久々に映画。
新宿で「CRAZY HEART」
もともとジェフ・ブリッジスが好きなのだ。
そもそも「ラスト・ショー」にやられ、「キングコング」「タッカー」でふむふむ・・と、「恋のゆくえ/ファビュラス・ベーカーボーズ」でやばいな・・と、「フィッシャーキング」「ビッグ・リボウスキ」で単なるファンとなり・・・
という彼を見に行こうと思ったのだが、どっこいすっかり映画そのものにやられてしまった。
高校時代、仲間の影響でカントリーロックにハマり、リンダ・ロンシュタットやイーグルスやCCRやポコやニュー・ライダース・オブ・ザ・パープルセイジやNGDBやらを聞き続けた。1970年代初頭のぽかんとした名古屋の風景にはヘビーなブリティシュギターよりスティールギターの方が似合っていた。必死にカーターファミリーピッキングを練習した。マンドリンすらはじめる通な奴もいた。大陸的カントリーサウンドはワタシの精神形成に確実に一役買っていた。
だからこの映画の一曲目から“やられた”
やばいあの“音”だ!
耳から全身ににぴたっとはまる。そんな映画だった。
映画「CRAZY HEART」はバッドブレイクという孤独で傷だらけのカントリーシンガーの再生の話だが、
ストーリーとジェフ・ブリッジスの存在そしてカントリー音楽、更に言うなら“アメリカ大陸”という4つの柱がまさに四位一体(?)となってワタシの心を揺さぶった。
酒などに溺れて駄目になっていく様はある意味「アメリカ映画の一典型」で、みっともなく惨めでいらいらするが、それも思う壺、やはり気付くとすっかりハマっていたのだった。(「レスラー」のミッキー・ロークを想起する)
トドみたいなジェフが車に乗るたびに前のチャックをあけ、ブリーフ一枚でのたうちまわり、破滅的ななチェーンスモーク・・・救いがたい埃臭い「アメリカの影」。これは日本では全く真似できない世界だ。ホーボーズや「路上」の哲学はひたすらに広い大陸ゆえか。どうしてこんな小汚いのにどうしてこんなにカッコいいのか。唸ってしまう。
そして相手役のマギー・ギレンホール。この人の声が大好きなのだ。アメリカの崩壊した家族関係を象徴するような弱さと気丈さがたまらない。そして全てを見通したかのようなロバート・デュバルの存在、弟子だったがビッグスターになり恩のあるバッドに手を差し伸べるトミーを演ずるコリン・ファレルのいい男っぷり。
こんなバランスのいい映画は久々だ。
気がつくと泣いていた。
さて今日は午前中は学習。午後は自転車でうろうろと。
あれを聞くと ギターを弾きながら 歌っていた先輩方々を
思い出します。(!笑/歳がばれちゃいましたが・・・)
写真も素敵!
静止している太陽と
移動のスピードで動的な建物を
感じることのできる一枚ですね!
さすが、監督!
うわっと、感じたこのお写真から
自然を侮れないような 偉大な太陽からのメッセージを受けました。