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今、話題の本「Battle Hymn of the Tiger Mother」

2011-02-05 11:25:24 | アメリカ中学校事情
中国系アメリカ人Amy Chuaの書いた「Battle Hymn of the Tiger Mother」という本が、ネット上で話題になっている。最近頻繁に、米国在住の日本人ブロガーの人たちがその内容について紹介しているので、私はここでは詳しいことは触れないが、いわゆる中国版スパルタ風子育てについて詳しくその内容を紹介しているらしい。読者の方からは、児童虐待だと反論を受け、殺しの脅迫まで届いているとか。http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2783228/6721577

同じアジア人として、しかも教育者&子育て真っ最中の身として他人事に思えないので、機会があったらゆっくり読んでみようと思う。筆者のChua氏はハーバード大卒で現在はイェール大学法学部の教授。そのご主人も大学教授。二人の子どもたちは成績優秀だけでなく、長女はカーネギーホールでリサイタルをしたピアニストで、次女はバイオリニストらしい。

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先日、私が教えている授業の中で、この本を材料に、中国とアメリカの子育ての違いを自分の体験も含めながらまとめてレポートを書いた学生がいたので紹介してみたい。

彼女の息子〔白人)はシアトル郊外のいわゆる優秀な子どもばかり集めた学校に通っているらしい。948人受験した中、40人のみが入学を許可され、そのうち75%はアジア人だったらしい。その地域の人種別人口の詳しい情報は分からないが、75%というのは非常に高い割合。そして10%が白人とのこと。しかも上級の数学のクラスの90%が中国人とか。

彼女の見たアメリカに住むエリートアジア人の子どもの印象は、音楽の天才、ストレートA、競争心が強く、スポーツをほとんどしない、するとすれば、テニスだけ。親といえば、社交性や慈善精神に欠け、白人を馬鹿だと思い、車の運転が下手ということらしい。ステレオタイプ的なものが多いと思うが、自分の子どものことばかりにかまけてバランスの欠けた人種だと思われているのではないかと危機感を持つ。

またこの内容については、別の機会に感想を述べてみたいが、アメリカだけでなく「ゆとり教育」の日本でも論議を呼びそうな話題である。

最後に、Youtubeで中国人のスパルタ母親をパロディ化したクリップが紹介されているので、リンクを残しておく。

http://www.youtube.com/watch?v=PKnloiM-0Ns




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