夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

GOKO TC-10 で本気の8ミリテレシネ準備開始

2020-12-04 17:09:44 | Weblog
40年以上前の製品と思われる GOKO TERECINE PLAYER TC-10 ですが、先日バラックで試したら使えそうです。
これが使えれば貴重なフィルムを傷める心配がほぼなくなります。機構的にフリッカーが出ないのでコマ数に関しても映写機代用みたいに20コマで撮って後処理する手間もありません。

前に Ikegami HL-79D,E の調整に使った台があるので仮に載せてみることにしました。


TC-10 の位置決めは穴あきアングルの端材を使います。Φ8mm の穴を開けて鬼目ナットを揉み込みます。


アングルを取り付けました。


横方向の位置決めは転がっていた金具を使います。キリで下穴を開けて木ネジ(実際はタッピングスクリュウ)で固定。


位置が決まりました。


次はカメラの台です。寸法を当たると TC-10 と HVR-Z5J のレンズ中心の高さを合わせると約 100mm 差があります。
50mmx100mm の角パイプの切れ端があったので


これを置いてカメラを載せたらいい感じです。


高さ調節をどうやるか、考えながら手が空いているので TC-10 の光学系をチェック。
このミラーは曇っていました。表面ミラーなので綿棒で慎重に拭いてから恐る恐るレンズクリーニング液も使ってきれいにしました。


レンズはコーティングにやや難がありますが見なかったことにしてユニット毎はずして両面をクリーニング。分解はしません。


こちら側のミラーはほとんど汚れていませんでしたが軽くクリーニング。


ついでに本体も点検。刷毛とブロワーで掃除してからゴム足の取り付け穴を確認。これは後述します。


フィルム通路も掃除したいのでフィルムガイドを取りました。このあたりも軽く清掃。


ウェスで拭いてピカピカにしました。


TC-10 の肝、24面プリズムです。これは刷毛とブロワーで軽く掃除するにとどめました。


ランプの下にあるコンデンサーレンズです。ブロワーだけにしました。


ランプは光学用が入っているのは先日確認済みです。右上のビスを緩めるとランプが取り出せます。このビスはランプの前後位置の調整機能も兼ねています。


これが本体下のゴム足です。設計者としてはこうしたくなりますね。でもねえ、ゴム足じゃあ安定しませんよね。TC10 は光軸を正確に合わせないと画面がいびつになったり明るさが一様にならないんです。硬いとはいえゴムですから


先程穴を確認したのはゴム足の替わりにこうして長いビスを入れるためです。


一本だけは長さを決めたら固定、これを基準に他の足を調整して高さと傾斜を合わせるという方法です。


こんな具合になります。


基本的にこれでいけそうですがカメラ側の台をどうするかはこれから考えます。よくある方法、本を重ねて高さを合わせるなんてのは私はやりません。
もう一息です。
コメント
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