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ロシアン・バブル

2007年07月14日 14時16分35秒 | 海外
以前から気になっていた為替レート。ここ数日は若干落ち着いたとはいえ、円安傾向には泣きたくなります。でもこの円安で大儲けをしている企業や投資家もいると考えれば「こういう時もある」と静観するしかないのでしょう。

円対ユーロも大変ですがロシアの通貨ルーブルの高騰も相当なものがあります。
約5年前に初めてロシアを訪れた時は1ルーブル=約3.5円でした。それが今では約5円!約30%ほどの値上がりです。

先月の滞在中、ユーロで金額を明記されていた物を支払いに行ったのですが、最近の円安ブームで「日本で準備しないで現地でルーブルで支払おう」と、ドルもユーロも準備せずに行ってしまった為に、日本のユーロレートよりも断然不利な、現地のルーブル~ユーロレート換算での支払いを余儀なくされました。
私の実感としては、現地のレートで支払うよりは、どんなに円安でも日本でユーロやドルを用意した方が有利!と改めて実感。

原則として現在ロシアではルーブル支払いが法律で定められていますので、あくまでも$やユーロで支払い可能な機関に限られる話ですが。


前に現地スタッフの一人が
「日本の友人がこの前来た時にスプーンをくれた」
と、困惑気味に話してくれたことがあります。その後そのスタッフがロシア料理をご馳走してくれると言うので彼女のお宅に訪問した時に、日用品で溢れたダンボール一箱を見せられました。ストッキングを始めとして今のロシアでは簡単に手に入るものばかり。
「好意としてありがたく受け取ったが、日本人は今でもロシアを物の無い可哀想な国だと思ってる。ソビエト時代のイメージを持ってる日本人が多い。」

ロシアへ行かれる皆様に。
ロシアの友人へのお土産はロシアで入手できない物をお持ちになることをお勧めします。


実は私も細かいお金が無い時に通りすがりのロシア人に助けてもらったことが何回もあります。

日本へのお土産に道端のキオスクでタバコを選んで払おうとしたら大きな札しかなく、その日帰国の私は2度ほど頼んでいたら、後ろに並んでいた超ロシア美女がさっと払ってくれました。感動して私が持ってた札を渡そうとしても「気にしないで」とそれは素敵なスマイルを。4年前の話です。

去年の冬バスに乗り込んだはいいが小銭が無く、そのまま運転手脇で待機。「両替が出来るほどお金が集まるまで待つしかないか」と思ってたら、座席に座っていた男性がさっと立って私の料金を払ってくれました。半年前の話。

3年ほど前の冬の夜、出来るだけ避けている白タクをやむを得ず使用したことがあります。最初に目的地確認と値段交渉、順調に行くか?と思ったら、そのドライバーは住所も把握してなかったことが分かり、見覚えのない通りへ。何度説明しても態度は悪くなるばかりで、危険な目に遭うよりは、と思い「ここでいい」と降りようとすると、交渉金額より高い金額を請求してきた。身の安全が大事!と、渋々払って降りたはいいが、「ここはどこ?私は・・もう現金がない」と途方に暮れてしまい、思案した結果(?)まだ開いていたショップに入って「英語が話せる方はいますか?助けて欲しい」と大声で言ったら、丁度恋人と買い物に来てて会計をしていた身なりの良い男性がさっと来て流暢な英語で私の話を聞いてくれた後、タクシーを停めて私の目的地を説明した上に・・現金がなかった私に代わり、料金まで支払ってくれました。

海外滞在につきものの少し不安な気持ちを感じることもありながら、長い間ロシアで仕事を続けられるのは、最後には助けてもらってるからでしょう。

知らないロシア人達からお金を出してもらって助かってる話を友人にすると
「ロシア人に金を恵んでもらう日本人はユウリだけだ」
と言われながら・・ロシアとロシア人の大きさを行く度に実感する私です。


金の糸は http://www.yourij.com