夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

HL-79E スイッチ交換後のテストで? Bch撮像管がダメかも

2019-08-28 12:05:11 | Weblog
モニター切り替えスイッチを交換してBchの接触不良は解消しましたが、その後のテストで面白い症状が出ました。

モニター切り替えスイッチを"ENC"にした映像です。フィルターは"C"(5600°),100%


スイッチを"MON"に切り替えて"R"にすると


"G"は


ところが"B"は前と変わらずこんな状態です。


切り替えスイッチの接触不良は問題でそれは解決しましたが、やはりBch系が故障しているようです。

ズームを引くと更に顕著です。
Rch


Gch


Bchはマスクを掛けたような状態です。

周辺部の信号が弱くてそのためにENCにすると周辺がR+Gで黄色くなってしまうようです。

BchのPREAMPを疑って夕べコネクタを抜いて接点復活材を使いましたが変化はありませんでした。次のステップはBchの撮像管ユニットの入れ替えです。

探したら出てきました。


朝のうちに交換してみようかな。

さっそく取り掛かりました。


撮像管ソケットとPREAMPを外します。PREAMPは慎重に軸方向に抜きます。


ユニットは六角穴付きネジで対角線に2本あります。ボールポイントの長い棒スパナを使います。


DEFユニットに繋がっているコネクタを抜きます。プリズムにホコリが入らないように養生。


撮像管ユニットが外れました。

撮像面が汚れているかもと見ましたがきれいです。相手のプリズムも問題なし。

では予備のユニットの取り付け。
PREAMPは前面のコネクタを細心の注意を払って挿入。狭くて大変だけどコネクタも間違えないように挿入します。これは前に痛い目に逢っています。


DEF基板に挿すコネクタはスペースが狭いので基板を外して挿しました。


これもコネクタが誤挿入防止になってるけど気をつけて。


DEF基板を戻します。


撮像管のソケットはDC730Vが来ています。(昨日カバーの無い状態で触れて感電!)カバーはちょっと痛んでいるけど嵌めておきます。


さて、結果は。Bchの映像は、


症状は変わりません。ということは撮像管は問題ないようです。じゃあ何?
消去法でいくと次に怪しいのはPREAMP。予備を探してきましょう。
あれ?BchのPREAMPが作業台の横にあるじゃないか。この5月末に前の79Eを整備したときの物です。何をやったか忘れてしまいましたが多分壊れていないでしょう。


交換しました。PREAMPは大丈夫そうです。ここで気が付いたのですが被写体の狐面は青系の色が無いのでこれで判断するのは危険です。でもまだ何か納得がいきません。どうもまるで的外れをやってる気がしてきました。
PROC-1AユニットのBchのGAINを調整しても映像があまり変化しないんです。VRを少し回してもベクトルスコープの波形が自動ゲインみたいな感じで戻っちゃいます。RとGは波形が大きく変化するのに。どこかの基板の機能が損なわれているのでしょうか。

ここは冷静に考えた方が良さそうです。マニュアルのブロックダイアグラムを開いてみました。

PREAMPの信号の行き先はPROC-1Aユニットです。手っ取り早いのはPROC-1Aユニットを入れ替えてみることですが、ここまでの経過をノートに記録するのが先、その先は段取りを考えてからにします。

コメント
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