絶景である。
絶景温泉である。
ロケの合間にのんびり寛ぎにきたのである。
山海の味覚満載なフルコースの絶品料理をいただき、
ゆっくり湯につかり、
東京方向の灯りを見ながら、天下国家の行く末に思いを馳せ、
地酒のほろ酔いか、つい饒舌になり、
スタッフ相手に昔話をくどくど語り、
「いまの若い奴等は…」を枕詞に説教をたれ、
気がつくとすっかり布団で下半身をはだけて爆睡していた。
朝、筑波山緩いジョギングののち、
再度、絶景温泉でノンアルコールビール。
七輪炙りまくりのこれでもかの絶品朝食
というのはまったくの嘘、妄想、虚言で、
現実は深夜まで埃だらけで撮影し、
ジーパンの膝のあたりの内側に何かうごめく気配、
わっ！なんかいる！と叩き潰したらジーンズに緑の染みが浮かび、
うぇー、見れねーとほっておくことにし、
全身がすっかり痒くなり、
あらゆる昆虫を憎み、
撮影終わるや無味乾燥なエアコン効きすぎのビジネスホテルに跳び、
アッチッチなシャワーを「アチッ！あー！アチッ！」と吠えながら浴びて、
身体中に痒み止め塗り倒し、
エアコン消しても寒いベッドで毛布にくるまって意識を失った。
朝、今度は暑くて起き、
エアコン下げまくり、
「あまちゃん」見ながら腹筋、たったの30回で汗だくでくたばり、
食堂らしきスペースに行き、
ローザルクセンブルグのwiki読みながら、
バイキングを死ぬほど食べた。
弁当ばかりなのでサラダは嬉しかったが。
目の前の初老のカップルのお金にまつわる話題が気になったが、
よく考えればオレも初老か、、とへこむ。
で今日の撮影現場の絶景温泉に来て、妄想タレタと云うワケさ。
準備を待つ間の戯れ言でした。
失礼！
さ、今日も張り切るぞ！
