先週、水曜のあおば音楽ひろば、そして日曜のデュオコンサート
にご来場くださった方々、どうもありがとうございました!
どちらのコンサートも、お客様が本当にあたたかく・・・
始まる前までは色々と心配もあったのですが、いざ舞台にたつと
お客様の笑顔にとても安らかな気持ちで音楽に集中ができ・・
毎回ながらやはりコンサートというものは、演奏者と聴衆の
一体でつくられる芸術空間であることを実感させられます。
この場を借りて、心からの御礼を申し上げます。
ありがとうございました!
さて、今回は初めて本番前に風邪をこじらせてしまい、
咳との闘いを強いられたわけですが・・
水曜と日曜、日曜には相当風邪が回復していたこともあり
二つの舞台を比べ、豊かでまろやかな音には、
胸式と腹式を両方使った「mix呼吸」の重要性をあらためて
痛感させられました。(ケガの功名・・)
水曜は、気道が炎症を起こしていたので、ちょっとでも息を
いきおいよく吸うとむせるので、胸郭の力を借りれず
仕方なしにお腹の支えのみで頑張らなければなりませんでした。
やっぱりフルートのあのまろやかな響きは、
胸郭の空間なしにつくられない・・・
胸郭の助けがないとたくさん息を吸えないので、
それだけ音も浅くなるし、伸びないのですね。
ここで一つ思い出したのが、フルートの巨匠P.L.グラーフが、
彼の公開レッスンのときにまず最初にテーマにしたこと、
それが、「胸郭、拡げられますか?」だった。
彼の著書・・・というか、フルーティストに必要不可欠な
20のベース練習を巧みにまとめあげている優れた教本、
「Check up」の1番2番には、まずその練習がきています。
1番が「腹式」のみを使った息吸い、音だしの練習
2番が、お腹だけでなく、胸郭も使った「フル呼吸」
(または「mix呼吸」)を使った練習
最初、グラーフさんからこの言葉が飛び出した直後の私は
どこのどの筋肉をどう使えば肋骨を動かせるのか・・!?
私の胸郭はまったく動いてはくれませんでした。
具体的には、肋骨の下のほうが、肺の拡がりに合わせて柔軟に
動く・・そこを拡げるような感覚なのですが、
当時の私の胸郭は、うんともスンとも言わず。
その日から、鼻で息を深く吸ったりして毎日練習。
(そうすると胸郭がぷわ~と膨らむ感覚を容易に得られます。)
そうこうしていくうちに、やっぱり筋肉関係は毎日の積み重ね、
いつの間にかコントロール可能になりましたが・・・
よく、自分自身にも、生徒さんにも、楽器を構えて音を出す
その前に、一呼吸おくことを重要視しています。
落とし穴になるのは「楽器を吹くのに姿勢をよくしないと」と
背筋をピンと伸ばしてしまうことです。
もうこれだけで実は、上半身が上ずり、背中の腰のあたりの
筋肉が縮みます。なので、一番拡がることが可能な、肋骨の
下の方の動きを遮ってしまうのです。
胸の前面はある程度拡がれますから、そちらは使えますが・・
けれど、本当に肺の拡張能力を最大限に引き出すためには
ピンと姿勢を良くしない!?胸も背中もほどよくゆるい、
構えの姿勢というのを考え、つくらなくてはなりません。
取り掛かり始めは、体の筋肉的にもまだ未発達状態なので、
最初はとても忍耐がいることですが・・
まろやかで豊かな音を目指すには、一見遠回りでも、
音を出してその音をつくろうと試みる前に、
呼吸の体の状態を見直してみることはいかがでしょうか。
追記:グラーフさんといえば、4月に来日されますね!
この「Check up」等彼の著書を使った講習会もあり、
久々に彼の生の言葉・・しかも御歳80歳の熟練の極み!
とても楽しみです。またご報告します♪
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どちらのコンサートも、お客様が本当にあたたかく・・・
始まる前までは色々と心配もあったのですが、いざ舞台にたつと
お客様の笑顔にとても安らかな気持ちで音楽に集中ができ・・
毎回ながらやはりコンサートというものは、演奏者と聴衆の
一体でつくられる芸術空間であることを実感させられます。
この場を借りて、心からの御礼を申し上げます。
ありがとうございました!
さて、今回は初めて本番前に風邪をこじらせてしまい、
咳との闘いを強いられたわけですが・・
水曜と日曜、日曜には相当風邪が回復していたこともあり
二つの舞台を比べ、豊かでまろやかな音には、
胸式と腹式を両方使った「mix呼吸」の重要性をあらためて
痛感させられました。(ケガの功名・・)
水曜は、気道が炎症を起こしていたので、ちょっとでも息を
いきおいよく吸うとむせるので、胸郭の力を借りれず
仕方なしにお腹の支えのみで頑張らなければなりませんでした。
やっぱりフルートのあのまろやかな響きは、
胸郭の空間なしにつくられない・・・
胸郭の助けがないとたくさん息を吸えないので、
それだけ音も浅くなるし、伸びないのですね。
ここで一つ思い出したのが、フルートの巨匠P.L.グラーフが、
彼の公開レッスンのときにまず最初にテーマにしたこと、
それが、「胸郭、拡げられますか?」だった。
彼の著書・・・というか、フルーティストに必要不可欠な
20のベース練習を巧みにまとめあげている優れた教本、
「Check up」の1番2番には、まずその練習がきています。
1番が「腹式」のみを使った息吸い、音だしの練習
2番が、お腹だけでなく、胸郭も使った「フル呼吸」
(または「mix呼吸」)を使った練習
最初、グラーフさんからこの言葉が飛び出した直後の私は
どこのどの筋肉をどう使えば肋骨を動かせるのか・・!?
私の胸郭はまったく動いてはくれませんでした。
具体的には、肋骨の下のほうが、肺の拡がりに合わせて柔軟に
動く・・そこを拡げるような感覚なのですが、
当時の私の胸郭は、うんともスンとも言わず。
その日から、鼻で息を深く吸ったりして毎日練習。
(そうすると胸郭がぷわ~と膨らむ感覚を容易に得られます。)
そうこうしていくうちに、やっぱり筋肉関係は毎日の積み重ね、
いつの間にかコントロール可能になりましたが・・・
よく、自分自身にも、生徒さんにも、楽器を構えて音を出す
その前に、一呼吸おくことを重要視しています。
落とし穴になるのは「楽器を吹くのに姿勢をよくしないと」と
背筋をピンと伸ばしてしまうことです。
もうこれだけで実は、上半身が上ずり、背中の腰のあたりの
筋肉が縮みます。なので、一番拡がることが可能な、肋骨の
下の方の動きを遮ってしまうのです。
胸の前面はある程度拡がれますから、そちらは使えますが・・
けれど、本当に肺の拡張能力を最大限に引き出すためには
ピンと姿勢を良くしない!?胸も背中もほどよくゆるい、
構えの姿勢というのを考え、つくらなくてはなりません。
取り掛かり始めは、体の筋肉的にもまだ未発達状態なので、
最初はとても忍耐がいることですが・・
まろやかで豊かな音を目指すには、一見遠回りでも、
音を出してその音をつくろうと試みる前に、
呼吸の体の状態を見直してみることはいかがでしょうか。
追記:グラーフさんといえば、4月に来日されますね!
この「Check up」等彼の著書を使った講習会もあり、
久々に彼の生の言葉・・しかも御歳80歳の熟練の極み!
とても楽しみです。またご報告します♪
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