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一日一書 371 冬はつとめて

2014-07-30 16:13:52 | 一日一書

 

冬はつとめて(枕草子)

 

半紙

 

 

「つとめて」というのは早朝の意。

間違って「冬は努力しよう」なんてとらないようにしましょう。

冬に変に努力すると体によくないです。

夏もですけどね。

 

ここでは

宮廷の冬の朝の様子が生き生きと描かれています。

 

 

口語訳を念のために。

 

冬は早朝が素敵。

雪が降っているのは、言うまでもないけど、

霜が真っ白に降りているのも、またそうじゃなくても

とっても寒い時に、火などを急いでおこして、

炭火を持って忙しく行ったり来たりするのも

すごく冬の早朝に似つかわしいわ。 

昼になって、だんだん寒気がゆるんでくると、

火鉢の炭も、白い灰ばっかりになってしまって、なんかつまらない。



こう訳しても、火鉢なんか、もうないから

若い人には実感がないかもしれません。

つい最近まであったのに。

ということは、

つい最近まで、日本は平安時代と

あんまり変わっていなかったということです。

 

 


 

 ■本日の蔵出しエッセイ おすもうさん今昔(6/88)

豪栄道関、大関昇進おめでとう!


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