◆ふえ・のおと◆フルーティストYoriko KASAI 葛西賀子 officialblog

~ヨーロッパ仕込みの音楽作り、研究を重ねたフルート基礎奏法・・最近は太極拳を通して体幹づくり研究も進んでいます!!

◆ なかま ~おいしいアンサンブルの作り方

2009-06-23 12:03:19 | コンサート情報
だいぶ更新がご無沙汰になってしまいました・・・
ブログをいつも楽しみに読んでくださっている方々、すみません。

最近、色々とアクシデントも発生してしまったりで、先週末の
コンサートのお知らせもここに告知しないまま・・でしたが(汗)


19・20日と、長野・安曇野でチェコ紀子さんとのデュオの
サロンコンサートを無事終えてきました♪


今回の長野でのチェコさんとのデュオコンサートは、

信じられないほど息を合わせられるデュオをできるチェコさんが、
6月をもってチェコに移住してしまう・・ということから、
移住する前に、どうしても一緒にコンサートの実現を!と
3月に横浜で上演したコンサートのアンコールでした。


2日間、違う趣のサロンでさせていただけたので、
思い切って欲張って、プログラムも2日間違うものに!

なんていうか、

こんなに・・最高に気持ちのよいコンサートを出来たことは
演奏家として、また音楽に携わるものにとって最高の喜び、
天からの贈り物を与えていただけたような気がします。

チェコちゃんと私の間に、「お別れ」ということが頭にあった
のが、今回の集中力の引き金になったことは確かです。

でも・・音楽ってこんなに、こんなに、気持ちが入ることで
楽譜の世界から飛び出して、まったく別物の、最高に生き生きと
したものになるんだ、ということをあらためて勉強しました。

絶対にいいものにしたい、というお互いの気持ちが、
コンサート中に、相手のオーラをもらさず感じ取ろうと
アンテナが働き、

ここは、どうしたいの?
お、そうくるか!
じゃぁここ、こうしちゃうよ!

・・まさに、リハにおこらなかった本番のナマモノの醍醐味。
その楽しさがますます集中力を高める。



基本、音楽を奏するにあたり、私は常日頃
「知識」「感性」「技術」の三位一体の必要性を思っています。

が、とかく普段は、「知識」「技術」が気になってしまい・・

でも、この「感性」面をも磨くことの大切さ、

しかもこの「感性」は、本来個々が持ち合わせているだけの才能、
という範疇だけではなく、これも、努力すれば磨けるもの、いえ
磨いていかなければならないものとあらためて感じたのでした。

◆◇◆

ここで最近、同じようにアンサンブルで涙するような感動体験が
もう一つありました。

それは、今私が主宰しているフルートアンサンブルの
先日のレッスンにおいてです。


このフルートアンサンブルは近々コンサートを控えています。
(下にご案内します)

練習もラストスパートがかかり、メンバーの皆さんもそれぞれが
真剣に取り組みを増してきています。


このアンサンブルのメンバーは、普段平日は会社・家庭で
それぞれがバリバリと忙しく活躍されている方々ばかりです。

フルートの個人技術やアンサンブル技術は私が提供させて
いただいてるものの・・到底、自分が指導側などとエラソウに
ふんぞりかえることはできません。

社会人、一大人としてすばらしい魅力をお持ちの面々に、
とかく音楽一本道で、偏りがちな自分は、色々と教えて
いただいています。
音楽仲間として、心から尊敬しています。


さてそんな、普段はフルートを中々吹けないお忙しい皆さん、
そこに週末に私の経験エッセンスを数滴ご提供しているのですが

ここでのアンサンブルレッスンは、単に楽譜を吹き、お互いの
音を重ね合わせて、タテとヨコの線を合わせ楽しむ・・ではなく、

個々のパート・全体、両面から細かく音楽の流れを説明し創り、
お互いがどのように織り重なっていくかの楽曲の仕組みを知り、

指導側は必要最低限しかタクトを振らず、とにかくとにかく、
演奏仲間お互いの空気を感じ取りながら吹いていただきます。

タクトがないと、互いが率先して吹かないとどうしようもないので、
ここはどうしようか、ここはどうしてる?という
メンバー同士の話し合いが生まれてくる。


曲が難しいと特に、慣れるまでは努力も根気もいることですが、
しかしこの道程が、互いの仲間意識の強さとなり、初めて
生き生きとしたアンサンブル音楽が生まれるのです。

とにかく”継続は力なり”。絶対慣れてきますし、

慣れてお互いが聴けてくると、互いに創ろうとする力が生まれ、
その力がいよいよ増してきたその先に、アンサンブル本来の
とてつもない楽しさ・感動というプレゼントに辿り着けることが
できるのです。


それが、先日のアンサンブルレッスン、ボザの「夏山の思い出」
(Fl四重奏)での通し練習の時に起こりました。

それまでは、たくさん厳しいことを言われ、時に追い詰められ、
メンバーそれぞれ練習中に苦しいときもあったと思います。

でも、だからこそ、先日の通しでは、完全に指導側の手を離れた
4人でつくった音楽が完成されたのです。

メンバー皆で喜びました。本当に感動しました。



アンサンブルは、1stだから目立つ・大変、
下のパートだから楽、などということは実はまったくありません。

むしろ、下パート(たとえ単調に見えるリズム刻みでさえ)
のほうが、音楽を担う大切な大切な役目であるのです。


今回のお話は、自身の体験話のようになってしまいましたが、
ここから何か、アンサンブルを楽しむヒントを
得ていただけましたら、嬉しいです。


では下記、
アンサンブルコンサートのご案内をさせていただきます。
ご興味がおありの方はぜひ中目黒にいらしてください!


=========

♪フルートアンサンブル Floeten Klang 第2回コンサート

~ふえの音を愉しむ アンサンブルコンサート~




 2009年7月5日(日)

【場所】中目黒GTプラザホール (東急東横線中目黒駅前)

【開演】14:00 (開場 13:30)

【チケット】全席自由 ¥1,000

◆プログラム詳細、またチケットお求めはHPをご覧ください◆
http://yori-fluteworld.com/concert.aspx


==========

♪クラシックブログランキングのサイトです♪
応援よろしくお願いします!