雲ひとつない。
汗がだまっていても吹き出す。
だが日陰は信じられないほど風が涼しい。
現場は日なたなので、首から下を陰に置き、頭は日なたで現場を見る。
頭熱足寒。
逆スチームバス。
端で見れば変態の覗き。
日暮れ待ちだ。
まさに真夏の中に秋を視た。
汗がだまっていても吹き出す。
だが日陰は信じられないほど風が涼しい。
現場は日なたなので、首から下を陰に置き、頭は日なたで現場を見る。
頭熱足寒。
逆スチームバス。
端で見れば変態の覗き。
日暮れ待ちだ。
まさに真夏の中に秋を視た。
写真は映画「BECK」撮影中の横須賀での夜明け。
美しい日だった。
もう一年になる。
かなり暑かったが。
その空気はそのまま“映って”いる。
そして感情のいい背景になっている。
ロケをする「場所の持つ力」は非常に重要だ。
最近はそれを求めて彷徨うことが本当に楽しい。
そしてその「力」の実態を知りたくなる。
歴史的にも気候的にも地政学的にも。
「場所の意味」がわかるとそれがストーリーを補完する。
深まる。
落ち着く。
「BECK」における横須賀やフジロックは、何度も書いたが、奇跡的なカップリングであり、映画に「現実味」という力をくれた。
ありがたことだ。
これからもそんな相性を求めて世界中を彷徨えたらいい。
(最初に彷徨うのは“制作部”だが)
が、撮影はとんでもない現実的行為で、その土地の方には大変なご迷惑・負担をおかけすることになる。
(最初に謝るのは“制作部”だが)
そして土地の皆さんのご苦労に応えるのは
「面白かったです。あの場所どこですか?」という観た方の反応だ。
「行ってみたくなりました」
そんな言葉がいただけるようにがんばりたい。
映画は9月4日からです。
どうぞご覧ください。
さて「SPEC」だ。
今日は夜を徹しての撮影か。
1,2話のカット割りも終わり、やっと集中。
全体のバランスを取りつつ、いたずらも少々。いや多々。
ひさびさに連ドラの「積み上げていく感覚」を楽しんでいる。
そして台本が進行し、全体の様子がパズルのように露わになっていく中で、
夏が終わり、季節は移行する。
ストーリーも後半は季節の変化に合わせて、その様相をがらりと変化させる。
たぶん。
スリリングだ。
シンガポールスリリング・・・
よしっ
現場!