
タイトル = Revolver(1966年)
アーティスト = The Beatles
コメント = いつの時代も名盤であり今も列記とした名盤です。次のサージェント・ペパーズに比べれば精巧さがなかったり、結構、穴が多かったりしてますが、彼らのアルバムの中で最もロックをしている一枚でもあります。66年初頭はまだロックバンドも人前でR&B基盤の音楽をエレクトリックギターで喧騒的に演奏するのが関の山だったと思いますが、このアルバムは当時あまりに一般的に蔓延しすぎた従来のロック音楽を大きく変えた金字塔的アルバムで、66年後半からのロックの音楽全般の変革を意味するパイオニア的アルバムでもあります。ラバーソウルからの実験がここでは全て成功していると言えば大袈裟かもしれませんが、作り的にはメンバーのソロ曲を上手く集結させていて、どの曲にしても当時非常に新しい形態を持って完成されています。これは数年後にロック音楽が多様化しジャンルごとに分類されることを意味しているように思います。もしこのアルバムがなかったら、次回作のサージェント・ペパーズはできていませんし、ジミ・ヘンドリックスの出現は遅れていたかもしれませんし、ブラスロックやへヴィー・メタルというジャンルの出現も遅かっただろうと思います。極めつけはジョン・レノンが歌う最後の一曲、トゥモロー・ネヴァー・ノウズでしょう。奇怪なアルバム・ジャケットのイメージの奇怪さ、コード展開を持たずに地声をハンドマイクから発す声に豹変させた意味が難しい歌、サウンド・エフェクトの押し寄せる波の連続、このサウンドの次元とは今時分にたまにクラブで耳にするグルーヴと似てませんか。
リボルバーザ・ビートルズ東芝EMIこのアイテムの詳細を見る | Revolver [FROM US] [IMPORT]The BeatlesCapitolこのアイテムの詳細を見る |
![]() | サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドザ・ビートルズ東芝EMIこのアイテムの詳細を見る |
![]() | ザ・ビートルズ・アンソロジー DVD BOX 通常盤東芝EMIこのアイテムの詳細を見る |