が過ぎ
世間では秋の気配が感じられるようになってきていた。
ジェインは 新しい職場にもすっかり慣れたようだった。
地方の美術館の企画展を引き受けている小さな会社。
以前,ジェインが手がけた企画を覚えていたそこのチーフが
声を掛けてくれたのだ。
給料は 前とは比べものにならないほどわずかだが
ジェインは満足していた。
ゴヌクと知り合ってからのわずかの間にたくさんのことを
学んだ。憧憬 羨望 嫉妬 後悔 悲嘆  そして, 
何の見返りも求めず心から 一人の人を愛すること。
お金では はかることのできないもののこと。

あの日以来 ゴヌクの部屋には入っていない。
翌日 もう一度尋ねたときには
鍵が付け替えられていて 入ることができなかったのだ。
近づけたと思った瞬間にまた離れてしまう。
ゴヌクと自分はそんな運命かもしれないと思った。
でも,それなら今までと同じで離れても
必ずまた巡り会えるに違いないとも思えていた。
信じたかった。何の約束をしたわけでもなかった。
いつアメリカから帰ってくるとも聞いていない。
ホン・テソンという名前を取り戻したとしても
彼が幸せになったわけではない。それどころか
人生をかけて復讐していたのは自分の本当の家族だったなんて…
どんな気持ちで今過ごしているのだろう。


「ジェインさん。日本のガラス工芸作家の龍先生って知ってる?」
ある日,チーフに突然尋ねられてジェインは持っていたファイルを
危うく取り落とすところだった。
「…はっ…はい…存じ上げています。以前,お会いしたことがあります。」
「そうなの?よかった。じゃあ,ジェインさんにお願いしようかしら…
 ジェインさん。日本語も大丈夫だったでしょう?」
次回の企画展を龍先生の作品でいきたいということ 
その交渉をしに日本に行ってきてほしいことを 
矢継ぎ早にチーフから説明された。
(…日本…龍先生…)
否応なしにゴヌクの面影が浮かぶ。
自分でも驚くほど心臓の音が大きくなっていた。


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勝手気ままに妄想していますが
できるだけ ドラマのラストシーンを
生かして行こうと考えています。

次回をお楽しみに~(^_^)