ゆいもあ亭【非】日常

映画や小説などのフィクション(非・日常)に関するブログ

内的宇宙はやっぱり心の問題だから、ひとを根本から変えるのかも?

2007-02-11 | 映画
インナースペース

宇宙飛行士の集うパーティで、取材をする女性記者リディア・マックスウェル(メグ・ライアン)。そこへ飛行士のひとり、タック・ペンドルトン(デニス・クエイド)が泥酔してあらわれる。このふたりは実は深い仲で、別れては縁りを戻してを繰り返していた恋人同士。しかし、いよいよ致命的な別れがリディアから告げられる。

タックのこの泥酔の意味と、その部屋のウサギグッズの意味は伏線。

ミクロ化技術の実験パイロットとなったタック。外的宇宙(アウタースペース)ならぬ生命体内(インナースペース)を探査する実験船のパイロットとなったタックは、注射器の中に収められ、ウサギの体内に打ち込まれる瞬間を待っていたのだが、国際産業スパイの襲撃により、思いもよらず神経症のスーパー店員ジャック・パター(マーティン・ショート)の体内に打ち込まれてしまう。

違法行為もなんのそのな企業経営者スクリームショーや、色魔な女科学者マーガレット、奇妙な国際バイヤーカウボーイらが絡んで、事件はとんでもないレベルへ!

タックの乗るミクロ潜航艇の酸素残量は24時間だというのに、ミクロを解除し、もとのサイズに戻すための作業プロセスをコントロールするマイクロチップはスクリームショーらに盗まれたのだ。

気弱なジャックがタックに励まされ、神経症を克服して、「タフ」に成長するさまと、ジャックとリディアのキスでリディアのの胎内で胎児と出会い、彼女が自分の子どもを身籠っているとタックが知り、彼女への深い愛をタックが取り戻すことなどが積み重ねられ、ラストへ……。

タックとリディアの結婚式。ジャックが神経症治療の一環として準備していた旅行券をふたりにプレゼントして、その新婚旅行へと旅立とうとする時、ふたりのリムジンを運転していったのが「カウボーイ」である(観客には、トランクに潜む「縮小された」スクリームショーとマーガレットの存在が示されている!)と気付いたジャックがすべて(掛かりつけの医者、恋人候補、スーパーの経営者の依頼)を棄ててふたりの車を追う最後の場面!

「ジャック・パターが今助けに行くぞ(ジャック・パター フォア・ザ・レスキュー)!」

実に気分のいいラストシーンである!

*内的宇宙(インナースペース)というと、心の内側かな、とね、思わない?*


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