土曜夜のNHK「追跡A to Z」は「急増する弁護士トラブル」は見応えありました。
正義の味方と思われている弁護士による犯罪や事件が急増している実情と、考えられる原因が報道されたのですが、原因の一つは、仕事にあぶれた“貧困弁護士”たちの存在。
「弁護士の需要が増えるはずだから弁護士を増やそう」と司法制度改革によって弁護士の数は大幅に増やされましたが、その見込みは外れて就職できない弁護士も多く、“貧困”が引き金となりモラルを踏み外したり、めっきり仕事の減ったベテラン弁護士が闇の勢力につけ込まれ違法なビジネスに手を染めていたり、藁をもすがる想いであろう依頼者を騙して相手方から支払われた金を横領する弁護士も多いらしい。
「全てはクライアントの為に」というのが弁護士の基本理念だと思っていたら「社会正義の為に働く」というのが日本の弁護士の第一定義であることを番組では初めて知りました。これは驚き。その定義とかけ離れているように思われる事例の多さと言ったら・・・
どう見ても犯罪者である被告を無罪に導いたり、有罪にしても軽い刑の判定に導くような弁護士の見解をニュースで見聞する度に疑問を感じることが少なくありません。
又、裁判は弁護士が口達者かどうかで決まることが多いようです。
「今回はうちが負けておきますから次回は先生、よろしくお願いします」みたいな弁護士同士の取引をしている云々の噂も聞いたことがあります。
これでは正しい裁判なんてあるのかしら?と思っていた矢先、この番組を見ると弁護士制度を改めて考えてしまいます。
悪質弁護士に対する懲罰の甘さも番組で問題視されていました。
日本では、弁護士資格は医師資格と同様、永久ライセンスです。極端に言うと、国家試験でたまたま受かってしまえば後は勉強しなくても続けていられる職業です。
リピーターと呼ばれる医療ミス連発の医師を管理する法はなく、弁護士制度でも、クライアントから横領をしても営業停止3~4ヶ月くらいの懲罰で済んでしまい、その懲罰履歴も一般市民には明かされないから、知らないクライアントがその弁護士に依頼することが繰り返され被害者増大を防ぐことが出来ないのが実情です。
モラル意識低下が叫ばれて久しい日本では弁護士や裁判にやむを得ず救いを求める方も少なくないと思いますが、十二分に気をつけてください。
因みに、私が美容医療を考えて結局ロシアを選んだのは、周りの弁護士から「日本の美容整形で何か問題が起きても殆どが泣き寝入り。裁判でも負けることが多い。仮に勝っても顔は元に戻らないよ」と聞いていたからですが、この助言については本当に感謝しています。
どの分野でも言える事ですが、本当の意味でのプロフェッショナルな人達が周りにいるかどうかで人生が左右されると言っても過言ではない、とつくづく自分の周りの人達に感謝している私です。
美と若さを追求する、欧米最高レベルのアンチエイジング美容外科手術&金の糸
http://yourij.net/
追記:昨今の医師不足から医師資格試験合格者を増やす方向に検討されているようですが断固反対です。昨今の医師不足は、日本では科目別の医師の定数が定められていないため、労働実情がきつい産婦人科医等が激減し、訴訟が少なく自分で労働体制を決められる精神科医や美容外科医が激増、というアンバランス状態を招いているだけで、医師総数が不足しているということではないと思います。それを安易に医師を増やせと言うことでは、弁護士数が増えて質の悪化を招いた現状と同じことが起きると思われます。