ゆいもあ亭【非】日常

映画や小説などのフィクション(非・日常)に関するブログ

最初で最後のもの。

2006-06-26 | 映画
地球最後の男 オメガマン

980円ラインで買って、先日見た「地球最後の男 オメガマン」。

チャールトン・へストンの主演作品。

チャールトン・へストンといえば、最近は「ボーリング・フォー・コロンバイン」の悪役俳優(?)だな。マイケル・ムーア監督の揶揄にも負けず、アメリカの自由のために全米のライフル保持希望者の権利を守っている「行き過ぎたタカ派」。

しかし1970年代のSF映画では最高のヒーローだった、ように思っていた。

旧作「猿の惑星」(1968)「続・猿の惑星」(1970)のテーラー役が印象的で、続くSFヒーローが「オメガマン」と「ソイレント・グリーン」(これもワーナー980円ラインで発売中だ!)だったと思う。

「大地震」の結末で、愛人ジュヌビエーブ・ビジョルドを置いて、激流に消えた妻エヴァ・ガードナーを(命を捨てて)追って行ったっけ。

今回見たら、いやいや、鼻持ちならないヒーローぶりに、まさに原作のタイトル“I am legend”を想起。「わたしは伝説」、そう、もはや伝説であって、現役じゃいけないのだと自ら言っているように感じた。

真っ赤なオープンカーに、金ぴかのダッシュボード。高そうなカーステレオ(8トラックのカセットが素敵!)。「吸血鬼」どもの姿を見かけるとライフルぶっ放して……。古い世代です、あなたは。

音楽のチープさにも感動した。70年っぽさっていうか、そういう軽薄な感じがくすぐったくも心地よい気がする。

で、恥ずかしくも磔刑のキリストのごとき姿で息絶えている。自らの血から開発した「吸血鬼」の細菌に対するワクチンを残して、子どもたちや若者に感謝されながら。


*仮面ライダーアギト。AgitΩの中にアルパとオメガが入っているのは……そう、アギトの因子は神その人と比肩するのでしょう。それで「アギト」における青年「神」は「アギト」の因子抹消に必死になったのでしょうかね?


最新の画像もっと見る

コメントを投稿