長らくご無沙汰いたしました。
仕事も忙しかったが、東日本大地震の災禍に圧倒され、
書けなかったのだ。
不幸にも亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。
ご家族などを亡くされた方々に謹んでお悔やみ申し上げます。
そして被災され、今も苦しんでいらっしゃる皆様、心よりお見舞い申し上げます。
私は3月19日まで郷里・名古屋で仕事をしていて、
20日に大阪・新歌舞伎座で舞台「琉球ロマネスク テンペスト」の千秋楽を向かえ、
そして現在、新作の準備に入っている。
楽しみにしていた一日だけの舞台「風街漂流記」は延期になった。
個人的にも大きく変化した3月だったが、
そんなことより、目を疑う大震災の現実。
撮影で大変お世話になった気仙沼の惨状。
福島第一原発の惨事。
日々刻々伝えられる「情報」はこれまでの生活様式が根底的な変化を余儀なくされたことを告げる。
自然は人間の営為などまるで嘲笑うかのごとく粉砕する。
とてもブログで何かを語る気分ではなかった。
語る言葉を持たなかった。
毎日唸っていた。
具体的支援もいくつかしたが、被災され家族を失った方々のお気持ちなど、ぬくぬくとした遠い地点で共有できるはずもなく、
逆に中途半端さを恥じるばかりだった。
このまま役にも立たないブログなど閉じてしまおうとも考えたが、
「テンペスト」の終盤近いお客様の表情を見ていて留まった。
雪崩を打って沈静化する状況の只中でも、この芝居を求め足を運び、笑い泣いていただいたお客様が大勢いらっしゃる。
「琉球王朝末期」という舞台設定の中の「国を愛する」という象徴的主題に共感して感動していただいたお客様が大勢いらっしゃる。
私の拙い演出でも「面白かったです」と握手を求めてくれたたくさんの方々。
本当にありがたいことだ。
11日は中断を余儀なくされたが、仲間さんをはじめとするキャスト・スタッフの注意深い連携で千秋楽を迎えられたこと、被災地への義援金を広く呼びかけたことに心から敬服するが、
何よりも支えていただいたお客様に本当に感動する。
最後のスタンディングオベーションで涙した。
そしてあらためて再認識した。
私(達)ができる支援は変わらず作品を作ることなのだ。
少しでも気持ちが“前向き”になれるものを。
笑ったり泣いたり驚いたり考えたりできるものを。
どうであれ続く人生を嘆いたり悲しんだり喜んだり、気付かなかったことに気付いたり、
一人じゃないあるいはひとりぼっちと確認したり、
非現実的な事や恋愛や歴史的事実を楽しんだりはらはらしたり、
スクリーンに初めて投影された「列車の到着」に人々が驚愕したように、
作品を皆さんに提供し続けることが責務なのだ。
3月24日の朝日新聞夕刊「三毛猫ホームズと芸術三昧」の赤川次郎氏の文章、
大震災以後の世相への発言も全く共感できるが、その中でも
「もちろん被災者にまず必要なのは水や食料や毛布である。しかしさらに不可欠なのは「希望」であり、それを支える精神活動だ。芸術、エンターテインメイトを問わず、創作活動はそのためにこそ止めてはならない。」
ありがたい言葉だ。
もっと勉強して、氏と人々の意に沿う作品を作り上げたいと決意した。
もっと努力して「希望」を提供する作品を作り上げたいと決意した。
どんなに光のない世の中になっても作品を武器に走り続けることを決意した。
上手く言えませんが、
応援してます。
私も頑張ります。
私も『テンペスト』観に行きました。
友達も出ていた作品だったので、感懐深かったです。
そして、今こそ「国土を愛する気持ち」が必要なのではないかと思いました。
私にとって、堤監督の作品は心のよりどころです。
こんなときだからこそ私は『トリック』を観て前向きな気持ちに慣れました。
私もダンサーをして、何かしらメッセージを伝えていきたいなと思いました。
もし僕にでも^^;できることがあるなら!
何でも言ってやってください<m(_ _)m>
大丈夫です!
安心して!
自由に!
自信と確信を持って!!!
今後ともご活躍されることを
心魂よりお祈り申し上げております!!!~♪♪
勇気の出るお言葉!
本当にどうもありがとうございます<m(_ _)m>
『SPEC』承の回も!楽しみにしております!
貴殿の作品では「包帯クラブ」がとても好きです。どうぞ頑張ってください!
※
地誌?を勉強されているということですが、常世のくにを探す私としては忘れられた日本を呼び覚ますロケ地のすばらしさには、いつもびっくりしています。最近知った「オルフェウスの技術」(中沢新一 「僕の叔父さん 網野善彦」)も、本当にあるかもしれない、なんてと思えたりします。
最近は、義父に教えられた「ゴリラとピグミーの森(伊谷純一郎)」や平凡な題名ですが「中国の歴史(貝塚茂樹)」等も、とても古い本で入手も難しい?ですが、海外や前史の視点から日本を見直して、どうしてこんな本が書けるのだろう、流石に映像と言っても難しいかな(笑)と、読んでみて思っています。
昨日の番組では、写真にとられた綺麗な空が沢山写されていました。また色々な空を見せてください。
それでは
今回の震災については、簡単には表現できず、絶句してしまう出来事が起こり現在も続いてます。
不安なニュースも次々とでてきてますし、私自身も情報の波に飲まれそうになる自分が怖かったです。
でも、The show must go onを聴きつづけていて感じたことは、被災地以外の人間ができるのは、元気でいつもどおりの生活をし、大変な人たちを支える力をちゃんと蓄えておくことなんだな、ということでした。
そんな時に堤さんのブログの再開はうれしいニュースです。
堤さんのように、作品で人々に力を与えてくれる方がいてくださるのは本当にありがたいです。
これからも「希望」を表現してくださること、楽しみにしています。
できることは少ないかもしれませんが、
買占めをしない、節電をする、以前に、
個人の営みに在ることが必要なんだと思います。
そういったことが共通意識として救いになることも
あるのかもしれませんから。
とにかく、大好きな監督のブログが
再開してよかったです。
それからテンペストの千秋楽おめでとうございます。
監督の次の作品、楽しみにしています。
<)☆
おはよう(*^_^*)
気持ちよく目覚めていますか?!
暖かくしてすごしてね♪
今日もお仕事がんばってね♪
いつも監督が大好きだよ♪
監督の想いが伝わりました。
「テンペスト」、お疲れ様でした。
本当に「未曾有」という事態に、ただただ言葉なく過ごしながらも、少しずつでも気持ちを前に進まなくては、と過ごしております。
「なんで?」ばかり思って…
答えは出ません。
「普通」が当たり前ではない事がわかりました。
亡くなった大切な一人一人の「命」を想うと…
皆さん。
誰も一人では生きて行けない。
でも「一人ではない」のです。
私も出来る事から、がんばります。