これは、日本に紹介されてないらしいが、Denzel Washingtonが出演・監督で有名な映画作品。
1930年代にテキサスの黒人大学Wiley Collegeを舞台にして繰り広げられる人種差別を話題にした実話。その当時は、ジム・クロウ法の制定などもあり、黒人に対しての差別は特にアメリカ南部でひどく、それに歯向かう者にはリンチとして残虐に殺されることで知られていた。
Denzel Washingtonは、Debate(討論)のコーチ役。優秀な学生を4名集めDebateのチームを作り、全米の他の大学のチームらと競うという内容。映画のクライマックスでは、ハーバード大学のDebateチームを打ち負かすといいう設定になっているが、これは創作らしい。しかし、このWiley Collegeのチームは次々と全米のDebateチームを打ち負かしたことで知られている。
日本人には苦手とされるDebateだが、教育の機会があまり与えられなかった黒人の学生たちが、いかに相手の心を動かすスピーチができるまでに成長するかが見どころ。小手先の弁論の力に頼るだけでなく、体験したことをもとに訴える人間のこころの叫びが、最後には聴衆のもとに届くところが感動的。
オットと映画を視聴しながら、お互いに違和感を感じてしまう。私はどうしても、マイノリティを応援し(今の場合は黒人)、オットはマジョリティ(白人)に自己投影させながら見てしまう。2050年には、アメリカではマジョリティ(白人)が少数派となり、今のマイノリティが多数派となるらしい、ことが予測されている。図式が大きく変わることで、人々の意識はどのように変わるのだろうか。
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