湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

◇ 阿蘇外輪山の野焼き

2017年03月13日 15時12分32秒 | 日常・その他
一昨日の3月11日、葬儀に参列するため熊本県北部に位置する小国(オグニ)方面へ行きました。

国道57号線の迂回ルート(*)を通って外輪山に上に出ると、稜線い沿って進み大観峰(ダイカンボウ)近くから国道212号線を北上します。

*:九州中央を横断する国道57号線は熊本地震により南阿蘇村立野地区で消失しています。

草原に出ると、青空をバックに白い煙がたなびいていました。
野焼きです。

大観峰の北1km辺りで
北方向(小国方向)を撮ったもの


西方向を撮ったもの


東方向を撮ったもの

※遠方中央に連なっている山が九州本土最高峰の山(中岳1791m)を主峰に据える久重連山です。


阿蘇の草原地帯では例年2月から3月にかけて野焼きが行われますが、私が上の写真を撮った阿蘇北外輪山一帯(大観峰周辺等)は、今年は3月5日に火入れがされたようです。

今は黒くなった地肌が見えていますが、しばらくすると新しい芽が出てくるはずです。
そして5月の連休頃には、緑の絨毯が敷き詰められているはずです。

阿蘇の素晴らしい大草原は自然に生まれたものではなく、数百年もの間、人々が野焼きを行って人工的に作ってきたものだそうです。
野焼きをすることでダニなどの有害虫を駆除するとともに、牛馬の餌となる草が育まれるそうです。
野焼きをやめると木が生い茂り草原は無くなってしまうとのことです。