◆ふえ・のおと◆フルーティストYoriko KASAI 葛西賀子 officialblog

~ヨーロッパ仕込みの音楽作り、研究を重ねたフルート基礎奏法・・最近は太極拳を通して体幹づくり研究も進んでいます!!

◆ 本日!サロンコンサート♪

2010-07-27 08:43:54 | コンサート情報
日曜の早朝にドイツからコンサート共演者が到着!

  

今回ラテンのプログラムは実は正直、チャランゴ奏者のディエゴさん(右)に
ほとんどすべてのアレンジと監督(?)をまかせており・・
私たちはとりあえず、彼から送られてきた楽譜の自分のパートをよく把握せぬまま
練習している状態でありました・・。

ずっと彼のチャランゴパートが欠けている状態での練習だったため、
どんな音楽になるのだろう・・と実は不安で(汗)
音楽の完成は、昨日と今日のリハのみにかかっている・・そこで仕上げなきゃ!(><)と
めずらしく来日前夜はどきどきして眠れなくなってしまったくらい、
楽しみと不安のなんとも入り混じった状態で、彼らの来日を迎えました。

そして昨日の初リハ。

・・・そんな不安はまったくの不要でした!

ラテンな彼(アルゼンチン人)が一人そこに加わるだけで、
ラテンは不慣れな自分たちのリズム感までもが、みるみる変わる!

ピアニスト氏は、ショーロのリズム感を彼と一緒に歌い踊り講座で(!?)
みるみる左手も右手も、打つリズム感が変わり

私も、彼の歌いっぷりの横で演奏していると自然と、
普段の自分からは絶対出て来れないような息遣いが不思議と出てくる・・!

やっぱり音楽演奏に、拍感は「命」。
拍感は躍動感となり、音楽に生命をふきこむ・・。


ディエゴさんは、チャランゴを弾き、ギターを弾き、
そしてスペイン語で歌までも歌う!

この彼の声がまたなんとも甘く・・・スペイン語、わからないけど、
あまい歌声とともに、なんだかこの日本のつらい夏の蒸し暑さまで、
まろやかで心地よくなってくる・・

各々がそれぞれ、ディエゴさんからリズム感やラテン音楽の歌いっぷりを感じ、学ぶ。

それだけで、一曲一曲終わりにさしかかる頃には、今までに味わったことの無い
興奮と高揚感が奏者全員一体となって、自然と体から湧き出てくる。

これがラテン・・!?


そして実はこれにさらにさらに、
前回お話したサプライズゲストさんもコンサートに加わります!

普段はジャズやフォルクローレの分野でとてもご活躍されているパーカッショニスト、
熊本比呂志さんです!!

とても不思議だけど、とても素敵なご縁で、今回加わっていただけることになりました

リハご一緒させていただいて・・熊本さん、本当に凄いです!


ほとんどアドリブで曲の雰囲気・私たちの演奏雰囲気に合わせながら、
お持ちの数多のパーカッションの中で、どの楽器を使おうか、どのサウンドが似合うか・・
などなど、その場で絶妙にいれてくださる。

私は特に、ピアソラの「フルートソロのためのタンゴ・エチュード」で、
一対一のガチ勝負(!?)でご一緒させていただくのですが、もう・・・
パーカッションが入ると、曲がかっこよすぎて自分・・演奏ができなくなる!!(え?)

「タンゴ・エチュード」は完全フルート独奏の曲ですが、
フルートという楽器であの絶妙なタンゴのアクセントをつけるのは本当に難しい(><)
(というか、曲自体がとっても難曲です。。(-_-;))
リズムをいれていただくことでやりやすく、また、まったく別の曲に仕上がります


ディエゴさんの、「○○って楽器持ってる?」とか、「▲▲って楽器は使える?」
(私の知らないラテンの打楽器名が入ると思われます。。)
はたまた、「ここはショーロのリズム、ここからはサルサがいいかもね~」

などなど無理なお願い(笑)などにも、熊本さんすべて反応し、演奏してくださる。

本場ラテン人のディエゴさんもうなるほどのすばらしい実力・即興力をお持ちの
熊本さんのパーカッションです!


なんだか・・ディエゴさんのラテン指導だけでも私にとっては十分幸せなのに、
すばらしいお手前のパーカッションに一緒に入っていただけることで、
私はただ与えられた楽譜のメロディーに少しアドリブを加えながら
吹いているだけなのに、気分はなんだかジャズフルート!?(恐れ多い・・)

とても貴重な経験をさせていただいております。

いつもとはまた全然違う種の、
「音楽をやっていてよかった!!!」と心から思いました。
音楽って面白い。アンサンブルってすばらしい。

出演者総勢5人です。これも初めて!外国人もいるし、きっと派手な舞台になるでしょう・・

稀で、とても楽しいバッハ・ブラジル・ショーロ・ラテンのアンサンブル音楽を
お聞きいただけますように!

当日券も若干数あると思いますので、よろしければ本当にぜひ!
明日の夜、お仕事後でもご無理のない方は、
三軒茶屋駅前のサロンテッセラへお越しくださいませ~!


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◆ Let’sピアソラ!Let'sラテン!!

2010-07-17 00:44:27 | コンサート情報
この蒸し蒸し暑さに何もする気がおきない・・動けない・・

などと言っているバアイではないーっとハタと目が覚めた今

海の向こうからドイツ&ラテンなカップルが来日する10日前、
みょう~~~な「嵐の前の静けさ」の今・・で、ございます。。



ドイツ人Sandra(ザンドラ)さんとアルゼンチン人のDiego(ディエゴ)さん、
お二人の到着は25日、そして、4人でコラボコンサートは27日、
彼らが着いたら2日間突貫工事でリハーサル⇒本番の流れでございます。。。

今回のコンサートは今までとちょっと(いやかなり)勝手が違い油断禁物

お迎えするお二人がドイツ&アルゼンチン出身、ということで、
プログラムもドイツとラテンアメリカを組み合わせてしまおう!という
なんとも奇抜な企画をしております


ドイツの方は、私とザンドラ共通の師匠に敬意を表し、師匠十八番のバッハさまを中心に。

まずは厳かに?バッハの前奏曲をピアノのソロで、幕を開けてもらい、
ソロに続き次は、ザンドラと共にフルート2本&ピアノでバッハのトリオ、

そして次には、曲目なんと「ブラジル風バッハ」!(ヴィラ=ロボス)
そうです。なんと風変わりな・・ラテンなバッハとは!?

ヴィラ=ロボスさんたら、何て素敵な題名の曲を作曲してくれたのかしら~!
・・・ということで、この曲を国境(!?)に、
世界をドイツからラテンアメリカへ移していきます。

ラテンの世界では、ピアソラのオブリヴィオンやリベルタンゴ、そして
ラテン音楽エキスパートのディエゴさん選曲による、特徴的なラテン音楽の数々・・



さて、、ドイツプログラムのほうは勝手がわかるのでよしとして(←え)
頑張らなきゃいけないのはラテンのほう・・・(汗)

もちろんクラシックの中でも、全くラテン音楽をやらないというわけではなく、
ピアソラなどはかなりメジャーで色々クラシックファンにも愛されています
私自身もピアソラを演奏するのは大好き
フルートの場合は、ギターと演奏するのが特に特に~!ですよね!

演奏すると自分の中でけっこうラテンのアツい血がわく感じ
(↑ラテンの血が入っているわけでは)

ピアソラなどというと、日本でも好きな方はすごく多く、したがって
フルートや色々な他の楽器にアレンジされている楽譜もたくさん出回っていますが、
今回すごく楽しみなのは、
ディエゴさん(アルゼンチンのチャランゴという民族楽器のプロ奏者です)が、



ピアソラを始め、他の色々なラテン音楽を、彼が直々に今回のコンサート用に
フルート2本&チャランゴ&ピアノにアレンジしてくださること!

ただいま、そのアレンジ楽譜が毎日すごい勢いでどんどん送られてきておりますが、
非日常的なそのリズム感とサウンドに、、、ワタクシ純ニッポン人は日夜、
打倒ラテンのリズム~! と奮闘中であります

でもこれが、普段お目にかかれない曲調の楽譜・・なかなか新鮮で面白い。


今回はお二人が来日して一緒にコンサートをできるだけでもとっても楽しみなのですが、
実はもう2つわくわくなのが、会場とサプライズゲスト


会場は、世田谷線・半蔵門線の三軒茶屋駅前なのですが、
こんな・・駅の目の前の、こんな場所に、こんな異空間的に素敵なサロンホールが!?と
本当に思わず驚くほど、


客席が多すぎずほどよく、お客様と空気も近く感じることができ、
そして木と石造りのコントラストで天井が高い・・・もう、完全に好み!

このサロンホール実は、やはりただのサロンホールではありませんでした。
某有名大音楽ホールで名高い設計者の手により設計されたホールだとのことで、納得。
だから、この大きさなのに天井が高く、響きがとっても気持ちいいのですよ~!


そしてもうひとつのわくわく、サプライズゲストさん登場予定
この方が、ラテンの世界をさらに見事に彩ってくださるとのことで・・
どの楽器でかは・・・お楽しみ!?


もうコンサートまで期間も短いですが、
なんとか彼ら到着後の2日間集中リハで本場リズムをがんがんしごいてもらい・・

皆さまにドイツ~ラテンの変幻自在な世界を、おしゃれで素敵なサロンで、
ゆったりとお楽しみいただけますよう、ぎりぎりまでがんばります!


こんなみどころたっぷりな今回のコンサート、
平日の夜ですが都心の駅前なので!?お仕事後でも間に合う!という方はぜひ
ドイツ&ラテンな異空間を楽しみに、いらしてくださいませ~!


 

◆◆ フルート・ジョイント・コンサート!~ドイツ・ラテンアメリカから日本へ ~

 2010年 7月27日(火)19時開演 

  フルート : 葛西 賀子 × Sandra Bauer
  ピアノ  : 瀬川 玄
  チャランゴ : Diego Jascalevich

【場所】 三軒茶屋 Salon TESSERA

【チケットお問合せ】 全席自由 ¥3,500

  E-mail : KlangDerMusik@aol.com
  または、Yoriのホームページお問い合わせフォームでもOKです!

 【Program】
 W.F.バッハ : フルート2重奏より
 J.S.バッハ : トリオ・ソナタ ト長調 BWV1039(2Fl&ピアノ)
H.ヴィラ=ロボス: ブラジル風バッハ No.5
 A.ピアソラ : タンゴ・エチュード より(フルート、アルトフルート)
         オブリヴィオン         
         リベル・タンゴ        他、ラテン音楽の数々


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◆ 譜面を見るという時点で

2010-07-05 20:28:36 | 姿勢
こんにちは!
夏になり、湿気が増えると、どぅ~もパワーダウンな私です・・

暑い中での練習は、、パワーや集中力ダウンのモト そんなときこそ、
有効でパワーいらず!?「エコ」な吹くコツをご紹介できればと思いますので、
暑さを吹き飛ばして楽しくフルートを吹いていきまっしょう~!


さてさて先日は、NHKで、現ベルリンフィル首席・・でありますが、というより、
現フルート界まぎれもないトップフルーティスト
エマニュエル・パユ氏のバッハリサイタルが放映されていましたね~

パユ氏は私にとっても長年の憧れ・・お手本?
いえ、世界中のフルート吹きにとってもちろんそうだと思います。

それでも彼がまだ若い頃の演奏に対しては、フルートを吹くことに関しては
本当に凄い!!と思いながらも、バロックでも古典でも近現代でも・・わりと
同じ感じで、テンポが速いのが少し目立っているかな・・?などと、
ことドイツ作品に関しては若干個人的にまだ多少思うことがあったのですが・・

この前のバッハ!それからその前のテレマンの無伴奏なども聴いて・・
バロック音楽に必要不可欠な「間」とか「しゃべり」、和声など、
音楽の説得性にさらなる素晴らしい磨きがかかっていて!!

彼の最近のプログラミングの傾向と、その演奏そのものに、
ある意味あれだけの演奏活動をこなし、忙しい中であるはずなのに、
彼の飽くなき挑戦心と確実なる進化に、やっぱり凄い!のひとことです。

・・と、音楽に関しても色々と熱く語りたい部分はあるのですが、
そんな中で演奏姿勢に関しても、演奏姿勢は人それぞれ・・と言えども、
参考になる部分が多々ありましたね



その中で、吹く際の立ち姿勢と譜面台を見る関係もひとつ。

しかしパユ氏は、譜面台がとても低かったですね~!
もちろん、ほとんど曲は覚えていて、本番は確認程度にチラッと見るほどで
OKなくらいに、頭の中に構築はできているから、とも言えると思いますが

もう、譜面台の位置や高さに影響されることなく、演奏する体が出来上がっています。

実はこれは意外に、簡単なようで会得するまでは難しいことだと思います。
この「楽譜を見る」という動作一つとっても、案外に音の美しい出を妨げる場合があり・・

これは私にとっても、舞台に立つようになってから長年の課題でもありました。

舞台に立つと、音が固まる、呼吸が浅くなる、・・

そんな経験やお悩みを持たれた方、いらっしゃいませんか?
そう案外これには、こんな観点からも原因が見出せるかもしれません

以前の、カイロプラクティックの施術を受けたら音がするっと出た!というブログ
とも非常に強く関連しておりますが、

そのときに受けた指導に、壁に一直線に体(背)をつけてみてください、とありました。
頭の後ろ、肩(肩甲骨のあたり)、仙骨(尾てい骨)、ふくらはぎ、かかと・・

そのとき、頭の後ろをつける動作だけが若干無理して後ろめにしないときつかった。

そう、頭部だけが一つ前に出てしまっていたのです。

実は頭部というのは相当重い。(カイロの先生は5~10Kg!?とおっしゃっていましたが)
重いので、ついパソコンをしているとき、ついだるく座っているとき、などなど・・
その重い頭部が、一つ前に出てしまうのです。

そして、その重い頭部を支えているのが首周りや肩周りの筋肉たち。
(もちろん首の骨もですが・・^^;)

さてそこで。
頭一つ前へ出るだけで・・それら、支えている首や鎖骨あたりの筋肉は引っ張られます。
カイロの先生曰く、そのときの筋肉の支え(というか負担)は倍くらいになるとか・・

ということは、仮に頭部が5Kgだとすると、引っ張る筋肉の負担は10Kg・・
5Kgのお米二つぶんっ!?・・・それは重い・・

そしてそれだけ引っ張られ、負担をかけられた筋肉により、
首・鎖骨周りは固まり(緊張し)、その緊張は当然、
息を、自然呼吸よりも多く、早く、そして深く必要な楽器演奏にとっては
非常に大きな妨げのモトになる、と・・

当然のことながら、鎖骨や上体が緊張で上がること(胸を過度に張る事など)も
同様に筋肉の不必要な引っ張り・緊張を招きます。


そして実はここで・・
「譜面を見る」

実はこの動作一つも、この、顔や顎が一つ前に出てしまう、
またもしくは、胸すらも、譜面(台)に寄せて前へでてしまう、・・

ことが、容易に意識外に起こってしまっているケースがけっこう多いのですね。
特に「下顎の上がり」でしょうか・・

ですのでこの、頭部を、人体に負担のかからない本来のポジションにするという、
壁に全身をつけてみるプラクティス・・ぜひ一つ参考になさってみてください

頭の後ろ(頭頂部ではないですよ~!)がつかない人、あるいはつくのがツライ人・・
いらっしゃるかもしれません。しかしながら、これが本来人体にとって、
首・鎖骨まわりの筋肉に負担のかからない首と頭のポジションであるとのことです。

ちなみに私の場合ですが、これを気をつけて以来実は
ほとんど肩こりをしなくなりました!

前述の理論でいくと、首・鎖骨まわりの筋肉の負担が減ったということで・・
なんとも理にかなっていますよね!?


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