◆ふえ・のおと◆フルーティストYoriko KASAI 葛西賀子 officialblog

~ヨーロッパ仕込みの音楽作り、研究を重ねたフルート基礎奏法・・最近は太極拳を通して体幹づくり研究も進んでいます!!

カイロプラクティックで音が!?

2010-03-27 00:30:55 | 【つぶやき】
奏法に関することをブログに載せるときはいつも、なるべく慎重に
普段の練習やレッスンの中でもかなり確信が高いことにしぼって書いているのですが
(・・ので、長文ばっかり

実は日々の練習やレッスンのなかには、時々ふと思っては消えるようなネタも多々・・・

なのでこれからは、時々そんな一言雑談も記してみようかな、と
【一言】カテゴリーも作ってみました。

内容は浅いかもですが!?かる~い読み物として何か刺激になってくだされば幸いです


◆◇◆


最近、枕が合わないのか、寝起きに首の後ろが痛くて起きる始末

もう数週間これが続いてしまっていてちょっとしんどい、、と
初めてカイロプラクティックヘ。

カイロプラクティックは、少し検索して調べてみたら、
外国ではしっかり確立されているところもあるものの、日本ではまだまだみたい。

なので初めての施術はだいぶ怖くて(笑)先生にも「ホントにやりますか?」などと
だいぶ心配されたのですが ←どれだけちっちゃい心臓なんだか。。。

意を決して施術をお願いし。

で、クックッと骨を少し矯正していただくこと数十分。

確かに ポキッ とか パキッ とか時々ナニかが鳴って(笑)、
ヒャッとか時々声をあげてしまったけど・・
私としての感想は、痛みは感じず、案外大丈夫でした


背骨や骨盤に、大した歪みはなかったようで良かったのですが
やっぱり骨の間あいだが一部固まっていて、動きが柔軟でないとのこと。

なもので、肩が自覚症状以上に張っているとか(←自分では凝っているつもりなし)、
肩甲骨付近に何かいらっしゃる(←ナニがいるんだろう・・)と言われました。

施術前までは前傾姿勢気味で、「全身を壁につけてみてください」といわれても
頭からかかとまで壁につけることは少し自分では反り気味にしないときつかったのですが、
施術後は特に意識せずともぴったりと壁につけやすく

でも正直、少し背が後ろめに反って良くなった・・のかな~・・?くらいの感想で帰ってみたら、

驚いたのはその後!!


帰ってフルートの音を出してみたら、音が・・
すっっごいスル~ッと通るじゃないですか!
(あくまで私の場合は、ですが・・)
変な言い方ですが、当社比ものすごい透明度でした。

ちょっと上半身がいつもより起こされているので、
いつもの角度では少し難しかったのですが。


これは姿勢と音の関係をさらに追求できるかも!と
今後の研究の楽しみに、かなりワクワクするのでした

ブログも乞うご期待!?


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◆ 原点を省みる

2010-03-19 15:53:52 | アンブシュア
今日は短いです!(笑)

今、少し自分の吹き方にテコいれしています。

ところで 下の絵・・
フルートの音を鳴らすための説明図です。


              (加藤克朗さんのフルート教本より)


当たり前のような、カンタンなような・・・ですが、
きちんと見直すと、とってもとっても大事な原点だと思いませんか?


息の出口である口の穴(アパチュア)の前に、
息が割って入るエッヂがきちんと位置されていること。

このエッヂが、きちんとアパチュア(口の穴)の前に位置されていれば、
(そしてさらに内側に回すような力をこめず、下唇に圧迫がかかりすぎなければ)
両唇は不ぞろいになることなく、息を自然に「前に」送りこめるのです。

逆に言えば、このエッヂがきちんとアパチュア(口の穴)の前に来ないから、
私たちは自然と下唇を引いてしまったり、下顎をひいてしまったり・・
結果それが、
息の柱も揃わなくなってしまったり、息が曲がって楽器に伝わってしまったり。

このことが実は、音にものすごく大きくそして敏感に、影響してしまっているのですね。

そしてこの盲点が実は、いかに多く起こり、私たちを悩ませていることか・・


今この原点を、ここしばらくの本番続きで荒れてしまった自身の音に喝いれるべく
テコいれ中でございます

吹き方って本当に・・少し怠ったり油断すると、すぐ荒れるものです・・
(だから飽きずに一生かけてできる、面白いことなのですが!?)


しかしながら少し補足しますと、
このエッヂを口の前にきちんと位置させることは、カンタンなようでいて実は、
演奏時の顔(顎)の高さや上半身などの姿勢によっては・・思ったより
難しかったりします(><)

・・これについてもお話したいのですが・・今はまだいい説明文が思いつかず・・
また、適切な巧い表現が閃いたらテーマにします!
ごめんなさい、気長にお待ちいただけたらと思います~~~。。


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◆息のフォーカス

2010-03-01 23:50:00 | アンブシュア
なんと、、3月に入ってしまいました!
免許の更新も期限切れ直前ですべりこむような(でもH22.2.22ゲット♪)
相変わらずコントロールのとれていない日々ですが・・
いつもこのひどい更新頻度()の愚ブログに足を運んでくださる皆さま・・
本当に感謝しております!ありがとうございます

暖かい日も多くなって、春の息吹を感じることも多くなり
どこか散歩に出かけたいな~とか、梅でも見にいきたいな~とか、
窓から外をのぞいては、外出欲に駆られる・・・
・・・練習が煮詰まると(現実逃避?)


あと2日(ひな祭り☆)で鎌倉でヴァイオリンとピアノとトリオのコンサートです♪
春の鎌倉に行くの、楽しみ~!


◆◇◆

さてさて、
ここしばらくの楽器の酷使に最近になって突然楽器が悲鳴をあげはじめたので、
楽器の調整と歌口の掃除(と一応呼びましょう・・)をしていただきました!

そしたら・・ぅわ~・・こんなにというほどに、音色が変化!

ちょっとしたキイの浮きに、
知らずのうちに、指でキィをしっかり抑えこんでしまい、
知らずのうちに、息の圧力と量も増え、吹き込み過多だったことに・・
調整してはじめてその「知らずのうちにやってしまってた」ことに気づき、アイタタ


・・と、楽器の調整が整って、無駄な息が本当にいらなくなったところで、
息の多さによる息のフォーカス(集中)も甘くなっていたことに気づき、
また少し音づくりに取り組んでみました。

状態の整った楽器を吹きながら、本当に改めて思うのは・・
フルートって本当に力で鳴らすもの・鳴ってくれるものではないなと


息のフォーカスが、本当に音にとってとても大切な命で、
「適度な」量・圧力・スピード感を伴った、形の整った息柱がたいせつ。

(だってあんな1センチにも満たない歌口のエッヂに息をあてて音をだす・・
唇のほうの息穴なんて、ちょっと油断したらすぐ1センチ超えてしまいますものね


で、その息のフォーカスには、唇が上下両方!揃っていることが何とも不可欠なのですが・・

  (もちろん息を集める・・というだけなら、多少唇が揃っていなかったり、
  とにかく小さい穴が作れれば音はでるものですが・・
  豊かでまろやかな音や、大きな音量の差、すばやい音域の跳躍、軽やか俊敏な
  タンギングなど、優れた運動機能等・・これらすべてのフルート奏法の可能性を
  網羅するには、この上下の唇の等しいバランスはやはり条件不可欠でしょう・・)


実はそれが、言葉ではカンタンであっても、実行はなかなか難しい!


人間の歯の噛み合わせ自体が、大体は普通は下顎のほうが引っ込んでいますし、

また一番大きいことに、フルートを、下唇の下の部分・下顎にあてることそのものに、
息がフォーカスできない原因が実はすでにあるのですよね。

実は、楽器を下唇の下の部分にあてようとするだけで、
下唇・下顎部分はフルートを迎え入れようと、無意識にどいてあげちゃう(=引き気味になる)

下顎をどくように引いてしまうと、下唇は微妙に横方向に筋肉が伸び、
それだけで息の柱は一点集中を失い、横に拡がる息となってしまいます。

せめて引くことはしないにしても、何もしないでただ脱力してフルートをあてることも、
歌口の押しに負け下唇はつぶされてしまい、これもやはり息柱の形は崩れる。


もうひとつ、大きな自然な連動の弊害が 上唇 で、
下唇が引いてたりつぶされてたりと形が崩れていると、息をフォーカスしなければと、
自動的に力の入れやすい上唇を用いてしまう。(きゅっと上唇に力をいれてしまう)

しかし上唇に力がはいる(はいりすぎる)ことは、
やはり息の柱をつぶし、それはすなわち、上へと響く音の響きをもつぶし・・
それから息が楽器にはいる角度も、下へ曲げられてしまいますね

息が下方向へ微妙に曲がることは、音域等によっては時として多少は必要、
したがって上唇は別に完全に脱力しなければいけないということではないのですが、
でも、やっぱり 「多少」 です・・



時々、口笛の「口」はフルートのアンブシュアづくりには意味があるか否か!?という
話題を耳にし、これに対し、否、と答える方も少なくありません。

しかし私は、あの息を集めて発音する口笛は、フルートには害にはならない、
「息を集める」筋肉の使い方としてはむしろ多分に参考になると思います。

もちろん口笛ほど口をとがらせてフルートは吹きませんが、
そのときに使う、口周りの筋肉の使う方向、下顎のポジション等はある意味、
同じ種のものではないでしょうか。(下唇を引いて口笛を吹いてしまう場合は別ですが・・


以前どこかの動画で、フルーティストのJ.ゴールウェイ氏がアンブシュアの話の中で、
下唇の下に、沿うように人差し指を横にあて、その上で息をきちんと集めて
フルートの口をつくる練習を紹介していたように思いますが・・

そういうシュミレーションもよし、
また、私の愛用している初級者用の教則本には、フルートを吹く前の予備練習として、

自分の手のひらを顔の前に15センチほど離してかざし、
その手のひらの中心に、まっすぐ息を吹き宛当て、そのとき手のひらに感じる息で、
出ている息の状態(形や量、そして圧力)を実際に息に「触れることで」知る・・

といった練習も、フルートを吹けない時間でも、非常に有用であると思います。


・・もちろんこれは、あくまで息の出口であるアンブシュアのみの話であって、
これさえできれば音が美しく鳴る、というわけではないのですが、
(本当に豊かな音をだす息には、他にも体の適切な脱力やお腹の適度な支えや・・
何より音を奏でようとする「気」!など、あれこれチェックポイントはあります

けど、息の最終出口として・・何らか参考にしていただければと思います


まぁ何にしても、やっぱり調整は大事だという教訓を得た今回でした

ちゃん。


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