くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

機械仕掛けの青い鳥(46)

2019-05-16 20:34:05 | 「機械仕掛けの青い鳥」
 一時は止んだ銃声が、再び鳴り始めた。ソラとウミは、互いに手を取って逃げ出そうとしたが、向かった先々で人々の悲鳴と爆音が轟き、どこにも行けず、おろおろとただ走り回るばかりだった。あきらめずに何度も逃げ道を探したが、やはり行く手を阻まれ、地団駄を踏むばかりで、すぐに引き返すことになってしまった。
 銃を手にした兵士達が、瓦礫の山を乗り越え、ソラ達のいる通りの周りに集まり始めた。
 と、地面に現れた蓋が開き、中から黒い革手袋をはめた手が伸び上がると、サングラスをかけたイヴァンが、ひょっこりと顔を出した。
「ハハン。とうとうモグラがいぶり出されてきたな」と、腰に下げていた拳銃を抜きながら、ヨゾフ大佐が愉快そうに笑った。
 銃口が、ソラ達と、イヴァンに向けられた。

 ドドン―― 。

 重々しい音と共に瓦礫の山が崩れ、ぐるりを取り巻く兵士達が思わず首をすくめる中、大きなコンクリート片が空気を切り裂くように宙を飛び、ヨゾフ大佐の目の前に落下した。
 ズズン、と幾筋もの亀裂が半ばまで走ったコンクリート片は、ずっぽりと、舗装された地面にそのほとんどが突き刺さっていた。
 鼻先をかすめる風圧を痛いほど肌で感じながら、横っ飛びに命からがら飛び退いた大佐は、飛んできたコンクリート片が舞い上がらせた土埃で、被っていたお気に入りの帽子を飛ばされてしまった。鮮やかな金色をした髪の毛が、ぐっしょりとかいた汗で、額にべったりと張りついていた。
「先生!」と、ウミが驚いたように声を上げた。
 穴の中から外に出てきたイヴァンが、首をかしげながら言った。「なんの事かわからんが、ほかの子供達も全員無事だ。中には怪我をしている者もいるが、ここはオレ達がなんとかする。早く下に降りて、みんなが待っている所に急ぐんだ」
「私、青い鳥を見たんです」
「こんな状況でなけりゃ、青い鳥を追って一目散に駆けだしているんだがな」イヴァンが、ヨゾフ大佐の方を見ながら言った。「悪いが、青い鳥については、詳しい事がまだなにもわかっちゃいないんだ。ただし、時間を越える能力だけは、間違いなくあるらしい。もしも可能なら、今すぐ青い鳥を捕まえて、さっさと元の時代に戻りたいもんだ」
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よもよも

2019-05-16 06:19:52 | Weblog
やれやれ。

昨日はとうとうゾンビ状態XXX

事務所で仕事してたんだけど、

箱ティッシュほぼ空になるくらい頻繁に

鼻かんで、苦しかった・・・。

少し早めに仕事から帰ってきたつもりだったんだけど、

晩飯食い終わって早々に寝落ちだもんね、

これって鼻かみ疲れだわ。。

それにしても、

連日年配者の車の事故が続くよね。

うかうか歩道も歩けない感じだけどさ、

どこから来るかわからないんだから、

防衛するって行っても、

心構えしとくしかないんだよね。

・・・危ねぇなあ。。
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