くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

機械仕掛けの青い鳥(31)

2019-05-01 20:37:49 | 「機械仕掛けの青い鳥」
「うそだよ、おばさん。信じちゃだめだ」立ち上がったソラは、ウミの元へ駆け寄ると、自分が盾になるように、妹を後ろに下がらせて言った。

「子供達のために持ってきたものですが、おひとついかがですか――」

 ソラの声が聞こえなかったのか、魔女は手に持ったリンゴを、何事もなかったかのように差し出した。
「ありがとうございます」シェリルは笑みを浮かべながら受け取ると、むしゃり、とリンゴにかじりついた。
 どさりっ、と先生に化けたシェリルが、めまいを起こしたかのようにその場に崩れ落ちた。
「おや、私としたことが、ちょっと材料の配合を間違えたかねぇ……」
 ぼそり、と呟く魔女の言葉を聞いて、ソラは持っていたリンゴをとっさに捨てようとした。けれど、甘い香りが頭から離れず、目の前まで持ち上げたものの、どうしても放り出すことができなかった。
「食べちゃだめだ」と、ソラはリンゴを見ながら、自分に言い聞かせるように言った。
「そんなこと言うんじゃないよ」と、魔女が編みカゴを持ちながら近づいてきた。
「せっかく丹精こめて作ったんじゃないか、ひと口ぐらい味見して貰わなきゃ、作ったかいがないってもんだよ。さぁ、お嬢ちゃんも、遠慮しないで食べておくれ」
 ソラが後ろを見ると、同じようにリンゴを捨てられなかったウミが、うっとりとした目でリンゴを見ながら、今にもかじりつこうと、口の前にゆっくり持ち上げているところだった。

「食べちゃだめだ、ウミ!」

 と、ソラは大きな声で言ったが、自分が手にしているリンゴも、手放すことができなかった。
 クックックックッ……と、声をひそめて笑いながら、魔女が言った。
「いつまでもやせ我慢してるんじゃないよ。さっさと食べちまえば、あっという間もなく夢の中に行けるんだからさ」
 クックックックッ……と、お腹が痛いのをこらえるように、魔女は笑った。

「遅くなったな」

 と、小さな影が開けっ放しの扉から飛びこんできて、ウミが持っていたリンゴを手で払いのけた。
「そんなもん食べちゃいけないぜ、デザートは食事の後に決まってるんだからな。少なくとも、近所のレストランじゃあそうだ」
「ニンジン――」と、ソラは言いながら、手にしたリンゴを思い切って放り投げた。
「ここは、ぼくにまかせろ。おまえ達は、早くここから逃げるんだ」
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よもよも

2019-05-01 06:20:06 | Weblog
やれやれ。

気がついたら年号変わってるじゃん。

でもまぁ、

平成が始まった暗い感じと違って、

なんとなくお祝いムードの方が強いってのも、

いいかもね。

最近めっきり暖かくなって、

過ごしやすくなったんだけど、

ほらきた、

目はかゆいし鼻もズルズル

花粉の季節だよい。

5月から6月にかけては白樺にやられまくる

時期なんで、個人的には年号なんかそっちのけ、

なんとか1日このつらさを耐えきるのに

必死こく方が優先。

浮かれてるヤツ見ると、くやしくて歯が軋むぜい。。
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