◆ふえ・のおと◆フルーティストYoriko KASAI 葛西賀子 officialblog

~ヨーロッパ仕込みの音楽作り、研究を重ねたフルート基礎奏法・・最近は太極拳を通して体幹づくり研究も進んでいます!!

◆フルートって横に長いのです。

2008-09-07 00:41:11 | 持ち方
他の管楽器と違って、横になが~いフルート。

フルートって、アンブシュア(口の形)やら指の動きやら
呼吸やら、色々と考えなければいけないことは多いですが、

そのすべてに大元となる問題が、この横の長さからくる
「持ち方」(そして姿勢)の難しさにあると思うのです。

この横に長い棒が、ヘンな方向を向いてしまっていたり、
ヘンな角度をしていたりすることで、
持つ指や、吹く口、唇、そして顎などに負担がいってしまう。


フルートはバランスで持つ。

さながら、天秤のように。シーソーのように??

左人差し指下の支えが中心の要です。
右手の親指などではありません。

そしてそのシーソーの両端が、口と右手の親指となるのですが、
それらのどちらかに、支える比重が偏っては
この長い棒、もう一方の端に負担がいってしまいます。


なぜこのバランスの大切さを痛感したか。
それは、私がものすごくヘビーな楽器を使いはじめてからです。

この新しいヘビーな楽器を、それまでの楽器の持ち方で持って、
しばらくして右親指が痛い日々が続きました。

そこで重心のバランスをあらためて考え直し、
この「シーソー」を実行したところ、
右の親指の痛みが消えたどころか、指まわりもより軽快になり、
ついでに下顎(アンブシュア)への負担も減りました。

そして、指と顎の負担が減ったことから、
今まで難所だった部分が急にするっとできるようにもなったり。

ほんの些細な一部が、思った以上に色々な所に関連しあって・・

考え出すとキリがない、けどおもしろい!ですね。


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