くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

機械仕掛けの青い鳥(54)

2019-05-24 20:32:07 | 「機械仕掛けの青い鳥」

 ――――――      

 トントントン。トントントントン。トントン。トトントン……。

 誰かが、部屋のドアを繰り返しノックしていた。
 朝早く町を訪れた牧師は、夢うつつの中、「誰なんだ、用事があれば入ってくればいいじゃないか――」地元の協力者の所へ出かけた知りあいなら、しつこくノックなどせず、自分でドアを開けて、中に入ってくるはずだった。
「まったく……」と、牧師は眠そうに瞬きをしながら、ベッドから起き上がり、部屋のドアを開けた。「なにかご用ですか――」
 ドアの外にいたのは、ソラとウミだった。二人は、カーテンを閉めた薄暗い部屋の中から、意外にも体格の大きな、がっちりとした黒人の牧師が顔を出したのに驚き、気後れして、おずおずと後じさりをしてしまった。
「おや、きみ達、どこの子だい?」牧師は、東洋人の支援者がこの街にいたか、寝ぼけてはっきりとしない頭の中で考えていた。
「あの、牧師さん、ですか……」
 ソラが途切れ途切れに言うと、牧師は小さくうなずいた。
 と、ウミがすかさず、台本に書かれたセリフを棒読みするように言った。
「牧師さんに危険が迫っています。今日一日、部屋から外に出ないようにしてください」
 目を丸くした牧師は、ソラとウミの真剣な顔を交互に見ていたが、「プッ……」と短く吹き出すと、「プッ、ハッハッハハッ――」堰を切ったように一気に笑い始めた。
「なにを言うのかと思ったら、とんでもなく悪い冗談じゃないか」
 牧師は言うと、ソラとウミを部屋の中に招待してくれた。決して広いとは言えない、大きめのベッドが二つ置かれたツインの部屋だった。
「はじめて会うにしては、ずいぶんとひどいことを言ってくれたね」と、片方のベッドに腰掛けた兄妹に、牧師が言った。
「でも、信じてください」ソラが、訴えるような目で牧師を見た。「本当のことなんです。今日これから、牧師さんが事件に巻きこまれてしまうんです」
「おいおい……」牧師は、もう一つのベッドに二人と向かい合わせで腰を下ろすと、苦笑いをしながら言った。「それじゃあまるできみ達は、未来からやって来たみたいじゃないか」
 牧師は笑ったが、ソラ達は真剣な表情を浮かべたままだった。狭い部屋の空気が、息が詰まりそうなほど重苦しくなった。
「ぼく達のこと、疑うのは仕方がないけれど、お願いです。なるべく外に出ないようにしてください」と、ソラは自分達が体験したことを、順序立てて話して聞かせた。
「うーん……」
 と、ソラの話をひと通り聞いた牧師は、腕組みをした片手で顎を押さえ、眉をひそめて首をひねった。
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よもよも

2019-05-24 06:18:31 | Weblog
やれやれ。

やっと鼻かむ回数も減ってきた。

のはいいんだけどさ、

朝からこの暑さはないわ・・・。

それにしても、

なんか肉食いたい。。

ジンギスカン腹一杯食う妄想ばっかしてるけど、

昨日も買い物行くのが面倒で、

まぁ仕事が遅くなったのもあるけど、

パソコンいじりながら

プリングルズで小腹膨らましてたXXX

ああ、またぞろ週末がやってくるけど

休みの日くらい北海道らしくジンギスカンで、

三食済ましちゃいたい。。
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