チェイルチョアハヌン韓国ドラマ&韓国旅日記

韓国ドラマだ~いすき!
毎日韓国三昧な日々を過ごしています。
気ままな独り言におつきあいくださいませ。

創作「赤と黒」~新たなるラストシーンPart19~

2013-02-03 00:07:04 | 創作「赤と黒」
お越しいただきありがとうございます。(^-^)
ここぞというときは、やっぱりウォニンです。
それでは,妄想の世界を お楽しみ下さい。

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「う~~,っさっむいなぁ~。」
ウォニンはバスを待っていた。昨日から降り続いた雪が
道路脇にこんもりと山を作っていて そこから冷気が
伝わってくる。
「ん~~,このっこのっ!」
足で雪山を崩してみるが真ん中から下はしっかり凍り付き
かちんこちんだ。
「はあ~あ~,はやくバス来ないかな。」
背伸びしてバスの来るはるか彼方に目をこらすが
行き交うのは乗用車ばかりだ。
「あれ?」
そのとき,ふと何かが目にとまった。街の雑踏の中で
意識はしなかったが確かに見過ごしてはいけない物が
あった気がした。もう一度バスの来るはずの方角に
目をこらしてみる。
「何だったのかなぁ?」
小首をかしげながらもきょろきょろと目をこらし続けた。
特にこれといって何かあるわけでもなさそうな
風景だ。ウォニンがしきりにきょろきょろしている間に
ようやくバスがやって来た。
バスに乗り込むと,暖かい空気が体を包んだ。
「はあ~あ~,生きかえったぁ~。」
バスの一番後ろ進行方向に対して左側の座席に座った。
そして,なにげなく窓から外に目をやった。
道路の向こう側の通りも何人かの学生や会社員が歩いている。
「…お…じ…さん?」
ウォニンは思わず窓に顔をくっつけた。
学生たちが集団でなにかふざけながら歩いているその向こうに
確かに知っている人がいた。
「…お…おじさんだ。」
ウォニンは大慌てで動き出したバスを止めてもらうと
また寒い路上に舞い戻った。通りの向こうには
まだふざけている学生たちがいる。
道路は片側が3車線。簡単に横切れるような場所ではない。
ウォニンは50mぐらい離れた信号まで走った。
学生たちはまだ見えているが,目的の人の姿は
ここからでは見えない。なかなか変わらない信号に
いらいらしながら待つ。やっと信号が変わると
青になりきらないうちに猛ダッシュする。
学生たちは最近はやりのお笑いタレントの
物まねをして盛り上がっているようだった。
(…もう,じゃまだな~。)
口には出せないので,心の中で悪態をつきながら
先へ進む。人混みをかきわけかきわけ進むが
目指す人は見つからない。きょろきょろと
辺りを見回しても全く影も形もいなくなってしまった。
(確かにおじさんだったのに…)
シム・ゴヌクの姿をすっかり見失ったウォニンだった。


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 勝手気ままに妄想していますが
できるだけ ドラマのラストシーンを
生かして行こうと考えています。

  お楽しみに~(^_^)




 

創作「赤と黒」~新たなるラストシーンPart18~

2013-02-03 00:03:18 | 創作「赤と黒」
お越しいただきありがとうございます。(^-^)

年が明けてすっかりごぶさたしています。
おげんきでいらっしゃったでしょうか?
それでは,妄想の世界を お楽しみ下さい。

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「ジェインさん,この間の企画展
 好評だったわよ。」
デスクで資料の整理に追われているジェインに
チーフが声を掛けてきた。
「今度のソウルでの企画展の件。
 考えてみてくれた?」
「はい…でも,慶州の方も
 期限が迫っているかと…」
ジェインがためらいがちに返事をすると
チーフは目の前まで近づいてきた。
「ジェインさん。慶州の件は他のスタッフに
 まかせて,ソウルの方を全面的にあなたに
 お願いしたいのよ。」
「…チーフ?」
正直,ソウルでの仕事は受けたくなかった。
仕事をするとなると,いやでも思い出したくない場所を
通らなくてはならないだろう。それに…。
ゴヌクが消えてから4ヶ月が経とうとしている。
季節はすっかり冬だ。
ジェインは未だに休みごとに密陽(ミリャン)の
あの家に出かけていきゴヌクの消息を探していた。
できれば,ソウルでの仕事より慶州の仕事の方が
密陽(ミリャン)に近いのでありがたい。
「ジェインさん。とにかく,今度の仕事だけは
 お願いよ。クライアントもあなたの手腕に
 期待しているのよ。」
「…はい。」
しかたなく笑顔を作って承諾する。
正直,前回の企画展のできも自分ではいまいちだった。
美術館の半分のエリアを使って,伝統的な陶磁器の
展示を行った。1階の展示はまあまあだったが,2階の
フロアの展示は時代も作家もまちまちで,まるで素人の
ような展示になってしまった。予定していた作品が展示
できなくなり急遽他の作品と入れ替えたせいだ。
最近の自分は,仕事に集中していないことはよく自覚して
いた。でも,持ち前のセンスと培った企画力で納得のいく
仕事をこなしていたはずだったのに…
「…しっかりしなきゃ。」

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 勝手気ままに妄想していますが
できるだけ ドラマのラストシーンを
生かして行こうと考えています。

  お楽しみに~(^_^)