「オペラ座の怪人」(1)
①イギリスの貴族音楽家アンドリュー・ロイド・ウェバーのミュージカル(映画もあり)。
確かに音楽は重厚・甘美、文句なく素晴らしいし、舞台は豪華絢爛、
推理・怪奇的要素も加わり大ヒットした理由は分かる気がする。
しかし物語の筋は、猥雑なものをいろいろ混ぜ込んだ感じで何ともすっきりしない。
ストーリーだけで論じるとすれば、明らかにB級、駄作極まりない。
要はオペラ座の地下に住む「怪人」が、コーラスガールだった女の子に恋をし、
地下の隠れ家に連れ去るが、劇場の経営者としてやってきた金持ちで元彼の快男子が、
オペラ座の地下水道で大活躍、何とか彼女を取り戻すという話。
我々爺々婆々は顛末を聴いても「共感、感動」とはいかないだろう。
②いったい何で、こんな筋書きが良いのか?ちょっとだけ考えてみた。
この劇の原作は新聞記者でもあったガストン・ルルーの小説。
彼は新築されたオペラ座が、観客、出演者、楽団員等にとって巨大・複雑に過ぎて、
なにか馴染めない、幽霊でも潜んでいる気がするといった噂話に着想して小説を書く。
実際のオペラ座のロビー・客席・舞台や地下の巨大奈落など隅々まで見て歩き、
また建築経過も詳しく調べ、10年超の建設期間中、
始終地下水に悩ませれた話や、シャンデリアの一部が落下した事件などもストーリーに取り込み、
ミステリアスな怪奇ロマンに仕立て上げた。
ミュージカル版ではラブストーリーが強調されているが、
原作では、肝心の怪人エリックは奇形児であり、
過去の恨みから事件を起こして警察に狙われている身である。
また、原作では、当初クリスティーヌはファントムが本当の音楽の天使ではないかと
憧れのような気持ちで近ずくが、そうでないと分かると後は恐怖で逃げるばかりであることなど、
随分話が違う。
①イギリスの貴族音楽家アンドリュー・ロイド・ウェバーのミュージカル(映画もあり)。
確かに音楽は重厚・甘美、文句なく素晴らしいし、舞台は豪華絢爛、
推理・怪奇的要素も加わり大ヒットした理由は分かる気がする。
しかし物語の筋は、猥雑なものをいろいろ混ぜ込んだ感じで何ともすっきりしない。
ストーリーだけで論じるとすれば、明らかにB級、駄作極まりない。
要はオペラ座の地下に住む「怪人」が、コーラスガールだった女の子に恋をし、
地下の隠れ家に連れ去るが、劇場の経営者としてやってきた金持ちで元彼の快男子が、
オペラ座の地下水道で大活躍、何とか彼女を取り戻すという話。
我々爺々婆々は顛末を聴いても「共感、感動」とはいかないだろう。
②いったい何で、こんな筋書きが良いのか?ちょっとだけ考えてみた。
この劇の原作は新聞記者でもあったガストン・ルルーの小説。
彼は新築されたオペラ座が、観客、出演者、楽団員等にとって巨大・複雑に過ぎて、
なにか馴染めない、幽霊でも潜んでいる気がするといった噂話に着想して小説を書く。
実際のオペラ座のロビー・客席・舞台や地下の巨大奈落など隅々まで見て歩き、
また建築経過も詳しく調べ、10年超の建設期間中、
始終地下水に悩ませれた話や、シャンデリアの一部が落下した事件などもストーリーに取り込み、
ミステリアスな怪奇ロマンに仕立て上げた。
ミュージカル版ではラブストーリーが強調されているが、
原作では、肝心の怪人エリックは奇形児であり、
過去の恨みから事件を起こして警察に狙われている身である。
また、原作では、当初クリスティーヌはファントムが本当の音楽の天使ではないかと
憧れのような気持ちで近ずくが、そうでないと分かると後は恐怖で逃げるばかりであることなど、
随分話が違う。
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