チェイルチョアハヌン韓国ドラマ&韓国旅日記

韓国ドラマだ~いすき!
毎日韓国三昧な日々を過ごしています。
気ままな独り言におつきあいくださいませ。

創作「赤と黒」~新たなるラストシーンPart13~

2012-10-20 20:17:32 | 創作「赤と黒」
お越しいただきありがとうございます。(^-^)

創作でラストを考えてみました。
妄想の世界を
お楽しみ下さい。

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「社長,お届け物です。」
ヘシングループの社長になったテラは
毎日忙しく働いていた。父が倒れテソンも
行方知れずになり一時はどうしたものかと
混乱していたが,どうにか平静を保って
仕事を続けられている。

母は仮釈放後,急に足に力が入らなくなり
立つことができなくなった。その頃から
言動が怪しくなり始め,病院で診察してもらうと
初期のアルツハイマーであることが分かった。
病気のことは母には伏せ,足の療養のためにと
郊外の病院へ転院した。
モネの精神状態もカウンセリングを
続け落ち着いてきた。
アメリカで大学に通いながら
ヨガや自分の趣味を充実させている。
母に似て美術への造詣が深いので
ゆくゆくは母が起ち上げたギャラリーを
モネが引き継げばいいと考えている。

テラはモネを訪ねてアメリカへ行ったときに
セントラルパークのベンチでモネと並んで座って
そんな話をした。
すると,モネは静かに口を開いた。
「お姉ちゃん。私,生まれ変わった
 気がするの。テソンお兄ちゃんを
 撃ってしまったとき,あの瞬間
 お兄ちゃん…笑ったのよ。
 それがとても懐かしい気がした。
 私は赤ん坊でお兄ちゃんがあやして
 くれたことも覚えていないのに…
 とても懐かしい気がしたの。
 あの瞬間,テソンお兄ちゃんだって
 分かったの。誰にも教えられなくても
 なぜか分かったの。」
テラはモネの手をそっと握った。




「病院へ電話したわ。
 お兄ちゃんって初めて呼んだの。
 それしか言えなかった。
 電話口でずっと私が泣いていたら
 お兄ちゃんがこう言ったの。
 『ごめんな』って。


 私が謝らないといけないのに
 『ごめんな,お前を傷つけてしまって
  父さんや姉さんを不幸にしてしまって
  ごめんな。俺は悪い兄貴だ。』って
 私,言ったの。
 『そんなことない。』って
 『お兄ちゃんは ただ一生懸命 私たちに
  会いに来てくれただけじゃない。』って。
 『ああでもしなかったら会えなかった』って。
 『お兄ちゃん,生きててくれてありがとう』って。」
テラはモネの髪をなでながら言った。
「モネ。えらいわ。私にも
 言えなかったことがあなたは
 ちゃんと言えたのね。
 私も生まれ変わった気がしているの。
 お母さんの罪を私が代わりに償うつもり…
 お母さんのやるべきだったことを
 私がしていくわ。テソンのこともモネのことも
 私のかわいい弟と妹。血が繋がっていなくても
 そう思っていい?」
モネが静かに頷く。その頬には涙が伝っている。
「お姉ちゃん,血が繋がっっていなくても
 もう一人戻ってきてほしい人がいるの。」
かすかに微笑むモネ。
同じくかすかに微笑み返すテラ
姉妹の絆は前と同じく繋がった。
「もう一人のテソン。」

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勝手気ままに妄想していますが
できるだけ ドラマのラストシーンを
生かして行こうと考えています。

次回をお楽しみに~(^_^)




創作「赤と黒」~新たなるラストシーンPart12~

2012-10-08 16:58:22 | 創作「赤と黒」
私事で忙しくしておりまして
ずいぶん 前回から 時間が経ってしまいました。
それでも お越しいただきありがとうございます。(^-^)

創作でラストを考えてみました。
妄想の世界を
お楽しみ下さい。

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龍先生の作品による企画展は
大成功のうちに終わった。
ジェインは最後の作品の搬出を
確かめてほっと息をついた。
毎日忙しく立ち働いていると
いらないことを考えなくて済む。
(今日は久しぶりに早く帰って
 ウォニンにおいしいものでも
 作ってあげよう。)
チゲの材料を買い込み家に戻ると
ウォニンが待ちかまえていた。
「お姉ちゃん,荷物が届いてるよ。」
「えっ,なに?」
買ってきた荷物をテーブルに置いて
ウォニンが差し出した箱に目をやる。
受け取った箱は大きさの割りに軽かった。
「…?」
箱の包みを解き蓋を開けた。

レモン色の緩衝材が詰まっている。
そっと緩衝材を取り除いていくと
現れたのは…ガラスの仮面だった。
(…え?)
以前,龍先生から譲り受けたあの仮面とは
表情が違う。明らかに別の表情だ。
面長のフォルム,見たことのある面影…

添えられたメッセージカードを開く。
そこにはなつかしい文字が…

「愛する人の目で 見る世界はどんなだろう ジェイン。
昔は こんな事を考えた。
他人の目で 世界を見たら どうみえるか。
ジェイン 元気か 絶対に幸せになるんだぞ
幸せの目で 俺の世界を 見てくれたら
おれもきっと 笑顔になれる。

夜は辺り一面真っ暗闇で
どこが空で  どこが地か
光っているのが
明かりなのか  星なのか
区別がつかない。
俺はどこに 向かっているんだ。
天国か地獄か」

カードを持つ手が震える。
(…ゴヌク)
思わずジェインは家を飛び出していた。
(ゴヌク,近くまで来てるんでしょ…
 どこにいるの?)
二人で歩いた場所をあちらこちら
歩き回ってみる。

 あの時 龍先生の工房に
 ゴヌクは居たのではないのかしら?
あの懐かしい感じはゴヌクだったのでは?
 
カードに再び目を落とす。
ゴヌクの深い悲しみと苦悩が見え隠れする。

 ゴヌクはいまだに罪の意識と現実の残酷さに
苦しんでいるのだ。

(ゴヌク,ゴヌク…戻ってきて
 ゴヌクでもテソンでもそんなこと
 どうだっていい。あなたの苦しみを
 私も分かち合いたい…あなたの背負った
 荷物を私も一緒に持ちたい。
 天国でも地獄でもない
 あなたは生きてここに戻ってきて
 ゴヌク!)




ジェインが街をさまよい歩いていたその頃…。


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勝手気ままに妄想していますが
できるだけ ドラマのラストシーンを
生かして行こうと考えています。

次回をお楽しみに~(^_^)