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New Amsterdam/Counting Crows (2006)

2006年06月25日 |  SNOWMAN's BLOG
ライヴもいいけど新作はまだか

 実は最近(90年代以降)のバンドの中で最も期待してるのがこのバンド。名作『Hard Candy』から早4年、いくら何でもそろそろ新譜出すだろうと思っていたところが、何と新作は2003年のライヴ。クレジットによるとイギリスツアーの後、オランダはアムステルダムのハイネケン・ミュージック・ホールでの3日間のライヴからセレクトされているようですが、これがまた音質、演奏、ジャケ(ジャケに釣られて買ってしまったかも...笑)ともに素晴らしい出来で、新作を待たされてもしょうがないなと納得させられてしまいます。

 『Hard Candy』リリース後という時期なので15曲中7曲は『Hard Candy』からの選曲になってます。トップはベストアルバムでも1曲目になっていた Rain King、お約束なんでしょうかね?アルバムヴァージョンとは違うアコースティックなアレンジになっております。しかし、全体を通して落ち着いた演奏ぶりが素晴らしい。彼等のライヴは初めて聴いたのですが、ライヴではもっとパワフルに暴れるのかと思っていたら、アダム・デュリッツの楽曲の良さをより素直に表現する大人のバンドだったとは...。

 ルーツなアメリカンロックとは着かず離れずの距離感を保ちながら、3作目の『This Desert Life』あたりからポップなアプローチが見受けられ、4作目の『Hard Candy』ではアダム・デュリッツのソングライターとしての才能が満開にはじけてしまった感がある Counting Crows ですが、これから一体どこへ行くのでしょうか?スタジオ盤の新作が待ち遠しいなぁ...。

New Amsterdam: Live at Heineken Music Hall February 6, 2003/Counting Crows (2006)
  1. Rain King - Bryson, Duritz
  2. Richard Manuel Is Dead - Duritz, Gillingham, Immergluck, Malley, Vickrey
  3. Catapult - Bryson, Duritz, Gillingham, Malley, Mize, Vickrey
  4. Goodnight LA - Duritz
  5. Four White Stallions - Duritz, Trott, Winningham
  6. Omaha - Duritz
  7. Miami - Duritz, Gillingham, Immergluck
  8. Hazy - Duritz, Hayes
  9. Good Time - Duritz
  10. St. Robinson in His Cadillac Dream - Duritz
  11. Perfect Blue Buildings - Duritz
  12. Hanginaround - Bryson, Duritz, Mize, Vickrey
  13. Goodnight Elisabeth - Duritz
  14. Hard Candy - Duritz, Gillingham, Vickrey
  15. Holiday in Spain - Duritz


CountingCrows.com home


New Amsterdam: Live at Heineken Music Hall February 6, 2003
Counting Crows
Geffen
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Films About Ghosts: The Best Of...
Counting Crows
Geffen
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Hard Candy
Counting Crows
Geffen Records
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This Desert Life
Counting Crows
Interscope Records

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Across A Wire: Live In New York City
The Counting Crows
Geffen
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Recovering the Satellites
Counting Crows
Geffen
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August and Everything After
Counting Crows
Geffen Records
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All the Road Running/M. Knopfler & E. Harris

2006年06月17日 |  SNOWMAN's BLOG
大人のためのルーツな世界

 マーク・ノップラーとエミルー・ハリスのデュオ・アルバムという出で立ちでありますが、マーク・ノップラーのアルバムにエミルー・ハリスが大々的にゲスト参加してるといったほうが近い感じかもしれません。この数年来レコーディングして来たらしいコラボレーションがいよいよリリース。

 もともとマーク・ノップラー自身がルーツよりの人だけに今回のこのアメリカーナなコラボレーションは実に違和感なくスムーズ過ぎるくらいはまっております。名前とジャケットでほとんど音が見えてしまいますけどね。マーク・ノップラーのビターな世界にエミルー・ハリスの澄んだカントリーの世界が自然に融合しており、エミルー作の Love and Happiness などウィリー・ネルソンが登場してくるんじゃないかと思うほどの曲もあります。このところエミルー・ハリスもどちらかというとオルタナ寄りの作風になっておりましたが、ひょっとして次作はマーク・ノップラーのプロデュースで王道アメリカーナなアルバムってことにでもなれば嬉しいんだけどね...(^^)

All the Road Running/Mark Knopfler & Emmylou Harris (2006)
  1. Beachcombing - Mark Knopfler
  2. I Dug Up a Diamond - Mark Knopfler
  3. This Is Us - Mark Knopfler
  4. Red Staggerwing - Mark Knopfler
  5. Rollin' On - Mark Knopfler
  6. Love and Happiness - Emmylou Harris/Kimmie Rhodes
  7. Right Now - Mark Knopfler
  8. Donkey Town - Mark Knopfler
  9. Belle Starr - Emmylou Harris
  10. Beyond My Wildest Dreams - Mark Knopfler
  11. All the Roadrunning - Mark Knopfler
  12. If This Is Goodbye - Mark Knopfler


Mark Knopfler web site
Emmylou Harris official web site


All the Road Running
Mark Knopfler, Emmylou Harris
Warner Bros.
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Shangri-La
Mark Knopfler
Warner Bros.
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SAILING TO PHILADELPHIA [HDCD]
Mark Knopfler
Warner Bros.
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The River in Reverse/E. Costello & A. Toussaint

2006年06月10日 |  SNOWMAN's BLOG
始まりは「フリーダム・フォー・ザ・スタリオン」...

 アラン・トゥーサンのことを始めて知ったのは、実は、スリー・ドッグ・ナイトの『セヴン・セパレート・フールズ』にひっそりと収録されていた Freedom for the Stallion が最初です。もともとはアラン・トゥーサンがニューオーリンズR&Bシンガーのリー・ドーシーのために書いた曲らしいですが、ボズ・スキャッグスも『マイ・タイム』でカヴァーしており裏名曲と言って良いでしょう。最近では、アン・サリーのカヴァー・ヴァージョンが秀逸で、一風不思議なアレンジにのせて思わずうなってしまうほどの表現力で聴かせてくれます。

 この企画はハリケーン・カトリーナの復興支援コンサートでエルヴィス・コステロが Freedom for the Stallion を歌ったことがきっかけでだそうで、アラン・トゥーサンのソングブックを作ろうというコンセプトだそうな。コステロといえばバート・バカラックとのコラボレーションが記憶に新しく、完成度の高い研ぎすまされた極上のアダルトポップスの世界を聴かせてくれましたが、このアラン・トゥーサンとのコラボはもっとざっくりとフレンドリーな仕上がりになっています。シンプルだけどツボを抑えたアラン・トゥーサンのアレンジは流石です。トゥーサンの名曲にまざって、コステロとトゥーサンの共作曲やコステロ作のタイトルナンバーの The River in Reverse などもまったく遜色なく昔からある曲のように馴染んでいるのはコステロさんの凄いことでしょうか。ベストトラックは後半のコーラスが感動的なバラードの All These Things かな。まぁどれも良いんですけどね...。

 初回版にはメイキングDVD(約30分)がついてますが、これがなかなか良く出来ていて、オマケ以上の価値はあるかと思っています。アルバムには収録されなかったこれまた名曲 What Do You Want the Girl to Do をコステロが歌うシーンなどもあります。是非この曲とついでに Southern Nights も入れた続編も出して欲しいものです...(^^)

 iTunes Music Store(Japan)
  1. On Your Way Down - Allen Toussaint
  2. Nearer to You - Allen Toussaint
  3. Tears, Tears and More Tears - Allen Toussaint
  4. Sharpest Thorn - Elvis Costello/Allen Toussaint
  5. Who's Gonna Help Brother Get Further? - Allen Toussaint
  6. The River in Reverse - Elvis Costello
  7. Freedom for the Stallion - Allen Toussaint
  8. Broken Promise Land - Elvis Costello/Allen Toussaint
  9. Ascension Day - Elvis Costello/Roy Byrd/Allen Toussaint
  10. International Echo - Elvis Costello/Allen Toussaint
  11. All These Things - Allen Toussaint
  12. Wonder Woman - Allen Toussaint
  13. Six-Fingered Man - Allen Toussaint
  14. The Greatest Love (Bonus Track) - Allen Toussaint


The Elvis Costello Home Page
NYNO Records: Allen Toussaint


River in Reverse
Elvis Costello, Allen Toussaint
Verve Forecast
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ザ・リヴァー・イン・リヴァース(初回生産限定盤)(DVD付)
エルヴィス・コステロ&アラン・トゥーサン
ユニバーサルクラシック
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Painted from Memory
Elvis Costello with Burt Bacharach
Mercury
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アワ・ニュー・オリンズ/オムニバス, アラン・トゥーサン, ドクター・ジョン, アーマ・トーマス, ダヴェル・クロフォード, バックウィート・ザディコ, ドクター・マイケル・ホワイト
ワーナーミュージック・ジャパン
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Southern Nights
Allen Toussaint
Water
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Connected
Allen Toussaint
NYNO
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Motion
Allen Toussaint
Warner Bros.
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Other Assorted Love Songs/Bobby Whitlock

2006年06月03日 |  SNOWMAN's BLOG
もうひとつのレイラ

Other Assorted Love Songs/Bobby Whitlock & Kim Carmel (2003)

 遅ればせながらこの『Other Assorted Love Songs』手にいれました。なかなか出回ってないようでしたが、もしやと思い iTunes Music Store を探してみたらあっさりと発見...(^^) この Kim Carmel という女性は奥さんなんでしょうかね。CoCo Carmel とも呼ばれているようでヴォーカル、ギター、ベース、サックス、プロデュース、エンジニア、ミックス、ソングライティングと何でもこなす多彩なアーティストのようです。

 このアルバムはこの二人によるアンプラグドライヴで、タイトルからも明らかですが、あの『Layla & Other Assorted Love Songs』(以下『Layla』)のトリビュートのようなアルバムになっています。『Layla』からはお馴染みの7曲取り上げている他、オリジナルをまじえながら、George Harrison の All Things Must Pass なども取り上げているところが嬉しいところです。ここには収録されていませんが、「レイラ」の後半ピアノインスト部分を Bobby Whitlock のピアノにのせて Kim Carmel が美しいサックスを吹く場面もあったようです(下記URLの映像参照)。収録して欲しかったなぁ。残念。
Kennedy Center: Millennium Stage Artist Details for Kim Carmel with Bobby Whitlock

 このアルバム聴いてると『Layla』はクラプトンとデュアン・オールマンの二人のギタリストのアルバムという語り口以外にクラプトンとこのボビー・ホイットロックとの二人のシンガー/ソングライターのアルバムでもあったのかなんて気づかされます。
ドミノスの影のリーダーに乾杯...
  1. I Looked Away - Eric Clapton, Bobby Whitlock 『レイラ』収録
  2. Keep On Growing - Eric Clapton, Bobby Whitlock 『レイラ』収録
  3. Anyday - Eric Clapton, Bobby Whitlock 『レイラ』収録
  4. He's Gone - Bobby Whitlock, Kim Carmel
  5. All Things Must Pass - George Harrison
  6. Thorn Tree (Introduction)
  7. Thorn Tree In The Garden - Bobby Whitlock 『レイラ』収録
  8. In The Middle Of The Night - Bobby Whitlock
  9. Bell Bottom Blues - Eric Clapton, Bobby Whitlock 『レイラ』収録
  10. Good-Bye - Kim Carmel
  11. High On You - Bobby Whitlock
  12. Runnin' Wide Open - Bobby Whitlock
  13. Why Does Love Got To Be So Sad - Eric Clapton, Bobby Whitlock 『レイラ』収録
  14. Tell The Truth - Eric Clapton, Bobby Whitlock 『レイラ』収録


Bobby Whitlock&Kim Carmel - Other Assorted Love Songs


Layla & Other Assorted Love Songs Bobby Whitlock


It`s About Time
Bobby Whitlock
Grepevine
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ベルボトム・ブルース
ボビー・ウィットロック
東芝EMI
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Bobby Whitlock - It's About Time


Layla and Other Assorted Love Songs
Derek and the Dominos
Warner Bros.
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