2012年3月31日、長野電鉄屋代線信濃川田駅はラストランを迎えて人々が集まっていました。
その様子はもちろん撮影しましたが、その後で駅を望む離れた位置からホームで待つ下り電車と上り電車の交換の様子を。
本編でこれを編集する過程で大きな方針転換。作品自体の分岐点にしました。
廃止される鉄道とは距離を取ろう、そんなのは誰もがやる事じゃないか。
自分はここから別の道、線路を行こう。
私の中で屋代線も木島線も脇の存在になりました。
こっちは自分の中の老いぼれに任せてあの日の海に戻ろう。
遠い昔、自主映画の撮影で行った日本海。
若い日の自分と自身の分身である少女と仲間たちが待つあの海へ。
置き去りにした彼らのところへ。そして皆であの風船を探そう。