「下顎の緊張」というものは、普段特に指摘される機会でもないと、
なかなか自分では”顎が緊張しているな。。”とは自覚しにくいものですが、
これは実はフルートを吹くに際し、あらゆるところに支障をきたす
大きな大きなやっかいものです。
下顎の緊張により、
・繋がっているノドや鎖骨にも緊張がはしり、ノドがしまる
→呼吸のスムーズさを遮る。
ついでに・・演奏中のブレスというのは大体が、
限られた短い時間で瞬時に多量の息を要するのですが、
・下顎が緊張していると、容易に口が開かない!
息の入り口である口がほどよく開かないと、多量の息を瞬時には
当然取り込めません。(これは意外と自覚症状が少ないです)
この二つの要因で、呼吸のスムーズさに支障をきたします。
しかしこれはまだ呼吸についてだけの話で・・悪影響は
これだけに留まらず。。。
・下顎が引かれると、口の中の空間が狭くなります。
まずこれだけで、狭い口の中で、舌がその長さを持て余し、
口の空間真ん中にどっかりと居座り!?それが息を遮り・・
またタンギングする際にも、舌はその狭い空間の中で暴れ(!?)
ベタベタな、立ち上がりのスッキリしない発音になってしまいます。
しかし口の中の狭さは、これ(タンギング)だけの問題に留まらず。。
空間が狭いと、出る息柱も当然遮られた息量の少ないものになり、
加えて唇の引きで、息の出口である穴(アパチュア)も大抵は
つぶれますから・・この二つの息遮り要因で、息が楽器に入る頃には、
つぶれた息=つぶれた音となってしまうのです。
よく私はアンブシュアに関しては、庭の水まきホースを例えにします。
(子供の頃に実家の庭で植樹に水を捲いた記憶・・)
ホースで木に水を捲くとき、ホースの先をよくつぶしていました。
そうすれば水は、スピードがついて四方に散りながらよく飛ぶからです。
とまぁ・・木に水撒きのときはそれでも良いのですが・・!?
フルートにその水のような息では、音に現れてしまいますよね。
そう、しかし私たち人間は・・どこかで知らずのうちに、
唇を引くことで、少ない息でもスピードを容易に上げられてしまうことを
本能的に知っており、やってしまっている場合があります。
しかしそれは、簡単に音は出せますが・・先ほど述べたとおり、
つぶれた、響きを伴わない音。 豊かな音とはかけ離れています。
本当に豊かな音のためには、元の蛇口をもう少しひねり・・!?
豊かな水流が必要です。(元々の息の方の話ですね。)
しかしこれはもちろん、
口・口周りを完全に脱力するという意味ではありません。
息を最終的な形に”整えるため”くらいの「程よい緊張」は
むしろ必要ですから・・
少し横道にそれましたが(汗)このように、下顎の緊張は
フルートの音の響きに様々な影響がありまして・・
しかし今日の本題はここで!
実はこれは、顎独自のせいだけではありません!
むしろ、下顎が”そうせざるをえない”状況下におかれ、
緊張が生じてしまっている、ということが最近の研究(!?)でわかってきました。
それは、楽器の保持(持ち方)に大きく因ります。
今回全部は書ききれませんが、
楽器を体に引き寄せ、ほぼ体と平行くらい「真横」に構えることは、
これだけで下顎の圧迫につながり、上記に書いた支障が生じてきます。
実は、楽器は体より「前」。特に、楽器の足部管のほうは、
完全に頭部管よりも前に出てよい、と言っても過言ではないでしょう。
(と、いうことは、右腕が胴体よりけっこう前に出ます。)
これには驚かれるかもしれませんが、それくらい、
唇の下にほぼ平行にガッチリベッタリと楽器をつけることは、
下顎の引き・緊張を(無意識下に)引き起こします。
少し、唇の右側が空くくらいの「斜め構え」が・・
下顎のためにはちょうど良いくらいです。
そうなると、以前のブログで、楽器はうまく「バランス」で保持する
ことを書きましたが・・このこともとても大切で、
楽器のバランスを保たず、楽器の重心が内側(自分側)にまわっている
状態で下顎につけていることは、下唇と顎にとって大きな負担であり、
知らずのうちに顎の緊張を引き起こしてしまっているでしょう。。
元々ががっちり(!?)握るように持って吹いてしまっている場合には、
治す最初は、慣れずにかなり!!の根気が必要ではありますが、
そもそも、前述のブログ内容のように楽器の持ち方を正すことは、
運指のスムーズさにも大きくつながりますし・・
それを乗り越えれば、楽に吹ける道が必ずひらけていますので![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
フルートを軽やかに吹きたい!と思っていらっしゃる方は、
ぜひこちらも見直してみてください![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_blue.gif)
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なかなか自分では”顎が緊張しているな。。”とは自覚しにくいものですが、
これは実はフルートを吹くに際し、あらゆるところに支障をきたす
大きな大きなやっかいものです。
下顎の緊張により、
・繋がっているノドや鎖骨にも緊張がはしり、ノドがしまる
→呼吸のスムーズさを遮る。
ついでに・・演奏中のブレスというのは大体が、
限られた短い時間で瞬時に多量の息を要するのですが、
・下顎が緊張していると、容易に口が開かない!
息の入り口である口がほどよく開かないと、多量の息を瞬時には
当然取り込めません。(これは意外と自覚症状が少ないです)
この二つの要因で、呼吸のスムーズさに支障をきたします。
しかしこれはまだ呼吸についてだけの話で・・悪影響は
これだけに留まらず。。。
・下顎が引かれると、口の中の空間が狭くなります。
まずこれだけで、狭い口の中で、舌がその長さを持て余し、
口の空間真ん中にどっかりと居座り!?それが息を遮り・・
またタンギングする際にも、舌はその狭い空間の中で暴れ(!?)
ベタベタな、立ち上がりのスッキリしない発音になってしまいます。
しかし口の中の狭さは、これ(タンギング)だけの問題に留まらず。。
空間が狭いと、出る息柱も当然遮られた息量の少ないものになり、
加えて唇の引きで、息の出口である穴(アパチュア)も大抵は
つぶれますから・・この二つの息遮り要因で、息が楽器に入る頃には、
つぶれた息=つぶれた音となってしまうのです。
よく私はアンブシュアに関しては、庭の水まきホースを例えにします。
(子供の頃に実家の庭で植樹に水を捲いた記憶・・)
ホースで木に水を捲くとき、ホースの先をよくつぶしていました。
そうすれば水は、スピードがついて四方に散りながらよく飛ぶからです。
とまぁ・・木に水撒きのときはそれでも良いのですが・・!?
フルートにその水のような息では、音に現れてしまいますよね。
そう、しかし私たち人間は・・どこかで知らずのうちに、
唇を引くことで、少ない息でもスピードを容易に上げられてしまうことを
本能的に知っており、やってしまっている場合があります。
しかしそれは、簡単に音は出せますが・・先ほど述べたとおり、
つぶれた、響きを伴わない音。 豊かな音とはかけ離れています。
本当に豊かな音のためには、元の蛇口をもう少しひねり・・!?
豊かな水流が必要です。(元々の息の方の話ですね。)
しかしこれはもちろん、
口・口周りを完全に脱力するという意味ではありません。
息を最終的な形に”整えるため”くらいの「程よい緊張」は
むしろ必要ですから・・
少し横道にそれましたが(汗)このように、下顎の緊張は
フルートの音の響きに様々な影響がありまして・・
しかし今日の本題はここで!
実はこれは、顎独自のせいだけではありません!
むしろ、下顎が”そうせざるをえない”状況下におかれ、
緊張が生じてしまっている、ということが最近の研究(!?)でわかってきました。
それは、楽器の保持(持ち方)に大きく因ります。
今回全部は書ききれませんが、
楽器を体に引き寄せ、ほぼ体と平行くらい「真横」に構えることは、
これだけで下顎の圧迫につながり、上記に書いた支障が生じてきます。
実は、楽器は体より「前」。特に、楽器の足部管のほうは、
完全に頭部管よりも前に出てよい、と言っても過言ではないでしょう。
(と、いうことは、右腕が胴体よりけっこう前に出ます。)
これには驚かれるかもしれませんが、それくらい、
唇の下にほぼ平行にガッチリベッタリと楽器をつけることは、
下顎の引き・緊張を(無意識下に)引き起こします。
少し、唇の右側が空くくらいの「斜め構え」が・・
下顎のためにはちょうど良いくらいです。
そうなると、以前のブログで、楽器はうまく「バランス」で保持する
ことを書きましたが・・このこともとても大切で、
楽器のバランスを保たず、楽器の重心が内側(自分側)にまわっている
状態で下顎につけていることは、下唇と顎にとって大きな負担であり、
知らずのうちに顎の緊張を引き起こしてしまっているでしょう。。
元々ががっちり(!?)握るように持って吹いてしまっている場合には、
治す最初は、慣れずにかなり!!の根気が必要ではありますが、
そもそも、前述のブログ内容のように楽器の持ち方を正すことは、
運指のスムーズさにも大きくつながりますし・・
それを乗り越えれば、楽に吹ける道が必ずひらけていますので
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