上海で日本語を話している中国の若者達

中国人に囲まれて日本語で通していく日常の出来事を書き綴っています。

日中で国債持合いと、映画「芙蓉鎮」

2011年12月27日 | 日記

先日野田総理が訪中し、胡主席・温総理と会談した折、現在、数兆円の日本国債を所有する中国に対して、その1割程度の中国の国債を購入することにしたというニュースに関して、多くの掲示板に中国不審の書き込みが溢れています。
書き込んでいるのは大半がネトウヨでしょうが、書き込みの中に、文革時代の悪行を持ち出して非難しているのが目に付きました。
そんなネット右翼に観て欲しいのがこの映画「芙蓉鎮」。

 

 

もはや古典となったこの映画は、新生中国映画第三世代の巨匠、謝晋監督が1986年に世に送り出した、文化大革命批判映画の傑作です。
主演の姜文は一躍スターになり現在も活躍中。ヒロインの劉暁慶は、その後実業界での大成功と巨額脱税による投獄という、数奇な運命を辿りますが、それはまた別のお話。
この映画で描かれているのが文革の惨さですが、昔から阿Qや海賊・倭寇(最近は低民度の漁師と呼ぶ様ですが)の類が民衆の一部として、民衆自身を苦しめてきたのが中国です。
しかし、中国の大部分の庶民が持つ「心」と、その核心部分の嫌邪の顔を認識する必要があるでしょう。
この映画「芙蓉鎮」を世に問うた中国は、正面から文革の過ちを認めていると私は思います。


過去のネガティブな面ばかり追う事で、将来の大事な成果を取り逃がすのは愚の骨頂です。
日常生活で接すると、非常に小狡いところばかりが目に付く中国の一般民衆ですが、大道大義の場での良識(というか面子・プライドを守る心)が有る事を知るべきではないでしょうか。


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