夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

HL-79E これは明るい兆し

2019-04-26 15:59:47 | Weblog
昨日はそこそこの絵が出て喜んでいたんですが、朝になって冷静に見るとまだ完全ではないようです。やはり緑が強めです。
マニュアルを完全に理解しているわけじゃあありませんが、いくら調整しても本来の絵が出ません。
カメラを見ながら今回やったことを頭の中でスキャン。何度スキャンしても浮かび上がってくるのはRchの入り口です。
プリアンプの項目にあるBLACK COMPのRch系が調整してもレベルが低いままです。

技術屋さんが書いたマニュアルなので難解

この項目のRchだけがどうしても信号レベルが沈み込んで持ち上がりません。4/27追記

昨日も気になっていました

怪しいのはRchの撮像管とプリアンプです。
手始めにプリアンプを交換してみました。ダメです。

次は撮像管。これはRの絵が眠いので3月に交換したばかりですが、さて、あのとき入れたのは確かにR管だったかなと先日から心配はしていました。

管の交換作業はすっかり慣れました

心配は的中。あのとき使ったのはB管でした!

理解不足で撮像管はどれも共通と思い込み

79Eの撮像管は高価なダイオードガンプランビコンですがRGBそれぞれ専用の管なんです。HL-95を直した際に管を取り出して「なるほど」と感心して眺めたのに79Eは共通だろうと勝手に思い込んでいました。

そうとわかれば3月に交換する前の管と入れ替えるだけ。
ところがどっこい、ここでトラブルです。取り付けてから問題があると面倒なのでユニットの頭を開けてびっくり。何度も手を焼いたスリップリング部のプラネジの頭が取れていました。またしても。このネジは弱すぎます。ちなみにサイズはM2x5。
またまた部品取りのやっかいになって修理。それを組み込もうとした時、今度はプリアンプに繋がる4本のピンのうち1本が曲がっていて、ピンセットで直そうとしたら折れてしまいました!!!

やっちゃった

結果的にいくつも転がっている撮像管ユニットから程度の良さそうなR用を拾って、ああしてこうして、落としたネジを必死で探したりして使えるユニットを組み上げました。

いっそリード線を直接半田付けしようかと考えました

破損したネジとピンです。左のネジが本来の姿。

放送局で使っていた当時このネジによるトラブルは多かったかも

組みあがりました。

改めて初めから調整するので延長基板は挿したまま

今度は不安ではなく期待してスイッチオン。当たり前ですが絵が出ました。

レンズのPPモードでパターンを出しています

ENC/MON切り替えスイッチをMON、R/G/BをRにすると

Bchのレジは後で調整します

忘れないようメモ。4/27追記

「書くことで頭が整理される」と中学の先生の教え

おまけでこんなのを撮ってみました。昨日までこれがほとんど緑の単色でした。


これはデジカメの写真。これに近い絵になるように調整で追い込みます。

デジカメの画像は味も素っ気もありませんね

毎度の話ですが、調整は一日では終わらないので日を改めてコーヒーを飲みながらということで。
その前にグレースケールの代用品が必要ですが、棚の古い資料に参考になる情報が見つかりました。

追記:4月27日 シンクロスコープでRchのBLACK COMPレベルを見ながら調整しました。マニュアルの図と同じ波形です。

今度は調整可能です

ついでにGch,Bchも再調整しておきました。
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