遅れましたが、、
先日日曜日の神奈川県立音楽堂でのコンサートには本当に多くの方に
ご来場いただきました、どうもありがとうございました~!![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en2.gif)
コンサートの24日って実は誕生日だったのですが、
お客様にもなんとあたたかいたくさんの拍手でお祝いをしていただきまして、
もう、こんな感動は初めてで・・
思わずじわっときてしまい、
その後のアンコールがあまりよく口のコントロールができず![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
誕生日のお声がけをしてくださった語りの田添さま、
そしてあたたかい拍手で誕生日お祝いをしてくださったお客さま、
重ねて心からの感謝を申し上げます!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/83/e25900b5cd53ca8ff956aa1138e1f4e7.jpg)
↑終演後、語りの田添さん(お着物素敵でした♪)とパートナーのピアニスト玄氏と。
◆◇◆
さて、、今回の舞台は、一年以上前から計画が決まっていた、演奏だけでない
大きい企画もの。ホールも、私にとっては初めての1000席規模でした。
本番前は、自分に暗示をかけないよう(笑)あまり口に出して言わないように
心がけていたのですが、私はもともと昔から本番には強くない心臓です![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
ですので今回は、かつて経験のない大ホールに、映像などともコラボもあり、
実はピアノの演奏もしなければならなかったので(←これが一番・・
)
当然のことながら多分今までで一番、コンサート前はキンチョウをしておりました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
・・が、実は。いざ本番になってみると、今回が一番変な緊張に一度も見舞われずに、
或る意味とてもいい緊張感で、ものすごい集中した演奏をすることができたのです!![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_pink.gif)
これは我ながら非常に驚いています。(笑)
なので今後の自分のため、と何らか皆様の参考になれば・・と、
これを自分なりにちょっと分析してみますと・・
一つは、体をつくったことでした。
大きいホールに、フタをあけたフルコンのピアノ
自分の銀の笛の音量がどこまで通るか、
そして体力も最後まで耐えうるだけ持っているか・・など不安要素もあったので、
今回はその心配を見越して、呼吸筋を鍛える某器具(笑)で自分の胸郭周りを鍛えたり、
ジムにいったり・・考えたあらゆる対策で体・体力づくりを試みました。
そのおかげで、今回は呼吸に使う筋肉はもちろんのこと、
あと何となく体全体、足元から頭のてっぺんまで立位の安定感も非常に増し、
息をたくさん吸ってもたくさん吐いても、体内部が変に緊張することもなく・・
この安定が、演奏における安心感に繋がったのだと思います。
いつも、本番になると自分の場合、
「本番は息が浅くなるから深くたくさん吸わなきゃ」とつい考えて、
しかしかえってこの、胸郭をいつも以上にたくさん拡げ吸ってしまうことが、
無理な吸いすぎは、体のバランスを逆に崩し、
息を使う楽器に一番いけない、のど周り・鎖骨周辺の緊張を促してしまうことも・・
今回、本当にちょうど程良く力の抜けた状態でないと音が飛ばない環境で、
よく学ぶことができました。
それからもう一つは、これが本当に大切なことで、
それは、
楽器という概念を離れ、「音楽自体」にイメージと意思をしっかりと持つことでした。
今回一番練習にあたり時間をかけたのは、技術的な練習でも音作りでもありません。
イメージトレーニングでした。
言い換えれば、技術と音色というのは、その曲のイメージがきちんと構築されてはじめて、
こういう音色で奏でたい、こういう風に音を運びたい、と出、練習が行われるものです。
例えば、モーツァルトのアンダンテ、ハ長調。
まずは調性的な角度から。→このハ長調はどんな表情をもつのだろうか?
ハ長調やへ長調、ト長調など明るい長調、そして悲しげな響きをもつ短調など・・
それに加え、同じ長調でも、♭が増えれば増えるほど音楽は低くあたたかく、
また♯が増えれば増えるほど音楽は明るさを放つ響きをだします。
その音楽のもつ「調性」はとても大切にしたいものです。
ハ長調は白色、とか、調を色に例える方もいらっしゃいますね。
それぞれの作曲家をとってみても、その作曲家の色々な他の作品も勉強してみると、
その作曲家の大切な人生の局面で書いているような曲には、
けっこう調性が同じものが使われていたりもして・・とても興味深いです。
そして、調性とともにもう少し掘り下げて考えたいのが、ハーモニー。
もちろん、和声の知識は演奏において、とてもとても大切です。
しかし、例えばそんな「和声の知識はハードルが高い・・」という方でも、
”なんだかここの響き、不協和音で胸をしめつけられそう”とか、
あとは大体、曲中で”あ~!ここのフレーズいい~!”と私たちが純粋に思うところは、
そこは大抵ハーモニーが、ぐっと心をつかむようないい響きやいい進行をしているのです。
そんな、いつもの演奏中の耳から、もう少しだけ注意深く耳を使ってみると、
(ピアノが大体は担っている)ハーモニーの色々な「味」をより感じることが出来、
演奏の集中力は高まってきます。
それから、
その曲の作曲家の生まれた国、生活した国、その作曲家の人生・時代背景・・
といった知識。
曲と、その作曲家の使っていた言語は相当強くリンクしています。
というか、音楽は、言語そのものです。
ドイツやフランス、ロシアやハンガリー、ポーランド、チェコ・・というように、
まずは言語単位でも大きくわけられますし、
もっと掘り下げれば、例えば同じドイツ語でも、
モーツァルトやシューベルトのいたオーストリア(ウィーン)のドイツ語と、
バッハやブラームスの故郷、ドイツのドイツ語はまた違います。
オーストリアのドイツ語は、何だか英語のようにくるくる軽やかな流れも持っていて、
ドイツのドイツ語はもうすこしはっきりゆったり?と重い流れがあったり・・
それは、彼らの音楽と非常に深く強くリンクしているように思います。
それから彼らの生きていた時代を、その時代の全容までは知れなくとも、
今はたくさんの本やテレビで私たちは調べることもできますから、
そこは逆にたくさんの想像力が働いて、音楽づくりにはとてもよく役立つでしょう。
・・・といった具合に、今回は相当に一曲一曲、いえ、1フレーズ1フレーズ
丹念に、「知識」と「イメージ」をつくり上げたおかげで、
1フレーズも緊張にジャマされる暇などないくらい集中できたおかげと、
それから自分のコンディションを努力の限り調整した上での、
あとはある種の、普段は忌々しい!?自分の「キンチョウ」くんと共存の覚悟(笑)
あとは、当日「うまく出来なかったらどうしよう、失敗したらどうしよう」などと
絶っ対にぜったいに考えない!
ただただ、その音楽と、その作曲家と、会場の聴いてくださるお客さまと交信(?)する。
いうなれば、すべてにおいて納得いくまで丹念に準備をして舞台に臨むこと、とまとめ・・
今後の自分によく言い聞かせたいと思います![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/goo.gif)
次回の舞台は2月11日の祝日!![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
久々に自分の十八番(オハコ)のドイツバロックに世界を戻し、
歴史深いいい雰囲気の洋館、大倉山記念館で、数人のアンサンブルメンバーとコラボで、
ドイツの宮廷で優雅に繰り広げられていたであろう、バロック音楽を再現しまーす![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_warai.gif)
→ コンサート情報
これはちょっと優雅なドレス
を着なければ!?・・笑
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お客様にもなんとあたたかいたくさんの拍手でお祝いをしていただきまして、
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その後のアンコールがあまりよく口のコントロールができず
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誕生日のお声がけをしてくださった語りの田添さま、
そしてあたたかい拍手で誕生日お祝いをしてくださったお客さま、
重ねて心からの感謝を申し上げます!!
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↑終演後、語りの田添さん(お着物素敵でした♪)とパートナーのピアニスト玄氏と。
◆◇◆
さて、、今回の舞台は、一年以上前から計画が決まっていた、演奏だけでない
大きい企画もの。ホールも、私にとっては初めての1000席規模でした。
本番前は、自分に暗示をかけないよう(笑)あまり口に出して言わないように
心がけていたのですが、私はもともと昔から本番には強くない心臓です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
ですので今回は、かつて経験のない大ホールに、映像などともコラボもあり、
実はピアノの演奏もしなければならなかったので(←これが一番・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
当然のことながら多分今までで一番、コンサート前はキンチョウをしておりました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
・・が、実は。いざ本番になってみると、今回が一番変な緊張に一度も見舞われずに、
或る意味とてもいい緊張感で、ものすごい集中した演奏をすることができたのです!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_pink.gif)
これは我ながら非常に驚いています。(笑)
なので今後の自分のため、と何らか皆様の参考になれば・・と、
これを自分なりにちょっと分析してみますと・・
一つは、体をつくったことでした。
大きいホールに、フタをあけたフルコンのピアノ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif)
そして体力も最後まで耐えうるだけ持っているか・・など不安要素もあったので、
今回はその心配を見越して、呼吸筋を鍛える某器具(笑)で自分の胸郭周りを鍛えたり、
ジムにいったり・・考えたあらゆる対策で体・体力づくりを試みました。
そのおかげで、今回は呼吸に使う筋肉はもちろんのこと、
あと何となく体全体、足元から頭のてっぺんまで立位の安定感も非常に増し、
息をたくさん吸ってもたくさん吐いても、体内部が変に緊張することもなく・・
この安定が、演奏における安心感に繋がったのだと思います。
いつも、本番になると自分の場合、
「本番は息が浅くなるから深くたくさん吸わなきゃ」とつい考えて、
しかしかえってこの、胸郭をいつも以上にたくさん拡げ吸ってしまうことが、
無理な吸いすぎは、体のバランスを逆に崩し、
息を使う楽器に一番いけない、のど周り・鎖骨周辺の緊張を促してしまうことも・・
今回、本当にちょうど程良く力の抜けた状態でないと音が飛ばない環境で、
よく学ぶことができました。
それからもう一つは、これが本当に大切なことで、
それは、
楽器という概念を離れ、「音楽自体」にイメージと意思をしっかりと持つことでした。
今回一番練習にあたり時間をかけたのは、技術的な練習でも音作りでもありません。
イメージトレーニングでした。
言い換えれば、技術と音色というのは、その曲のイメージがきちんと構築されてはじめて、
こういう音色で奏でたい、こういう風に音を運びたい、と出、練習が行われるものです。
例えば、モーツァルトのアンダンテ、ハ長調。
まずは調性的な角度から。→このハ長調はどんな表情をもつのだろうか?
ハ長調やへ長調、ト長調など明るい長調、そして悲しげな響きをもつ短調など・・
それに加え、同じ長調でも、♭が増えれば増えるほど音楽は低くあたたかく、
また♯が増えれば増えるほど音楽は明るさを放つ響きをだします。
その音楽のもつ「調性」はとても大切にしたいものです。
ハ長調は白色、とか、調を色に例える方もいらっしゃいますね。
それぞれの作曲家をとってみても、その作曲家の色々な他の作品も勉強してみると、
その作曲家の大切な人生の局面で書いているような曲には、
けっこう調性が同じものが使われていたりもして・・とても興味深いです。
そして、調性とともにもう少し掘り下げて考えたいのが、ハーモニー。
もちろん、和声の知識は演奏において、とてもとても大切です。
しかし、例えばそんな「和声の知識はハードルが高い・・」という方でも、
”なんだかここの響き、不協和音で胸をしめつけられそう”とか、
あとは大体、曲中で”あ~!ここのフレーズいい~!”と私たちが純粋に思うところは、
そこは大抵ハーモニーが、ぐっと心をつかむようないい響きやいい進行をしているのです。
そんな、いつもの演奏中の耳から、もう少しだけ注意深く耳を使ってみると、
(ピアノが大体は担っている)ハーモニーの色々な「味」をより感じることが出来、
演奏の集中力は高まってきます。
それから、
その曲の作曲家の生まれた国、生活した国、その作曲家の人生・時代背景・・
といった知識。
曲と、その作曲家の使っていた言語は相当強くリンクしています。
というか、音楽は、言語そのものです。
ドイツやフランス、ロシアやハンガリー、ポーランド、チェコ・・というように、
まずは言語単位でも大きくわけられますし、
もっと掘り下げれば、例えば同じドイツ語でも、
モーツァルトやシューベルトのいたオーストリア(ウィーン)のドイツ語と、
バッハやブラームスの故郷、ドイツのドイツ語はまた違います。
オーストリアのドイツ語は、何だか英語のようにくるくる軽やかな流れも持っていて、
ドイツのドイツ語はもうすこしはっきりゆったり?と重い流れがあったり・・
それは、彼らの音楽と非常に深く強くリンクしているように思います。
それから彼らの生きていた時代を、その時代の全容までは知れなくとも、
今はたくさんの本やテレビで私たちは調べることもできますから、
そこは逆にたくさんの想像力が働いて、音楽づくりにはとてもよく役立つでしょう。
・・・といった具合に、今回は相当に一曲一曲、いえ、1フレーズ1フレーズ
丹念に、「知識」と「イメージ」をつくり上げたおかげで、
1フレーズも緊張にジャマされる暇などないくらい集中できたおかげと、
それから自分のコンディションを努力の限り調整した上での、
あとはある種の、普段は忌々しい!?自分の「キンチョウ」くんと共存の覚悟(笑)
あとは、当日「うまく出来なかったらどうしよう、失敗したらどうしよう」などと
絶っ対にぜったいに考えない!
ただただ、その音楽と、その作曲家と、会場の聴いてくださるお客さまと交信(?)する。
いうなれば、すべてにおいて納得いくまで丹念に準備をして舞台に臨むこと、とまとめ・・
今後の自分によく言い聞かせたいと思います
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/goo.gif)
次回の舞台は2月11日の祝日!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
久々に自分の十八番(オハコ)のドイツバロックに世界を戻し、
歴史深いいい雰囲気の洋館、大倉山記念館で、数人のアンサンブルメンバーとコラボで、
ドイツの宮廷で優雅に繰り広げられていたであろう、バロック音楽を再現しまーす
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_warai.gif)
→ コンサート情報
これはちょっと優雅なドレス
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_pink.gif)
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