Takin' It to the Streets/The Doobie Brothers

2005年07月17日 | 名曲・名盤1976年
名前 = YUKIO
URL = http://www.ne.jp/asahi/yukio/hello/
タイトル = Takin' It to the Streets(1976年)
アーティスト = The Doobie Brothers
コメント =今日たまたまTVで2004年のWolf Trapのライヴをやっていましたので、選んで見ました。一般的には後期ドゥービーズは78年の『Minute By Minute』がWhat a Fool Believesのヒットとともに有名ですが、この『ドゥービーストリート』(邦題)は、ドゥービーズがドラスティックな変化を遂げた後期ドゥービーズの幕開けとなる記念すべきアルバムといえます。

多分今ならTakin' It to the Streetsをアルバムトップに持ってくるでしょうけど、ファンに配慮していきなりマイケル・マクドナルドのナンバーで始まることを避けたのか、1曲目はドゥービーズらしいギターのカッティングのWheels of Fortuneで始まりますが、マイケルの曲調とバランスを取ったかのようなクリアなサウンドは、今までにない都会的な洗練されたものになっています。2曲目のTakin' It to the Streetsでマイケル・マクドナルドの登場となりますが、これはトム・ジョンストンが完全に復帰して前期ドゥービーズに戻った現在でもレパートリーになっている名曲です。数年前の日本公演でもシャープに決めてました。

マイケルのナンバーはほぼ1曲おきに配置され約半分を占めますが、注目したいのは、パット・シモンズ他オリジナルメンバーの曲がことの他良いということです。ジェフ・バクスターのジャジーなギターソロが素晴らしい8th Avenue Shuffle、マリア・マルダー参加のRio、ソウルフルなタイラン・ポーターのFor Someone Specialなどマイケルの参加に刺激を受け触発されたかのように粋な曲集になっています。当時病気だとかでほとんど参加していなかったトム・ジョンストンはTurn It Loose1曲のみの提供ということでちょっと寂しい限りですが、空間を感じさせるエンジニアリング処理のせいか浮いてしまうことなく他の曲とうまくなじんでいます。

Takin' It to the Streets/The Doobie Brothers
1.Wheels of Fortune(Baxter, Hartman, Simmons)
2.Takin' It to the Streets(McDonald)
3.8th Avenue Shuffle(Simmons)
4.Losin' End(McDonald)
5.Rio(Baxter, Simmons)
6.For Someone Special(Porter)
7.It Keeps You Runnin'(McDonald)
8.Turn It Loose(Johnston)
9.Carry Me Away(Baxter, McDonald, Simmons)

1976年といえばウエストコーストロックの最盛期がやや過ぎて陰りが見え始めた時期でもあり、Boz Scaggsの『Silk Degrees』が発表されるなど時代はソフト&メローなAORやフュージョンへという時期でこのアルバムはそんな時代の流れにのってうまくブルーアイドソウル路線に方向転換をはかったものと言えると思います。土の香りぷんぷんの前期もいいけどいきなり都会的になった後期も甲乙つけがたく好きですね...

[1976年リリースの主要なアルバム]
Presence/Led Zeppelin
No Reason To Cry/Eric Clapton
Hotel California/Eagles
The Pretender/Jackson Browne
Chicken Skin Music/Ry Cooder
Year Of The Cat/Al Stewart
Certified Live/Dave Mason
Fire Fall/Fire Fall
Boston/Boston
Rocks/Aerosmith


http://www.doobiebros.com/


Takin' It to the Streets
The Doobie Brothers
Warner Bros.
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What Were Once Vices Are Now Habits
The Doobie Brothers
Warner Bros.
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前期ドゥービーズの中では『The Captain and Me』や『Stampede』の影に隠れがちなアルバムですが、この74年の『ドゥービーズ天国』(邦題)はBlack Waterという名曲や最近のレパートリーにもなっているコーラスが美しい佳曲Another Park, Another Sundayなど良い曲が揃っている隠れた名盤と言えます。

No Reason to Cry/Eric Clapton

2004年04月14日 | 名曲・名盤1976年
名前 = L仮面
タイトル = No Reason to Cry(1976年)
アーティスト = Eric Clapton
コメント = 今ではこのアルバムからライブで取り上げる曲は殆どないかもしれません。聴けたとしても『ジャスト・ワン・ナイト(ライブ盤)』が最後のようですが、今みたいに全然スタイリッシュじゃなく泥臭くて人間臭かったり、男っぽい楽曲が手付かずで残っているような感じです。ロン・ウッドやボブ・ディランとか豪華なゲストが参加しているアルバムですね。心から支援するそのような素晴らしい友人がいて出来た最もヒューマニックなアルバムでもあります。「オール・アワー・パスト・タイム」「ハロー・オールド・フレンド」「ブラック・サマー・レイン」などグッとくるマニアックな名曲が詰まっています。聴き終わった後は、身体に泥がついても人生上手くやって行けれるような気分が味わえます。


ノー・リーズン・トゥ・クライ
エリック・クラプトン
ユニバーサルインターナショナル

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  No Reason to Cry
Eric Clapton
Universal International

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ジャスト・ワン・ナイト~エリック・クラプトン・ライヴ・アット武道館
エリック・クラプトン
ユニバーサルインターナショナル

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エリッククラプトン DVDコレクション

ワーナーミュージック・ジャパン

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Sad Wings of Destiny/JUDAS PRIEST

2002年10月22日 | 名曲・名盤1976年
名前 = ta-su
タイトル = Sad Wings of Destiny(1976年)
アーティスト = JUDAS PRIEST
コメント = この頃のJUDASはHR路線でしたよね。このアルバムはまだ北欧系のうるさい系統しか受け付けなかった自分に古い音源のよさを教えてくれたすばらしい作品です。(それまでZEP,PURPLE等アナログ全開の音源はどうも受け入れられなかった。)まだ23歳ですがこれは多分一生心に残る作品になっていくと思っています。


Sad Wings of Destiny
JUDAS PRIEST
Koch Records

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A Trick Of The Tail/Genesis

2002年09月06日 | 名曲・名盤1976年
名前 = hey
タイトル = A Trick Of The Tail(1976年)
アーティスト = Genesis
コメント = ジェネシスからピーター・ゲイブリエルが脱退した後、フィル・コリンズが中心となって制作された初のアルバム。柱を失ったバンドなんて、と世間の受け止め方は厳しかったかもしれないけれど、そんな先入観を完全に吹き飛ばしてくれるぐらいの素晴らしい出来。
 2曲目の「Entangled」の幻想的な響きを聴くと思わず目を閉じて空想の世界に入り込んでしまう。6曲目の「Ripples」の繊細さ、美しさは泣けます。一方で3曲目「Squonk」はヘヴィなリズム、8曲目「Los Endos」はアップテンポで次々と曲調が変わりながら展開していく。ソフトな曲とハードな曲が交互に現れて、聴いているこちらはいやでも引き込まれてしまう。演奏のスキルも驚異的だし、余計な曲がひとつもない。
 こんなアルバム、作れる人が今どれだけいるだろう。何かをしながら片手間に聴くというのではなく、しっかりと耳を傾けたくなるような作品。とにかく一度聴くに値する名盤です。


トリック・オブ・ザ・テイル
ジェネシス
東芝EMI

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Hard Rain/Bob Dylan

2002年07月31日 | 名曲・名盤1976年
名前 = こうちゃん
タイトル = ハードレイン(1976年)
アーティスト = ボブディラン
コメント = ディランのアルバムの中でも、3本の指に入るのではないでしょうか。有名な作品なんで、ここで説明することもないですけど、改めて聴いてみると実に変化にとんだ選曲で、ディランの怒りや情熱が爆発してます。かっこいい。車の中で聴いたならアクセル全開はもちろんのこと、バンドの荒削りサウンドがボーカルに輪をかけて、くせのある飽きのこない仕上がりになっています。最近の癒し系なんて聴くより、ずっと癒されるメロディーです。


激しい雨
ボブ・ディラン
ソニーミュージックエンタテインメント

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Big towne 2061/Paris

2001年11月27日 | 名曲・名盤1976年
名前 = 青部
タイトル = Big towne 2061(1976年)
アーティスト = Paris
コメント = はじめまして、青部と申します。こんな楽しいサイトがあるなんて今まで知りませんでした。
 私が好きなのはパリスのセカンドアルバム「Big towne 2061」。特に1曲目の"Blue Robin"と2曲目の"Big towne 2061"は私が今までに聞いたすべてのロック曲の中で一番好きです。
 若い人のために一応説明しておくと、パリスは中期フリートウッドマックの重要人物の一人であったボブ・ウェルチが、マック脱退後に作った3人編成のバンドです。1975~1976年に2枚のアルバムを出しただけで解散してしまいました。その後、ウェルチはソロアルバム「French Kiss」を出し大ヒットしましたが、私にとっては退屈なコマーシャルアルバムでした。ウェルチと言えば洗練されたポップなサウンドが連想されがちですが、このパリスだけはわざとらしいほどロックなバンドでした。「センスのいい3人の大人が遊び半分で作ったダンサブルなロックバンド」というイメージが私の中にはありますが、そんな洒落っ気が心地よかったんです。私にとって、後にも先にもこんなに「カッコいい!」と感じたバンドは他にありません。今聴いてもそう思います。パリスの2枚のアルバムはCDで手に入れたいんですが、今のところ見たことがないんですよ。


Big Towne, 2061
Paris
Zoom Club

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(Don't fear) The Reaper/Blue Oyster Cult

2001年09月12日 | 名曲・名盤1976年
名前 = OREO
タイトル = (Don't fear) The Reaper(1976年 Agents of Fortune)
アーティスト = Blue Oyster Cult
コメント = 「死神」という邦題で「タロットの呪い」というアルバムに入っています。このバンドはヘビー・メタルの元祖とか言われてたんで恐る恐る聞いてみたら、恐ろしくキャッチーでノリもよく、メロディーとコーラスが死ぬほど繊細という、ああもう。という感じで言われて聴いてみたいと思う人の期待は決して裏切らないと確信しています。


タロットの呪い
ブルー・オイスター・カルト
ソニーミュージックエンタテインメント

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Black And Blue/Rolling Stones

2001年08月09日 | 名曲・名盤1976年
名前 = アクア
URL = http://www.d5.dion.ne.jp/~aqua.f
タイトル = Black And Blue(1976年)
アーティスト = Rolling Stones
コメント = このアルバムは前作と共によく聴く愛聴盤です。一曲、一曲に斬新さが出ている・・・特に"Hot Stuff"、レゲエを取り込んだ"Cherry Oh Baby"。"Memory Motel"、" Fool To Cry"は叙情的で、歌詞が理解できなくともメロディーを聴いているだけで頭の中で映画館をぶっ建てて名作を観ているかのようだ。


ブラック・アンド・ブルー
ザ・ローリング・ストーンズ
東芝EMI

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How Dare You/10cc

2000年10月01日 | 名曲・名盤1976年
名前 = 加寿奈
タイトル = How Dare You(1976年)
アーティスト = 10cc
コメント = このアルバムは、私的には10ccの最高傑作だと思います。当時の名盤ビートルズ「SGT PEPPERS・・・」、フー「四重人格」、ピンク・フロイト「原子心母」等と匹敵する作品だと思ってましたがそれほど評価されませんでした。「愛ゆえに」や「アイム・ノット・イン・ラヴ」の方が10CCは有名ですね。この邦題「びっくり電話」は笑えますが・・・全9曲を聞いてみると何か映画のようなシーンが 頭の中で浮かんで来るような・・・特に最後の曲は少し悲しい(・_・、)グスン


びっくり電話+2
10cc
ユニバーサルインターナショナル

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サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
ザ・ビートルズ
東芝EMI

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四重人格
ザ・フー
ユニバーサルインターナショナル

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原子心母
ピンク・フロイド
東芝EMI

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Soul Searching/Average White Band

2000年08月25日 | 名曲・名盤1976年
名前 = LB
URL = http://www2.tokai.or.jp/LBs_Factory/
タイトル = Soul Searching(1976年)
アーティスト = Average White Band
コメント = Average White Band(以下:AWB)を一躍スターダムに押し上げたアルバムは74年発表の"Average White Band"(通称"White Album")であり,アルバムに先行されて発売されたシングル"Pick Up The Pieces"だったが,セールス的に最も成功を収めたアルバムはこの"Soul Searching"だ。シングル"Queen Of My Soul","A Love Of Your Own"のチャートでの成績はたいしたことはなかったが,アルバムはプラチナ・ディスクに輝いていおり,AWBの数ある秀作の中でも,「傑作」と称されるに値するアルバムである。アルバム随所で聴かれるハイハットが実に心地よい。"I'm The One"は近年キャンディ・ダルファーによって"Pick Up The The Pieces"と共にカバーされている。


ソウル・サーチング
アヴェレイジ・ホワイト・バンド
ビクターエンタテインメント

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アヴェレージ・ホワイト・バンド
アヴェレイジ・ホワイト・バンド
ビクターエンタテインメント

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BLOW YOUR FACE OUT/THE J. GEILS BAND

2000年08月24日 | 名曲・名盤1976年
名前 = ROCK-AVENUE
URL = http://www.rock-avenue.com
タイトル = BLOW YOUR FACE OUT(1976年)
アーティスト = THE J. GEILS BAND
コメント = 彼ら8枚目のアルバムで、2枚目のライヴ盤です。1枚目の'ライヴ'FULL HOUSEのほうが、どちらかと言えば色々な本では名盤として紹介されてることのほうが多いんですけど、今回は敢えてこちらを紹介します。
 71年にボストンより、『アメリカのSTONES』と言われてデビューした彼ら。R&Bのカバー曲を中心にあくまでも黒っぽくせまり、ブルースハープを効果的に使いステージを熱く盛り上げてます。Vo.のピーター・ウルフの煽るアジテーションも堂にいったもので、MCのあとの聴衆の盛り上がりは聴いてても凄いものがあります英語に堪能でない為、ウルフが早口で何を言ってるかチンプンカンプンで分からないのが情けないのですが・・・・シュープリームスのカバー'Where Did Our Love Go'など実にみごとなアレンジですし、'Love-Itis','Wait ','Raise Your Hand'などいかしたブギーナンバーは最高の出来です。タイトルは'一発ぶちかましてやるぜ!'という意味らしいですが、ホントぶちかまされます。邦題は『狼から一撃!』当時はこう言った、わかったようなわからないようなタイトルが多かったですね。あと、このバンド、いかにもバンド名がイモっぽいところが好きです。


Blow Your Face Out
J. Geils Band
Rhino

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PERSON TO PERSON/AVERAGE WHITE BAND

2000年07月23日 | 名曲・名盤1976年
名前 = RAINBOW
タイトル = PERSON TO PERSON(1976年)
アーティスト = AVERAGE WHITE BAND
コメント = 東のTOPとくれば西のホワイトファンクバンドはAWBで決まり。TOPと同じくインストメインのソウルバンドです。やはりLIVEに限る!ということでエネルギッシュなファンクバンドE,W&Fの『灼熱の狂宴』と同じく2枚組のライブアルバムです。タイトなリズムセクションに歯切れのいいギターのカッティング、ソウルフルなヴォ-カル...皆、共通してますよね。夏の野外で聴くのにぴったり。大ヒット曲『カットザケーキ』『ピックアップザピーシス』も収録しています。TOPもLIVEがかっこいいですよ。


Person to Person
The Average White Band
Rhino

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灼熱の狂宴
アース・ウィンド&ファイアー, ペリー・ジョーンズ
Sony Music House

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CHAR/CHAR

2000年06月28日 | 名曲・名盤1976年
名前 = おもろ
タイトル = CHAR(1976年)
アーティスト = Char(竹中尚人)
コメント = ギターやり始めて、ギターマガジンとか読み出したりするとこの辺は必ず通る道ではないでしょうか。やはり「かっこいい」の一言に尽きます。いろんな意味で日本人離れしてるというか。でも「木漏れ日」「自転車」「民家の玄関」なんていう歌詞もしっかりはまるから不思議です。個人的にはA-1のソロにしびれましたが、B-1の名曲「SMOKY」を19歳で作った彼はやっぱり天才です。勿論全体的なスピード感やグルーブは外人リズム隊の貢献度も大きいと言えます。後の歌謡曲路線~JL&C、サイケデリックスも良いですが、このファーストが名盤と呼ぶに相応しい1枚だと思います。ジャケ写も「素肌に白いスーツでバックは富士山+河口湖」ってこんなの似合う日本人は彼ぐらいでしょう。必聴です。


Char
Char
ポニーキャニオン

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Char(紙)
Char
ポニーキャニオン

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SECOND FLIGHT/PILOT

2000年06月04日 | 名曲・名盤1976年
名前 = JJJ
タイトル = Second Flight(1976年)
アーティスト = PILOT
コメント = BEATLES フォロワーの中でも最も音楽性が高く、それでいてわかり易く飽きないメロディも持ったグループといえるのではないでしょうか。演奏形態もテクニックを持っているにもかかわらずシンプルに仕上げている為いつ聴いても新鮮でポップロックのエバーグリーンともいえるサウンドは他に類を見ないと思います。無人島に持っていく10枚にいれても損は無い1枚です


セカンド・フライト
パイロット
ミュージックシーン

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