いつも見に来てくださってありがとうございます。
本編のラストシーンをどう生かそうかと
四苦八苦しております。^0^
***************************
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/e8/75e7bd9b1ff004d5445b09668fa43c7e.jpg)
ジェインとゴヌクは漢江の遊歩道に来ていた。
二人でゆっくりと歩きながら今までのことを
互いに話した。長い間そうやって歩き続けた。
いつのまにか太陽は西に沈み
あたりは すっかり夜になっていた。
ゴヌクはふいに立ち止まると,漢江の流れに
目を向けた。ジェインも横に並び川面に映る
町の灯りを眺めた。
「病院で入院していたとき,
偶然 漢江の河川敷で発見された死体のことを
耳にしたんだ。警察署に身元不明の張り紙が
出ていたらしい。」
ジェインは何のことか分からずゴヌクの顔を
振り返った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/6f/93666bb811ae048954ba6b891e0b31df.jpg)
「心当たりは全くない男だけど,その男の
年齢や背格好は俺とよく似ていたんだ。」
「…ゴヌク。」
「俺のことを知っている誰かが,その張り紙を
見たら俺と思うかもしれないと思った。」
ジェインはゴヌクの口から出てくる言葉に
恐れを感じながらも 黙って聞いていた。
「今,俺がみんなの前から消えれば,
そいつが俺かもしれないと思って…
俺は死んだと思ってくれるかもしれないと…」
「…ゴヌク。私にもそう思ってほしかったの?」
ゴヌクはジェインに顔を向けた。
瞳にきらりと光る物がうつる。
「そう。俺のことは死んだと思って
どこかの金持ちと一緒になればいいと思った。」
ジェインはもうだまされないと思った。
今までいつもそう言ってゴヌクは自分を突き放してきた。
が,しかし。今,間違いなく戻ってきたではないか。
先ほどからの優しい瞳。今の涙をこらえている瞳。
そう,いつもゴヌクの目は嘘を言っていなかった。
ジェインは黙ってゴヌクを抱きしめた。
首筋にゴヌクの暖かさが伝わる。
泣いているのだろうか。ゴヌクもジェインを
しっかりと抱きしめた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/18/a3219c7642838c1afaa9e08366faa070.jpg)
― 生きている ―
はっきりとゴヌクの鼓動が感じられる。
そして,ゴヌクにもジェインの鼓動が
感じられた。
「ゴヌク,戻ってきてくれて…ありがとう。」
「…ジェイン。」
二人は長い間 抱き合っていた。
雪解けにはまだ早い冷気から互いを守るように
暖め合っていた。
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二人がしあわせになってくれればいいなと
思いながら 創作しています。
皆様にも 喜んでいただけたら 幸いです。
本編のラストシーンをどう生かそうかと
四苦八苦しております。^0^
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/e8/75e7bd9b1ff004d5445b09668fa43c7e.jpg)
ジェインとゴヌクは漢江の遊歩道に来ていた。
二人でゆっくりと歩きながら今までのことを
互いに話した。長い間そうやって歩き続けた。
いつのまにか太陽は西に沈み
あたりは すっかり夜になっていた。
ゴヌクはふいに立ち止まると,漢江の流れに
目を向けた。ジェインも横に並び川面に映る
町の灯りを眺めた。
「病院で入院していたとき,
偶然 漢江の河川敷で発見された死体のことを
耳にしたんだ。警察署に身元不明の張り紙が
出ていたらしい。」
ジェインは何のことか分からずゴヌクの顔を
振り返った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/6f/93666bb811ae048954ba6b891e0b31df.jpg)
「心当たりは全くない男だけど,その男の
年齢や背格好は俺とよく似ていたんだ。」
「…ゴヌク。」
「俺のことを知っている誰かが,その張り紙を
見たら俺と思うかもしれないと思った。」
ジェインはゴヌクの口から出てくる言葉に
恐れを感じながらも 黙って聞いていた。
「今,俺がみんなの前から消えれば,
そいつが俺かもしれないと思って…
俺は死んだと思ってくれるかもしれないと…」
「…ゴヌク。私にもそう思ってほしかったの?」
ゴヌクはジェインに顔を向けた。
瞳にきらりと光る物がうつる。
「そう。俺のことは死んだと思って
どこかの金持ちと一緒になればいいと思った。」
ジェインはもうだまされないと思った。
今までいつもそう言ってゴヌクは自分を突き放してきた。
が,しかし。今,間違いなく戻ってきたではないか。
先ほどからの優しい瞳。今の涙をこらえている瞳。
そう,いつもゴヌクの目は嘘を言っていなかった。
ジェインは黙ってゴヌクを抱きしめた。
首筋にゴヌクの暖かさが伝わる。
泣いているのだろうか。ゴヌクもジェインを
しっかりと抱きしめた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/18/a3219c7642838c1afaa9e08366faa070.jpg)
― 生きている ―
はっきりとゴヌクの鼓動が感じられる。
そして,ゴヌクにもジェインの鼓動が
感じられた。
「ゴヌク,戻ってきてくれて…ありがとう。」
「…ジェイン。」
二人は長い間 抱き合っていた。
雪解けにはまだ早い冷気から互いを守るように
暖め合っていた。
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二人がしあわせになってくれればいいなと
思いながら 創作しています。
皆様にも 喜んでいただけたら 幸いです。