チェイルチョアハヌン韓国ドラマ&韓国旅日記

韓国ドラマだ~いすき!
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気ままな独り言におつきあいくださいませ。

創作「赤と黒」~新たなるラストシーンPart24~

2013-06-02 18:18:24 | 創作「赤と黒」
いつも見に来てくださってありがとうございます。
本編のラストシーンをどう生かそうかと
四苦八苦しております。^0^

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ジェインとゴヌクは漢江の遊歩道に来ていた。
二人でゆっくりと歩きながら今までのことを
互いに話した。長い間そうやって歩き続けた。
いつのまにか太陽は西に沈み
あたりは すっかり夜になっていた。

ゴヌクはふいに立ち止まると,漢江の流れに
目を向けた。ジェインも横に並び川面に映る
町の灯りを眺めた。
「病院で入院していたとき,
 偶然 漢江の河川敷で発見された死体のことを
 耳にしたんだ。警察署に身元不明の張り紙が
 出ていたらしい。」
ジェインは何のことか分からずゴヌクの顔を
振り返った。

「心当たりは全くない男だけど,その男の
 年齢や背格好は俺とよく似ていたんだ。」
「…ゴヌク。」
「俺のことを知っている誰かが,その張り紙を
 見たら俺と思うかもしれないと思った。」
ジェインはゴヌクの口から出てくる言葉に
恐れを感じながらも 黙って聞いていた。
「今,俺がみんなの前から消えれば,
 そいつが俺かもしれないと思って…
 俺は死んだと思ってくれるかもしれないと…」
「…ゴヌク。私にもそう思ってほしかったの?」
ゴヌクはジェインに顔を向けた。
瞳にきらりと光る物がうつる。
「そう。俺のことは死んだと思って
 どこかの金持ちと一緒になればいいと思った。」
ジェインはもうだまされないと思った。
今までいつもそう言ってゴヌクは自分を突き放してきた。
が,しかし。今,間違いなく戻ってきたではないか。
先ほどからの優しい瞳。今の涙をこらえている瞳。
そう,いつもゴヌクの目は嘘を言っていなかった。
ジェインは黙ってゴヌクを抱きしめた。
首筋にゴヌクの暖かさが伝わる。
泣いているのだろうか。ゴヌクもジェインを
しっかりと抱きしめた。


― 生きている ―
はっきりとゴヌクの鼓動が感じられる。
そして,ゴヌクにもジェインの鼓動が
感じられた。
「ゴヌク,戻ってきてくれて…ありがとう。」
「…ジェイン。」
二人は長い間 抱き合っていた。
雪解けにはまだ早い冷気から互いを守るように
暖め合っていた。

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二人がしあわせになってくれればいいなと
思いながら 創作しています。
皆様にも 喜んでいただけたら 幸いです。