湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

◇縁起が良くなくて良かった鯛の南蛮酢

2015年01月22日 23時11分51秒 | ちょっとした出来事?
鯛の南蛮酢を作りました。

今日の夕食用ではありません。

南蛮酢は作りたてよりも少し時間をおいたもののほうが
良く味がしみ込んで美味しくなります。

明後日に母が退院(*)する予定なので、
帰ってきてから好物を食べてもらうつもりで作りました。

私の好物でもあります。(私が嫌いなものってあるのでしょうか)

    * : 私の母は現在某外科医院に入院しています。
       背骨の圧迫骨折(高齢者によくある骨折とのこと)です。
       経過も順調で『早く家に帰って美味しいごはんを食べたい』とのことで、
       予定よりも早く退院することになりました。
       この顛末については後日掲載する予定です。

・鯛の南蛮酢

     ※8匹あります。

・写真を撮るために皿にのせた一匹

     ※鯛は程よい大きさの花鯛です。
       熊本では”花鯛”という名で売られていますが”チダイ”のことだと思います。


今回の鯛の南蛮酢の作り方は次ぎのとおりです。


  ①先ず漬け汁を作っておきます。

    ・酢、みりん、醤油、砂糖(少量)に水を少し加えて煮立てます。

       ※酢・みりん・醤油を同量というのが一般的かもしれませんが
         私は好きな酢を多めにします。

    ・煮立ったらスライスした玉葱を入れて火を止めます。

    ・漬け汁をトレイに移し、鷹のツメと柚子スライスを適量入れます。

  ②鯛の口の中を検分します。

  ③鯛に軽く塩をふり小麦粉を塗します。

  ④その鯛を5分間程度揚げます。

  ⑤揚げたての鯛を漬け汁に浸します。 


これで出来上がりです。

翌日以降が、より美味しく食べられると思います。
   


ところで②の検分の意味がお分かりでしょうか?

これは鯛の口の中に或る生物(生体でない)が潜んでいないかを調べることです。

その生物とは”タイノエ”というもので、”鯛の餌”とも書くそうです。

タイノエは鯛の口の中に寄生する甲殻類生物で、
初めてお目にかかったときは、その気持ち悪いエイリアンのような虫にビックリ仰天しました。

人間に害を及ぼす、とんでもないヤツではないかと思いました。


ネットで調べていくうち、鯛にはごく普通にいるものだと分かり少し安心したものです。
夫婦一緒に寄生するという仲睦まじいところもあるようです。

タイノエは『鯛之福玉』ともいい、これが見つかるのは縁起が良いこととも書かれていました。

もしかしらた、これは江戸時代の魚屋が返品防止のために考え出した作り話ではないのでしょうか。


今回の鯛にはいませんでした。

縁起が良くなくて良かったです。