リーマンショック前夜の2008年夏が、モスクワ物価の最高値だったと思います。
シェラトンなどのホテルは1泊10万円以上(スタンダードルームで)の日もあり、私のお気に入りのこじんまりだけど快適なホテルをお客様に4万円で確保出来たときは「ラッキー!」と小躍りするような、そんな時期でした。今はほとんどのホテルが一般的な世界都市ホテルの金額相場になり、お客様をご案内する弊社としても一安心している状況です。
バブルが落ち着いたとはいえ、ロシアは好調な経済成長を続けていますが、バブル独特のキラキラ感は多少落ちたような。
と思っていたところの香港旅行。ものすごい活気で街は人で溢れ、正に「ショッピング以外に何がある?」と言わんばかり。お目にかかったことのないようなすごい外車が街角に止まっていたり、人々は綺麗に着飾って、マナーも悪くない。私は日本のバブル時代を思い出していました。そして「あの時のお金はどこに行ったんだろう?」と。。
滞在時に友人女性の友人たちとお茶をする機会があり、中にアメリカ人エリート金融マンがいましたので香港の経済状況を聞くと
「香港は成功している経済都市だが、今始まったものではなく、昔からの長い繁栄である。今 香港で消費しているのは圧倒的に中国本土から来ている中国人の金持ちたちである。中国は人口から考えてももっともっと成長して、香港を抜く都市が多く出てくるだろう。」
他にも色々面白い話を聞きましたが、では東京はどうなのか?彼ら彼女たちは皆東京在住経験もしくはよく出張している人たちなので、聞いてみました。
第一に挙げられたのは、ビジネスの方法が違いすぎててやりづらい。詳しく聞くと、私もよく感じる日本ビジネスの不思議な性質というか習慣のようなものです。
次に意外だったのは「日本人は優しくない」。よく外国人が「日本人は親切」とインタビューで答えてる姿がテレビなどで映されるので、これは意外なコメントでした。私は「日本人の英語コンプレックスが原因だと思う、決して優しくないわけではない」と反論しましたが「外国人たちは皆 日本人に対して文句を言ってるよ」。そうだったの??
友人と一緒に行動して、彼女の仕事関係の人たちやマッサージの人たちは本当に優しくてフレンドリーで驚きました。
「友人と来たからじゃないの?」と思いますよね。。しかし、彼らとのコミュニケーションは友人がいてもいなくても同じ。友人がいても無理に友人を巻き込むことなく、あくまでも「私」に対してフレンドリーだったのは意外でした。これは・・・日本ではあまりないケース、彼らの言いたいことが少しわかった気がしました。
日本の経済が落ちて、まず欧米ビジネスマンたちが中国やアジアへ、そして私の周りの日本の会社もアジアへ拠点を動かしている現実。。
ところで先週のTVタックルで知った「日本の対中国ODA約42億円決定済み」には驚きました。中国は今や軍事費世界第2位、対外国に対するODAも増えている、そして前は日本で今は香港で瀑買いをする裕福な国民を擁する中国に、今や経済落下している日本がODA42億円て、何? TVタックルに出演していた中国人コメンテーターたちは「お土産」とか訳の分からない言葉を言ってました。
私の怒りは中国や中国人ではなく、何も考えてないとしか思えない日本の外交状況に対してです。お人好しもいい加減にしていただきたい。
調べると2005年5月時点で
「対中ODAは、1979年に開始され、これまでに有償資金協力(円借款)を約3兆1331億円(PDF)、無償資金協力を1457億円(PDF)、技術協力を1446億円(PDF)、総額約3兆円以上のODAを実施してきました。( 関連リンク / 対中ODAの累積額(PDF) )」
以下 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/chiiki/china.html ご参照
6年前の時点で既に日本は中国に対して3兆円以上のODA・・・もう十分じゃないですか?
中国も有償資金協力部分を返しましょうね。日本が貸した大金を軍事費に投入してその力で日本を含む他国の領土を脅かすような行為は恥ずかしいことです。
日本もさっさと返還請求してください、中国には十分な金があるのですから。