16日からスタートの梅まつり、水戸市観光コンベンション協会の2月1日発表では、偕楽園の3000本の梅の130本が咲き始めたと出ていました。これは例年通りで今後の気象状況にもよりますが、このままいけば2月末から3月上旬が開化のピークという予想です。
偕楽園本園よりは若木が多い猩猩梅林、窈窕梅林に開花が多く見られます。
花追橋付近の「八重寒紅」はもうすでに五分咲きになっていました。
円山橋付近の水戸の6名木コーナーでは「虎の尾」が咲いています。撮影用に選んだ一枝には「旗弁」が2枚出ていました。これは雄蕊の葯が花弁に変わる現象で桜、椿などでも見られ、八重の梅はこの旗弁がさらに変化したものという説もあります。
水戸の6名木「月影」も、その特徴である萼の緑を鮮やかにして、もうすぐにでも開きそうでした。
園内ではいま古くなった垣根を作り変えています。好文亭の東側の「偕楽園垣」は、園芸業界でも知られる偕楽園の名前のついた竹垣で、四ツ目垣の変形、胴縁という横の竹がすっきりと見えるのが特徴です。偕楽園にはこのほかいろんな種類の竹垣が見られ、それぞれ庭師さんの腕の見せ所で立派な作品群になっています。
いわゆる「柴垣」の最高品は萩の枝を使うといわれていますが、なかなか手に入らないこの萩が偕楽園には大きな株が150群もあり材料には事欠きません。右側が新装なった「萩垣」、約5年位の周期で取り替えているとのことでした。
櫟門下の斜面に雀より少し大きめの緑色の小鳥が数羽群れていました。後で調べたら、アオジというホオジロの仲間とか、甲高いチュンチュンという鳴き声が春を告げているようでした。