くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

よもよも

2021-08-21 06:10:38 | Weblog
はてさて。

暑い・・・。

寝汗ぐっしょりで目が覚めたの久しぶりだわ。

すんごい疲れてるXXX

ここんところ、ストーブ火入れなきゃいられないわ、

と思うくらい寒かったのに、

体が悲鳴上げそうだわ。

最近、えって驚くことばかりだけどさ、

マスク生活も1年以上続いてるっけ??

だからかもしんないけど、

外に出て、人の流れとか車の流れ見て、

なんとなくだけど、新規感染増えるぞとかって、

感覚的にわかるようになってない??

ただ神経張ってるだけかね??

まぁ、右を見ても左を見ても、不安ばかりだわ。

でも今は、がまんの時期なんだろうね。。
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大魔人(72)

2021-08-20 19:46:23 | 「大魔人」
「やりやがったな」と、真人は顔を上げると、どこまでも続く空を見ながら、独り言のように言った。「つまらない事をしてくれたもんだぜ。天使にとっちゃあ俺ごとき、手の平の上で、遊んでいるようなもんなんだろうな」
 ――くそっ。
「“家族”だと、“友達”だ、だと」と、一人で話す真人を、マーガレットは、奇妙な顔をして見ていた。
「悪いのですけれど」と、マーガレットは、声をひそめて言った。「誰と、お話しをしているんですの」

「欲しければ取り返してみろ。そういうことなんだろ」と、真人は、ため息交じりに言った。「めずらしく弱気になった俺が、あさはかだったぜ。そうだよな。天使に頼みごとをするなんて、それは俺らしくない」――待ってろよ。必ず、奪い返してやるからな。

 真人はマーガレットを見ると、歯を食いしばりながら、けれど、うれしそうな声で言った。
「ありがとう。大切にするよ」――で、おばちゃんに、言っておいてほしいんだけど。と、真人は、思い出したように言った。
「? なんですの」と、マーガレットは、真人の顔をのぞきこんで言った。

「あっかんべぇ」

 と、真人は、しかめっ面をして、べろりと赤い舌を出すと、くるり踵を返して、見えない壁の向こうに、姿を消した。
「なんなんですの。まったく」と、ドキリとして胸に手をあてたマーガレットは、けれどどこかうれしそうに、唇をとがらせた。

 ――ここではないどこか。今ではない、また、いつかのできごと。だった。



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よもよも

2021-08-20 05:47:55 | Weblog
はてさて。

北海道ローカルあるあるだと思うけど、

今年はご当地チームのがんばろうズが不審なせいか、

おまけに最近じゃ大砲が水鉄砲になっちゃったし、

そのせいもあってか、

スポーツニュースはなぜかOBの大谷推し??

ホームランを打ったとなれば、

地元のチームが優勝したみたいな喜び方。。

あんまプロ野球も見ないけど、

情けな~。

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大魔人(71)【12章 X(エックス)】

2021-08-19 19:07:26 | 「大魔人」
         12 X(エックス)
 天使の像があった場所だった。
 すべての景色を望む事ができる、この世の物とは思えない、特別な場所だった。
 海も空も山も川も、地球上のありとあらゆる物が、ぐるりを取り囲んでいた。
 時間も空間も未来も過去も、幻想も現実も運命も偶然も、そして目に見えないあらゆる事柄も、自由気ままな風になって、行きつ戻りつしていた。
 以前は、ごつごつとした丘がせり出すだけの、お世辞にも、楽園と呼ぶにはほど遠い、岩だらけの無機質な場所であったはずだった。
 白い花が、一面に咲き乱れていた。
 果てしなく続いている見た目とは違い、草原、というよりは、原っぱと表現した方が、言い得ているかもしれなかった。
 見た目のロケーションとは違い、暖かな日の差す庭園で、静かにうたた寝をしているような、のんびりとした雰囲気が、漂っていた。

「どうしちまったんだ、これは――」

 と、不意に姿を現した真人が、目を丸くして言った。

「あら。思ったより、遅かったですわね」

 と、子供の声が聞こえて、はっとした真人は、声のした方を振り向いた。
 白い花の中、女の子が、こちらを向いてちょこんと座っていた。

「――誰だ? おばちゃん。では、さすがにないよな」と、真人は言った。
「失礼ですわね」と、小さな女の子は、手作りした花輪を頭に乗せて、立ち上がった。「私は、おばさまではないですのよ」
 黒っぽい、ゴシック調なワンピースを着た女の子は、どこか人形のような、奇妙な硬質感があった。
「おまえ、どこから来たんだ」と、真人は言った。「ここは、子供が来られる場所じゃないだろ」
「――」と、女の子は、不思議そうな顔をして言った。「あなただって、見た目は子供ですのよ」

「でも、どうして左目は閉じて、右腕はないんですの」

 と、驚いたように口に手を当てて、女の子は言った。「怪我をしているのなら、早く帰って、治した方がいいと思いますわ」
「そんなのは、後回しでいいんだよ」と、真人は怒ったように言った。「おばちゃんはどこに行ったんだ。いるなら、早く呼んできてくれないか」
 と、女の子は黙って首を振った。
「残念ですけど、おばさまはお出かけしていて、留守にしていますのよ」と、女の子は言った。
「なんだって――」と、真人は、あんぐりと口を開けて言った。「じゃあ、俺が爆弾を爆発させたら、誰がこの丘を守るんだ」

「――さぁ?」と、女の子は、考えるように首を傾げた。

「おまえ、天使のなんなんだよ」と、真人は言った。
「“おまえ”っていう名前じゃ、ありませんのよ」と、女の子は、ふくれっ面をして言った。「私は、“マーガレット”と言いますの。おばさまの家族で、友達でもありますのよ」
「“家族”だって」と、真人は言って、首を傾げた。「暇なおばちゃんが、またぞろイタズラを始めたな――」

「なぁ、どこに行けば会えるんだ」と、真人は、真剣な面持ちで言った。「頼みたい事があるんだ。どうしても、力を貸してもらいたいんだ」

「でも、おばさまはいそがしいって」と、伏し目がちな女の子は、困ったように言った。「誰かお客が来たら、花飾りをあげて、追い返せって」――いえ、追い返せって言ったのは、私じゃないんですのよ。「おばさまはそう言って、いそがしそうに、出て行かれましたわ」
「――な」と、迷惑そうな顔をしている真人の頭に、マーガレットと名乗る女の子が、作りたての花輪を、そっと乗せた。
「あらっ」と、マーガレットは、背伸びしていた足を戻すと、驚いたように言った。「おばさまの言ったとおり。似合っていますわ、その花飾り」

「なんだって、こんな――」

 と、真人は、頭に乗せられた花飾りをつかむと、マーガレットの見ている前で、腹立ちまぎれに放り投げようとした。
 しかし、息が止まったように動きを止めると、目の前の花飾りをしげしげと、食い入るように眺めた。
「――」と、真人は満面の笑みを浮かべた。「マーガレットの花、な」と、言った真人は、乱暴に手にした花飾りを、そっとまた、頭の上に乗せた。
「そうですわ」と、真人の反応に驚いたマーガレットが、きょとんとした顔で言った。「そうですわ。ここに咲いている花も、マーガレットっていう名前ですの」――私の大好きな、お花ですわ。

 ――きれいでしょ。と、マーガレットは言った。



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よもよも

2021-08-19 05:45:54 | Weblog
はてさて。

朝から変な話だけどさ、

最近気がついたんだけど、

なんとなく仕事もプライベートも

ストレスなくこなせてるときって、

目につく数字が、

自分に関連する数字だったりすることがある。

それってもしかしたら、

運命的にそうなるように決まっていたから、

って考えることもできるんじゃない??

そうするとさ、

今よりよくしようとか、自分をもっと向上させたいとかって

頑張りも、見こんで出た結果なら、

結局は自分を越えられてないって事なのかも・・・。

運命は越えられない??

だとしたら、面白くないよなぁ。。
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大魔人(70)

2021-08-18 19:03:14 | 「大魔人」
 ブロロロロンロロン……

 と、どこからか、聞き覚えのある排気音が近づいてきた。
 風を切って近づいてくる音は、ぐんぐんと勢いを増し、身の危険を感じたアマガエルは、公園の生け垣を背に身をよけた。
 キーッッッ――。ブロロロロンロロン……
 黒いボデーの車は、目を押さえているアマガエルの前で急停止すると、黙って後部座席のドアが開いた。
「――」と、アマガエルは、人の気配がしないことに気がつき、目をしばたたかせながら、車の中を覗きこんだ。
 はっ? という表情を浮かべたアマガエルは、息をのんだ。
 誰も乗っていない寺のジャガーが、自分を迎えに来たように止まっていた。
 真人の魔法か、と疑ったアマガエルは、車には乗らずに歩き出そうとした。
 しかし、数歩進んだところで、車が再び動き出し、アマガエルの関心を引くように、タイヤを鳴らして停止した。
 アマガエルが複雑な顔をしていると、運転席の窓が開き、古めいたラジオから、雑音とともに声が聞こえてきた。
“ノッテイケヨ、タッチャン。ノッテケ、タッチャン……”
 子供の頃、よく耳にした曲を背景に、ラジオを通じて、車が話していた。

「――帰ろうか」

 と、アマガエルはぽつりと言うと、足下をふらつかせながら、座り慣れた後部座席に乗りこんだ。
「自動運転の機能なんて、いつ取りつけたんでしたっけ?」
 アマガエルを乗せたジャガーは、弾むようにドアを閉めると、短いクラクションを軽く鳴らして、風のように走り去っていった。

 ――――    

 アマガエルが公園を去った後、初冬の寒さで勢いのなくなった芝生の一角が、もぞもぞと、湧き上がるように動き始めた。

「ぷはっ」

 と、芝生の殻を破るようにして現れたのは、真人だった。
 真人は、周りに人がいないのを確かめると、待ち合わせの場所に向かって、歩き出した。
     
「遅かったじゃないか」と、真人の姿を見つけた多田が、駆け寄ってきた。「どうしたんだ、やっぱりだめだったのか」
「ああ」と、真人は言った。「急ごしらえの“石”じゃ、無尽蔵に意念を撃ちこめやしなかったぜ」
「で、あいつは? やったのか――」と、多田は言った。
「いいや。手強いやつだったからな」と、真人は、多田に抱えられながら言った。「だがな、相当なダメージを負ったはずだぜ」
「――見た目じゃ、こっちも同じくらい、やられてるけどな」と、多田は、歩きながら言った。「まぁ、あんたらしいか」
「迎えは?」と、多田に抱えられた真人が、思い出したように言った。
「ちゃんと来ているよ」と、多田は言った。「運転手つきの高級車なんて、考えもしていなかったから、警戒して、確かめるのが遅くなったがね」
「へぇ」と、真人は笑って言った。「そりゃあ、これからの仕事が、やりやすそうじゃないか」
 と、二人の姿を認めた車の運転手が、素早く運転席を下りて、後部座席のドアを開けた。
「で、これからどうするんだ」と、多田は、真人を後部座席に座らせると、自分は助手席に乗りこんだ。
「仲間を探すんだ」と、真人は言った。
「仲間? なんの仲間だ」と、多田は考えるように言った。
「島に殴りこみに行く仲間だよ」と、真人は言った。「これだけじゃ、数が少なすぎる。もっと仲間を集めなきゃ、やつらにはかなわない」
 真人達を乗せた車は、日の短くなった空を、南に向かって走り去っていった。

 ――――    

 ビリビリと、コンクリートの壁が、震えていた。
 川に架かる橋のそばに建つ、マンションの壁だった。
 宝石店の支店長であった多田が、川から転落した現場の近くだった。
 そして、審問官のヨハンが、アマガエルによって消された場所だった。

 ビリビリビリ――……

 と、コンクリートの壁がひび割れ、なにかが外に出ようとしていた。
 ビリバリビリ――と、炎であぶったように、赤い火花を散らす割れ目が、外に向かって膨らみ出てきた。
 街路樹に止まっていたカラス達が、眼下の異状に気がつき、甲高い鳴き声を競うように上げた。

 メリッ――……

 と、コンクリートの中から姿を現したのは、審問官のヨハンだった。
 おびえたカラスが、散り散りになって飛び交った。
「――」と、しっかりとした様子で立ち上がったヨハンは、周囲の様子を確かめると、なにごともなかったかのように、どこかへ歩き去って行った。



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よもよも

2021-08-18 05:55:26 | Weblog
はてさて。

朝から雨。

先週あたり九州の被害報道で見てるから、

それほど強い雨じゃないけど、

正直ぞっとする・・・。

ネット予報を見ると午後3時には止むみたいだけど

強い降りになりませんようにって、

なんか祈るような気にもなっちゃうね。。

自然災害にウィルスに、

金欠に肥満も、

でもなんか、根拠はないけど明るくしてれば

雨みたいに晴れちゃうような気がする。。

そうならないかもしれないけど、

そうならなくちゃね。。
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大魔人(69)

2021-08-17 19:26:25 | 「大魔人」
「くそっ――」

 と、どちらからともなく、二人は唇を噛んだ。
 すべり台から立ち上がった真人に向かって、アマガエルは、走り出した。走りながら、足元の石を拾い上げ、真人に向かって、指ではじき飛ばした。
 真人は、素早く銃を構えたが、アマガエルが次々と飛ばす石つぶてに邪魔され、狙いを定められなかった。
「ふざけやがって」と、狙いをつけられないまま、真人は銃を立て続けに放った。
 真人に駆け寄ったアマガエルは、手を伸ばして、右腕の銃を構えた真人に、触れようとした。しかし、すんでの所で足を止めると、転がるように身を伏せた。
 アマガエルの真上から、先ほど撃ち放たれた光の矢が、ビリビリと、空気を焦がすような音を鳴らして、降り落ちてきた。銃の放たれた方向とは、まるで違う場所のはずだった。
「――」と、アマガエルは立ち上がり、後ろに下がって逃げた。
「レーザーじゃないぜ。俺の意念を衝撃波に変えて、好きな方向に思うまま撃ち出してるんだ」――いつまで逃げ切れるかな。と、アマガエルに狙いを定めた真人が、銃を撃ち放った。

 ドン――。

 と、尻もちをついたのは、真人だった。思わず目をつぶったアマガエルが見ると、真人の右腕の銃が、肘の辺りから破裂して、中の機械がぐしゃぐしゃに壊れていた。
「なんてこった、こんな時に」と、真人はくやしそうに言って、舌打ちをした。「やっぱり、間に合わせの“石”じゃ、持たなかったぜ」
 物陰に隠れようとしていたアマガエルは、さっと向きを変え、そばにあったスチール製の街灯に、駆け寄った。
 アマガエルは、だるま落としのようにスチール製の街灯を打ち叩くと、手の平の大きさに抜け落ちた街灯の胴体が、真人に飛び当たった。
 瞬間的に撃ちこまれるスチールの重い塊を、右腕の銃が破裂した衝撃で、足元がおぼつかなくなっている真人は、避けることも防ぐこともできず、小さな体で受けていた。
 次々と、真人に撃ちこまれる街灯は、みるみるうちに、短くなっていった。なんとか逃げようともがいていた真人の動きが、止まりつつあった。
 もう少しで、倒せる――と、アマガエルが、短くなった街灯から、別の街灯に移動しようとした時だった。
 ふらふらになった真人をかばうように、恵果が、姿を現した。

「ケイコ? ちゃん――」と、アマガエルは、痛む目を細めて言った。

 聞こえているのか、恵果は街灯を撃ちこもうとするアマガエルの前に立つと、邪魔をするようにまとわりついた。
「どけていてくれ、ケイコちゃん」と、アマガエルは、痛む目をかばいながら、真人に街灯の胴体を撃ちこもうと、邪魔をする恵果を手で払おうとした。
「――なんだって? 俺はまだピンピンしてるぞ」と、真人はヨロヨロと立ち上がると、壊れた右腕の銃を、肩から外した。「おかしな事言うんじゃねぇよ。ここには、おまえと俺しかいないんだぜ」
 と、真人の左指にはめた指輪が、わずかに輝いた。
「どこ見てんだよ。よそ見してる場合じゃねぇだろ」と、アマガエルの正面にいたはずの真人が、アマガエルの後ろに現れた。
「  くっ」と、唇を噛むアマガエルに、素早く中空に指を走らせた真人が、四面体に固化した空気を、立て続けに撃ちこんだ。
 アマガエルは、両手の平で空気のブロックを受けると、次々に瞬間移動させていった。
 だが、恵果が真人との間に立つと、言葉にならない叫びを上げて、アマガエルが抵抗するのをやめさせようとした。
「クックックッ……」と、真人が笑った。「けゐこの幽霊でも見てるような顔してるぜ」――しかも、邪魔扱いしてやがる。「けゐこが言いたいのは、失明する前に能力を使うのをやめろってことだぜ。力のコントロールができない、天然モンの引っかかりやすい落とし穴だな」

「俺なら、腹話術を使うけどね。呼吸の仕方を覚えれば、目の負担なんてなくなっちまうさ――」

 と、真人が言い終わるより早く、アマガエルが瞬間移動で真人の目の前に現れ、間髪を入れず、胸に手を当てた。

 ポフン。

 と、気の抜けた破裂音がすると、真人の姿が、瞬時に消え去った。
「――」と、手応えのなかったアマガエルが顔を上げると、白く霞がかった恵果が、怒ったような顔から、にっこりと優しそうな笑顔を浮かべ、風に吹かれるまま、霧が晴れるように姿を消してしまった。
「ふん。まんまと逃げられましたか」と、アマガエルは、痛む目を押さえながら言った。

「どこかで悪さをしようものなら、そんな噂を少しでも耳にしようものなら、世界中のどこにいたって駆けつけて、地球の中心まで、飛ばしてやりますからね」

 誰も答える者がいない中、アマガエルは、しかしかすかに笑みを浮かべると、ヨロヨロと公園を後にした。




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よもよも

2021-08-17 06:18:24 | Weblog
はてさて。

蔓延防止で期間が9月12日まで延長だって・・・。

これまでは感染者が増えてもグズグズとしてたのに、

ここに来て批判が増えたせいか、

ずいぶんと早いんじゃない??

がっかりっていうのと仕方がないよなっていうのと、

なんかもやもやすんだけど、

考えりゃ、どうしていいかわからんのよね。。

マスクしてるし、スーパーやら外出して施設に入る時はアルコール消毒してるし、

夜遅くまで飲食してないし、人混みは行かないし、

個人ではそうしてるつもりなのに、

どうして感染者数が増えるの?

期間ばっかり延長するけど、なにをすればいいの??

ルールを守らない人がいるからって、そんな単純じゃないみたいだし、

それがはっきりしないから、もやもやが止まらないんだよねXXX
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大魔人(68)

2021-08-16 19:12:45 | 「大魔人」
 アマガエルが伸ばした手を、真人はさっと避けると、言った。
「おまえ、気が変になったのか」と、真人は、人差し指で自分の頭を指さした。「蔵に閉じこもって、つまらない映画ばっかり見てるから、そんな偏った考えになるんだぜ」
 アマガエルは、避ける真人を追いかけて、二度、三度と手を伸ばした。
「いちいち説明するのも億劫だがな」と、真人は言った。「あいつらの本拠地を潰さなきゃ、おまえの言うとおり、犠牲になる子供達が、これからも次々に出てくるんだぞ」

 ――ポン。

 と、アマガエルの手が、真人の小さな肩に触れた。
 しかし、真人はどこかに消え去る事なく、逆にアマガエルが、痛そうに目を押さえて、その場に膝を突いた。
「あーあ。だから、言わんこっちゃない」と、真人は、為空間で失ったはずの右腕を、アマガエルに向けて伸ばした。
 真人の右腕が、内側からひび割れるように持ち上がり、機械的な音をさせて、奇妙な銃器に形を変えた。
「顔を上げて見ろよ。どうして俺が飛ばされなかったか、わかるだろ」と、真人が言うと、アマガエルはまぶしそうに目を開けながら、顔を上げた。
 今まで、石蔵の中だとばかり思っていた場所が、文字どおり、スルスルと幕が落ちるように変わり、壁のなくなった目の前には、為空間からジャガーが戻って来た野球場が広がっていた。
「あっちから戻って来た俺が、これまでなにをしていたかなんて、想像もできなかっただろうな。おまえは当面のやっかいごとだから、いの一番に対策を考えさせてもらったぜ」と、真人は言った。「おまえは、見た物ならば正確に移動させられるが、そうでなければ、どこに相手を飛ばすか、自分でもコントロールできやしないんだ。だから、偽物の景色の中に迷いこませて、おまえの目を錯覚させることで、狙った場所には飛ばせなくさせてやったのさ」
 アマガエルは、ひくひくと痙攣するようなまばたきをしながら、ふらふらと立ち上がった。
「どうだ。俺をひどいところに飛ばそうとした分、自分に向けて跳ね返ってきた衝撃は? 全身の骨が砕けそうなんじゃないか。どこに飛ばそうとしたかは知らないが、南極っていうのも、あながち間違いじゃなかったのかもな」――ひどいヤツだぜ。と、真人は、皮肉っぽく言った。

「いま、気を失うほど痺れさてやるからな」

 真人は言うと、右腕に現れた銃がわずかに光り、アマガエルを狙った銃口が、いまにも火を噴き出しそうに、赤く膨らみ始めた。
「――くっ」と、片膝をついたアマガエルが、地面に手を触れると、野球場に敷かれた砂が、渦を巻いて舞い上がった。
「くそっ、抵抗するんじゃねぇよ」と、舞い上がった砂に、みるみるうちに覆われた真人は、咳きこむように言った。「――少しの間、眠っててもらうだけだって。もうそれ以上、無理するんじゃねぇよ」
 竜巻のように舞い上がった砂が、ザザッと勢いを失って落ち去ると、アマガエルの姿も、どこかに消え去っていた。

「ふふん」 

 と、鼻で笑った真人が、球場の外に見える遊具の置かれた公園に向かって、右腕の銃を構えた。
 どん。という短い震動に続き、目が焼けそうになるほどまぶしい光の矢が、真人の右腕から撃ち放たれた。

 ――サクリッ。

 と、焦げ臭い匂いを漂わせて、アマガエルが隠れていた立木に、こぶし大の穴が開いた。

「地球の裏側まで飛んで行く力は、もう残っちゃいないんだろ」

 と、クツクツと笑いながら、真人は言った。
 木の幹に開いた穴から、真人をそっとのぞき見たアマガエルは、唇を噛んでいた。
 戦うしか、ないようだった。しかし、真人が指摘したように、アマガエルには、もうほとんど力が残っていなかった。目の奥が、焼けつくように痛かった。
 アマガエルは、降参したように木の陰から出てくると、やってくる真人と向き合った。

「覚悟はできたようだな」と、真人は言った。「――じゃあな」

 と、薄ら笑いを浮かべた真人が銃を構えると、アマガエルは、ポケットから取りだした車のキーを、真人に向けて突き出した。
 突き出されたアマガエルの手の内で、瞬間移動されたキーが、真人の視界を奪った。
「――うっ」と、不意を突かれた真人は、銃の狙いをはずすと、顔を背けた。
 すぐに狙いをつけ直そうとした真人の前から、アマガエルは姿を消していた。
 きょろきょろと、あわててアマガエルを探す真人の後ろに、ふらふらのアマガエルが現れ、真人を思いきり押しつけた。
 振り返った真人が、右腕の銃を向けようとすると、ガツンと硬い感触が、背中から伝わってきた。そして、鈍い痛みと共に、気を失うほど重たい衝撃が、全身を襲った。
 アマガエルに押された真人は、砂場に設えられたコンクリートのすべり台に、背中から飛ばされていた。



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