湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

◇ 三つの商品に関するトリビア

2017年03月09日 12時52分20秒 | 日常・その他
先月も少し触れましたが、図書館から前回借りていた本「超ロングセラー大図鑑」(*)に載っていた私が知らなかったトリビア。
(他から得た情報も含まれています)

*:日本で今なお製造販売されているロングセラー商品(40品目余り)が紹介されています。
 ・著者  松浦美紀
       吉村誠一
 ・編者  竹内書店新社編集部
 ・発行所 竹内書店新社
 ・発行日 2001年9月25日
     (本体1,500円)

※発行日が10年以上も前なので、既に販売されていないものもあったかもしれませんが ・・・


1.花王石鹸の "花王" のネーミングは "顔" からきている。

花王石鹸は1980年(明治23年)に誕生したそうですが、当時は洗顔用(化粧用)の石鹸のことを「顔洗い石鹸」とか「顔石鹸」と呼んでいたので、発音が似ている「花王」という字をあててブランド名としたそうです。
(社名にもなっています)

ちなみに、おなじみの花王の月マークは6回変わっている(7つある)そうです。
1943年に右向きの月から左向きに変わり(**)、現在使われているマークは1953年(私の生まれ年)に登場したそうです。

**:暗闇(新月)へ向かう「有明月」が満月(望月)へ向かう「三日月」へ変更されたことになります。
  憶測ですが、泥沼状態の戦況の好転を願掛けしたものだったのでしょうか ・・・ 


2.「セメダインC」は国産初の合成接着剤だった。
                      
国産第1号(?)の接着剤が1923年(大正12年)発売の「セメダインA号」だそうですが、これは膠が主成分だったので耐水性、耐熱性が弱かったそうです。 
格段に改良された国産初の合成接着剤「セメダインC」が発売されたのは1938年(昭和13年)だそうです。
なお、AとCの間には「セメダインB」があったが、失敗作だったようです。

私が子供の頃は模型飛行機作りに「セメダインC」は欠かせないものでしたが、現在も商品として販売されており、2013年には「重要科学技術史資料」(未来技術遺産)に登録されています。

※同じ年に東芝さんの「量産型カラーテレビ D-21WE」なども登録されています。


3.マヨネーズで良く知られているキユーピーの "ユ" は大文字である。

多くの方がご存じだったのかもしれませんが、私は知りませんでした。

デザイン上の理由(***)から大文字にされたとのことですが、読み方はキューピー(小文字として発音)だそうです。

***:戦前に使われていた歴史的仮名遣(小文字のカタカナが使えない)のせいではないかとも思われますが ・・・

同じように、本来は小文字のはずなのに大文字が使われている会社に「キヤノン」、「富士フイルム」、「シヤチハタ」さんなどもありましたが、これにも私は気付いていませんでした。
  

余談になりますが、「キユーピー株式会社」さんのWebサイトには、どちらかと言えば素朴で垢抜けない、しかし解りやすい社訓が載っていました。

・道義を重んずること
・創意工夫に努めること
・親を大切にすること

そして、創始者「中島董一郎」さんの、仕事に対する熱い思い・考え方なども紹介されていました。

いまどき、親孝行を社訓の一つにしている会社は珍しいのではないでしょうか?
(まして連結売上5千億円を超える企業では)
風通しの良いあたたかい社内の雰囲気が想像されます。
(実際のところは存じ上げませんが)

一方、業種・規模は違いますがキユーピーさんの10倍もの売り上げを誇る○芝さんのWebサイトには、経営理念、経営ビジョン、ブランド・ステートメントなどに格調高く堂々たる言葉(美辞麗句とは言いません)がたくさん並んでいました。
虎の子の半導体を手放し、原発を看取る(に看取られる(?))ことになるかもしれない○芝さん。
社員の方々は厳しい状況に置かれていることと思いますが、
 こちらのほうの社風は
 どのようなものだったのでしょうか ・・・