◆ふえ・のおと◆フルーティストYoriko KASAI 葛西賀子 officialblog

~ヨーロッパ仕込みの音楽作り、研究を重ねたフルート基礎奏法・・最近は太極拳を通して体幹づくり研究も進んでいます!!

◆フルート音痴解消!?

2010-09-16 16:27:09 | 大切なこと
今日は涼しいですね!

夏の間上がりっぱなしだったフルートの音程も!?
これから冬に向けて、調整具合が少し変わってくることでしょう。


さて今日は、その音程に関するお話です


普段一人で練習している分には気にならなくとも、
いざ、ピアノと合わせたり、フルートや他の楽器とアンサンブルしたり…

そんな時に、音程は急に一番深刻な問題として浮上してきます

今私の教室でも、10月末の発表会に向けて…
ぼちぼちとピアノとの合わせを含めた練習も始まっているので、
生徒さんにとっては現実的な問題となって!?日々取り組んでいますが


音程を合わすのに、最終的に一番理想の目標は、

自分の吹いている旋律中に、
その時はピアノなどでどんな和声(ハーモニー)が鳴っているかを把握し、

さらには、その音楽の(ピアノの伴奏の)ハーモニーの中で、
自分の旋律の音が、その和音の中のどこの位置の音(和音の第何音目か)なのか・・・

ここまで頑張って自覚できるようにすると、
ピアノのハーモニーに溶け込むよう、耳でよく聞きながら音程よく吹けます。

…んが!(^o^;)
それが、、言うは易し、行うは難し!
(しかし、そうまず心がけるのは大きな大きな一歩ではあります)


そこでやっぱり助けの手立てとなるのが、チューナー。

チューナーとは、吹いているときの音程が高いか、低いかを
メーターで示してくれる、音程測定の機械です。


チューナーを使うと言っても、
吹奏楽部で残念ながらよくみられるような、
いつでもなんでも!?響きを無視し、倍音を消してしまってつぶれた音でも
メーター0に合わしてしまうような使い方ではなくて、

(昨今の吹奏楽部の練習で、非常に多くこのケースを見ますが…
常にチューナーを気にし、見ながら練習することは、
メーターをみる目に集中がいってしまい、
本当にそれがよい響きか、耳を使う能力が育たず…
そんな使い方は却って、大きな危険をうみだします。

せっかくの若いうちの、耳が育てられる柔軟な時期に、
この方法は非常にもったいないように思います。。)

かといって、、ではフレーズの、
ピアノと合わない"なんとなく音痴"(^^;を克服するには!?


さきほどチューナーに頼りすぎの危険さを述べましたが、
チューナーも上手く利用すれば、大きな音痴改善の武器になります

もちろん、練習の傍らにいつも一応電源ONで、
時々、フレーズの終わりや伸ばしている箇所で横目でチラと
確認するのは音程を気にできる良い練習ですが、

講習会でのレングリさんからヒントを得、
私自身も普段の練習に使っている練習をご紹介します♪

チューナーを用い、なおかつ響きを損なわない、
上手く早く音感を得られるよいトレーニング…。


チューナーを用いながら、その音、その旋律を"歌い"ます!

あんまり速いフレーズは歌えませんが、
こと、音程が気になるような場所というのは
えてして長く伸ばしている音や、ゆったりと歌うフレーズです。

まずは歌うことで、音程をとり、定める練習です。


さあ実際、何となく自分の中でうまくいかない音、あるいは音の跳躍を
チューナーを見ながら歌ってみましょう!

…どうですか?
最初、メーターが激しく左右に触れてしまいませんか?
(一発でふれなかったら凄いです即フルートに戻りましょう!)

Stuetze(横隔膜の支え)を使わないと、
メーターが左右にガクガク動くのがわかります。

また、チューナーを用いながら歌う際、喉に軽く手を触れながら歌ってみると、
案外…首がカタイ!?かもしれません。

首の筋肉をこわばらせて歌っている場合、
これが下顎、及び首・鎖骨周辺が緊張している証拠です。

きっと歌ってみてかたい場合、またはかたいところなどは、
フルートでも同じことが起こっているかもと考えられます。


歌とフルートはお互いとてもリンクしています!

フルートを吹きながら私たちは、
自分の首の緊張状態をさぐることはなかなか困難ですが、

歌うことは手で首の状態を探れますから、
自分が喉をどう使ってるか、また、フルートでむずかしい音の移動など、
意外と歌うこと&喉に触れて筋肉の動きを知ることで、
あらたな発見があるかもしれません!


歌うことは、音感や音程、音楽の流れ、音の響きや呼吸…
すべてに良く通ずるオールマイティーな練習手段です

ぜひ、普段の練習に積極的に取り入れてみてくださーい(^-^)/♪
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