顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

枝垂れ桜二題   (六地蔵寺・小松寺)

2016年04月02日 | 季節の花
六地蔵寺

水戸市六反田にある倶胝密山 聖寶院 六地蔵寺の樹齢200年の見事な枝垂れ桜は、光圀公が鑑賞した桜の子孫といわれており、桜の名所になっています。また、樹齢1,100年を越える大杉や800年の大銀杏もあり、静寂な景観は茨城百景に指定されています。

創建は大同2年(807年)ごろといわれる真言宗の古刹で、水戸藩第2代藩主徳川光圀公ゆかりの寺、境内に残る法宝蔵は光圀公が建立しました。また護持している文化財は3000点を超え、中でも根来塗布薩盥4点は国指定文化財に、典籍1975冊・文書479通は県指定文化財となっています。

境内にある法宝蔵、土蔵の形をしていますが、所蔵している文化財は空調の効いた別な所で保管してるのでしょうね、まさか。
墓地には、彰孝館総裁をつとめた立原翠軒と長男で絵師の立原杏所や、大日本史の完成に力を尽くした栗田寛の墓があるそうですが見つかりませんでした。


小松寺
城里町上入野にある真言宗智山派の小松寺、参道の階段入口の枝垂れ桜。ここも開山の歴史が古い古刹です。 山号は白雲山普明院、本尊は大日如来です。

以下、案内板によると、「天平17年(745年)行基菩薩の開山と伝えられ、養和2年(1182年)平貞能が得聿禅尼(平重盛夫人)を伴い、平重盛の遺骨をいだいてこの地に落ちのび出家して小松房以典と称し、重盛の菩提をとむらったといわれる。水戸藩第二代藩主徳川光圀は、たびたびこの寺を訪れ、境内には手植えの枝垂桜がある。また、水戸藩9代藩主徳川斉昭も天保14年(1842年)この寺を訪れ「みやこより引きし小松の墓なれば千歳の末ものこるとぞ見ゆ」と詠んでいる」とあります。

まさをなる空よりしだれざくらかな   富安 風声
花ほつほつ夢見のさくらしだれけり  大野 林火
小松寺の枝垂れ櫻の白さかな     顎髭仙人 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿